キャットフードはデンプンがないと作れない!ドライフードにデンプンを使う意味を教えます

本日のテーマ

  • 猫はデンプンの消化吸収が苦手なのになぜデンプンを使うのかという質問がありました。ここではドライのキャットフードにデンプンを使う意味を解説します!

1.

キャットフードに含まれるデンプン


  • キャットフード勉強会の猫田さんから質問があったのでキャットフードのデンプンについて書いてみます。
  • 猫はデンプンを上手く消化できないんでしたよね。能力的に犬の2.5倍も劣るとか。
  • それでロニーキャットフードではじゃがいもが使われているのでなぜかというご質問でした。
2.

デンプンの糊化という性質


  • デンプンには糊化(α化)という性質があります。デンプンに水を加えて温めると水を吸収して膨らみ、粘性がでてきます。
  • お米と同じですね!
  • まさにお米で、固い状態のお米(β)は人も消化することができません。このためお水を足して炊くことでお米をα化して消化吸収ができる形にして摂取します。

    炊いたばかりのお米が冷えてくるとまたβ化し始めますが、元通りにはなりません。このため冷えたお米は固いけど食べることができますね。

    この糊化という性質を利用してドライフードを固めています。このためデンプンがないとドライフードは作れないんですね。

3.

デンプンの油脂の乳化を安定させる性質


  • 人の食べ物を作る時も油を乳化させることが美味しい料理を作る大切なポイントです。本来混ざらないものを均一に混ざる状態を乳化といい、デンプンには乳化を安定させる性質があります
  • イタリア料理の基本の乳化ですね!パスタではこれができないと美味しいパスタは作れないんですよね!
4.

なぜじゃがいものデンプンなのか


  • デンプンは様々な食物に含まれています。
  • やっぱり一番に思いつくのはお米や小麦でしょうか。
  • そうですね。その当たりの作物は穀物なのでグレインフリーとしては外すことになりますね。となると芋類、豆類からとるのがいいと考えます。この時の選択理由はいくつかありますのでご紹介します。

    • 作物として供給量が多いもの
    • 価格が高くないもの
    • 猫にとって問題がないと実績があるもの
    • 粘度が高いもの
    • 使いやすいもの・透明度が高いもの

    メーカーによって重視する部分は変わってくると思いますが、上記が大まかな理由になってくると思います。

    作物として供給量が多いもの

    ペットフードは非常に多く作られますので、供給量が不安定な原材料で製造すると安定して供給することができません。これでは折角いいフードでも販売する方も、購入して与える方も大変です。

    このためペットフード作りでは非常に重要視されるポイントでデンプン選びに限った話ではありません。

    価格が高くないもの

    供給量が安定して多いものは価格は高くない傾向にあるので、自然と価格が高くないものになる傾向にはありますが、例えばじゃがいもとサツマイモならどちらも安定して供給される作物ですが、じゃがいもの方が供給量は多く、安い傾向にあります。

    猫にとって問題がないと実績のあるもの

    やはり多くのキャットフードに使われていて実績のある原材料を選ぶことが大切です。実際に食べている猫が多くいて、問題が起こっていないという結果が出ていますのでレシピを作る上でも安心感があります。

    結果的に多くの猫にマッチしたキャットフードになります。

    粘度が高いもの

    デンプンの糊化を利用してドライフードを固めるので粘度が高い方がしっかりと形作ることができます。

    ドライフードは熱で乾燥したものですから固まらないとポロポロです。それをまとめるために油脂を使い(まとめるだけではないですが)、固めるためにはデンプンの糊化を利用します。

    このため粘度が高いものは安定したキャットフード作りを助けてくれます。

    じゃがいものデンプンはα化が55度と低い温度から始まり、どんどん膨潤していきます。粘度は他のデンプンよりも高くて非常に扱いやすいデンプンです。

    使いやすいもの・透明度が高いもの

    じゃがいものデンプンはいわゆる片栗粉ですので、最も用途が広く、透明度が高くてドライフードの色彩に影響がありません。

5.

デンプンがゼロのキャットフードは作れない


まとめ


  • ドライのキャットフードを作る上でデンプンは必要
  • デンプンの糊化と乳化の安定の効果を利用する
  • 使われている実績の多い原材料で扱いやすいものがじゃがいも
  • 猫はデンプンの消化吸収が苦手ですが、デンプンの性質を利用してドライフードを製造していることがわかりました。デンプンとなる原材料選びも考えて行われているんですね!

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運営方針を再考し、キャットフード紹介記事を「キャットフード 勉強会」に譲渡致しました。できる限り改変のないように掲載していただきました。是非ご覧ください。
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