キャットフードの塩分について。ナトリウムからの計算式や年代、状態別の必要塩分量を紹介

本日のテーマ

  • キャットフードの塩分について、ナトリウムとの違い、塩分を求める計算式なども教えてもらいました。腎臓病などを患うと気になってしまう塩分量。これを気にしっかり覚えておきましょう!

1.

猫に必要な塩分量


  • 猫にとって塩分は必ず必要なもののひとつです。AAFCOではキャットフードのナトリウム含有量は0.2%以上を推奨しています。

    このようにナトリウム含有量の下限値は設定がありますが、上限値の設定はありません。

  • 猫は塩分をどれだけ摂取しても大丈夫ということですか?
  • そういうわけではありません。多くの情報を持つペットフードメーカーの研究結果では推奨摂取量として概ね0.6%位が目安としています。

    年齢や状態によって若干違いはありますが、0.2~0.6%の範囲が推奨値です。

2.

ナトリウム量と塩分量の違い。塩分を求める計算式


  • ナトリウムと塩分は同一ではありません。

    ナトリウムは表示義務がないため、書かれていないものも多いですが、もし書いてある場合にはそこから、大まかな塩分量を計算することができます。

    塩分相当量計算式

    • ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)

    例えばナトリウム量が100g中0.6%の場合は0.6gなので、600mgとなります。この場合を計算式に当てはめますと以下になります。

    • 600(mg)×2.54÷1000=0.51(g)

    こうしてナトリウム量が0.2%~0.6%の場合は、100g中で考えると0.51~1.52(g)がキャットフードに適した塩分量という計算になります。

3.

塩分の取りすぎで腎不全?


  • 新しい情報では、健康な猫にとって高塩分食は血圧に影響がなく、また塩分制限により高血圧の改善には効果がなかったという獣医師の声が多いと確認しています。

    もちろん過度な塩分食は問題ですが、現在キャットフードとして販売されているレベルの塩分量であれば問題がないということです。このため積極的な塩分制限は必要はないので、少なくとも高塩分食は避けましょうということでした。

    高塩分食とは

    高塩分食とはナトリウム含有量が1.2%を超えるようなものです。(C.A Kirk,et al., Effects Sodium Chloride on Selected Parameters in Cats, Veterinary Therapeutics, Vol. 7,No.4,Winter 2006の実験で高塩分食としてナトリウム1.2%、低塩分食として0.4%が用いられた

    このため塩分の取り過ぎで腎不全になるから普段から低ナトリウムのキャットフードを選ぶという考えではなく、腎不全になったら治療の一環として塩分を制限するという考えの方が適切なようです。

    ただし腎臓病は元に戻ることはなく、疾患の進行をできる限り遅らせるという治療法が取られるので、塩分のコントロールは大切な治療のひとつです。

    また心疾患においても低ナトリウム食が利用されます。

4.

推奨ナトリウム量は参考にする文献によって違う


  • 推奨ナトリウム量は参考にする文献によって違いがありますが、大まかには以下のようになっています。

    低塩分食が0.4未満で考えられていることからも、健康な猫用としては0.4~0.6%程度が平均値と考えられます。

    状態ナトリウム(%)
    発育期
    ~12月齢
    0.3~0.6
    成猫
    1~6,7歳
    0.2~0.6
    高齢猫
    6,7歳~
    0.2~0.5
    妊娠・授乳期0.3~0.6
    肥満傾向0.2~0.6
    腎臓病<0.4

まとめ


  • 塩分制限による高血圧改善効果は不明
  • 健康な猫にとって高塩分食は血圧に影響しないと考えられる
  • ナトリウム含有量は0.4~0.6%が平均的
  • 特に腎臓病や心不全になるとナトリウム含有量が気になるかと思います。病気の場合は獣医師の判断を仰ぐようにしましょう。健康な猫の場合が一般的なドライフードであれば高塩分食になることはありません。手作り食の場合には原材料に含まれている塩分量を把握しておくといいと思います。

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