ドライドッグフードの原材料で知っておきたいこと。「これだけ覚えておけば選びやすくなる」項目を紹介

 

本日のテーマ

  • ドッグフード選ぶに悩んだら、まずはここからチェックしてみることから始めてみたらいいという点を紹介します!

1.

ドライドッグフードの原材料で重要な項目


  • ドッグフードを探し始めると、どんなものがいいのか気になり始めると思います。犬は雑食なので基本的には気にすることが少ないのですが、インターネットを検索するとかなりの情報が出てきて迷われると思いますので、今回は「これだけ覚えておけば選びやすくなる」簡単な項目だけ紹介します。

    あくまで簡単な項目ですので、もちろんより詳細な点を望む場合はこの限りではありません。その場合は今後一緒にもっと深くまで勉強していきましょう!

    • カルシウム:リン:マグネシウムのバランス
    • ミートミール・ミートボーンミール
    • 動物性油脂
    • 米・小麦・トウモロコシなどの穀物
    • 食品添加物に発がん性物質

    ドライのドッグフードを探す場合には以上の5項目を確認してみてください。それぞれに注意点がありますので参考にしてみてください。

2.

カルシウム:リン:マグネシウムのバランス


  • カルシウム:リン:マグネシウムのバランスは下部尿路結石に関係してきます。ここでAAFCO 2014の栄養プロファイルからカルシウムとリンとマグネシウムの比率を見ていきましょう。

    単位子犬、成長期の犬の最小値成犬の最小値最大値
    カルシウム%1.20.51.8
    リン%1.00.41.6
    カルシウムとリンの比率1:11:12:1
    マグネシウム%0.060.06

    参考:AAFCO METHODS FOR SUBSTANTIATING NUTRITIONAL ADEQUACY OF DOG AND CAT FOODS

    子猫用のバランス

    子猫用から考えますとカルシウム:リン:マグネシウムは1.2:1:0.06となります。

    成猫用のバランス

    成猫用から考えますとカルシウム:リン:マグネシウムは0.5:0.4:0.06となります。

    全年齢対象用のバランス

    全年齢対象では子猫用と成猫用のうち大きい値で考える必要がありますので、必要栄養素量の大きい子猫用を確認することになります。

    このためカルシウム:リン:マグネシウムは1.2:1:0.06となります。

    カルシウム:リン:マグネシウムの最適なバランスは?

    あくまで目安となりますが、カルシウム:リン:マグネシウムは1.2:1:0.06を覚えておき、成猫の場合はこの値を下回る場合があると覚えておくと探しやすくなるかと思います。

    成猫用、子猫用のどちらの場合でもカルシウム:リンのバランスは1~2:1までの範囲が推奨されています。しかし2:1でもいいからといって、カルシウムが2%あると最大値の1.8%を超えてしまいますので、2:1は2%:1%ではないことに注意しましょう。

3.

ミートミール、ミートボーンミール(肉骨粉)に注意


  • ミートミールは肉粉となりますが、AAFCOの定義では「血液、毛、蹄、角、皮、糞尿、胃、及び第一胃の内容物を除いた、哺乳動物組織から得られるレンダリングされたもので、つまり哺乳動物ならなんでもいいということになります。
  • 哺乳動物ならなんでもいい…恐ろしいですね…食べられないものも含まれますか?
  • AAFCOの定義に沿っていれば「血液、毛、蹄、角、皮、糞尿、胃、及び第一胃の内容物を除いた」ということなので、食べられないものは入っていません

    これの難しいところは、法律ではないというところです。強制力はないので守っていないことも考えられますので、避けることをおすすめはしています。

    肉骨粉はミートミールの骨入りと考えるとわかりやすいかと思います。この肉骨品は狂牛病の原因になったことがあります。狂牛病の原因となったプリオンは高熱では死滅せずに、汚染された肉骨粉を食べた牛に広がってしまったということがありました。

4.

動物性油脂表記の危険性


  • 動物性油脂はペットフードに使われる重要は原材料のうちのひとつですが、この場合は動物性油脂というよりも、その表記方法に注意してくださいというアドバイスです。

    動物性油脂は原材料を煮出して浮き上がってくる上澄みの脂を集めたものです。

    低品質な動物性油脂

    低品質な動物性油脂の場合は、様々な死んでしまった動物を粉砕して精製した脂を使用する場合があります。

    日本でも病気や事故、寿命などで亡くなった動物を動物油脂製造に使用していて、しかもその動物は行政から引き受けた動物だったというニュースがありました。

  • とんでもない事件ですね…
  • 滅多なことはないと考えて頂いていいと思いますが、過去に実例としてあったものですから、完全にないとは言い切れないと思います。

    ただヨーロッパなどでは、ペットフード工場が人間の食品を扱う認証と同じ認証を受けていたり、動物愛護の意識が非常に高いですので、こうしたことはもう見られないのではないかと思いますが、アジアなどはどうでしょうか。まだわからないところですね。

    倫理的な問題点

    そうした動物を使用しても製造工程上は動物性油脂に危険性があることはないそうです。

    しかし倫理的な問題点をはらみますよね。猫に猫からとった動物性油脂を与えられるという人はいないのではないでしょうか。

    先のニュースはショッキングな事件ではありますが、今回の注意点は動物性油脂と表記されている場合は「何の動物かわからない」という点です。

    なんの動物を使用しているか明確に記載されているものを選びたい

    表記上でも例えば鶏からとった動物性油脂であれば鶏脂と表記することが進められています。牛であれば牛脂、豚であれば豚脂といった具合です。

    ペットフードでも動物性油脂の原材料が明確である場合には、鶏脂といった表記が使われています。

    この表記で安全性が担保されるわけではありませんが、猫の動物性油脂といった懸念点は払拭され、少なからず不明確な点は除くことができます。また、メーカーないし工場が原材料選びにも気を使っているとも言えるかと思います。

    動物性油脂は必要な原材料のひとつ

    ここで注意したい点は、動物性油脂が悪い原材料であるという考えがありますが、決してそうではないということです。

    動物には動物性の油脂は必要ですし、ドライフードにおいては嗜好性も重要です。世界にはそれ専門の会社もあるほどです。

5.

米・小麦・トウモロコシなどの穀物の血糖値への影響


  • 米・小麦・トウモロコシなどの穀物についてから始めましょう。

    犬は雑食なので猫のように穀物を消化することが苦手ということはなく、ドッグフードに使用されている穀物は普通に食べることができます。

    ただ、血糖値上昇の部分においては穀物はペットフードにとって禁忌であるという考え方もあることを紹介しておきたいと思います。

    先に断っておきますが、ここでこう紹介したからといって、「穀物が入っているドッグフードは与えるな!」ということではありません。あくまでこうした事実もあることを知って、その上で飼い主自身が選べる力が付くことが私の望んでいることです。

  • 知識を持って、判断する力を付けることですね!
  • オリジンにペットフードオブザイヤーを与えているアメリカのGlycemic Research Institute®は血糖に関する研究をしている機関であり、ペットフードも検査対象となっています。

    そのGlycemic Research Institute®では米・小麦・トウモロコシなど穀物はペットの血糖を上げてしまう作用があり、中でも特にトウモロコシはペットフードに使用するのは禁忌であるとしています

  • 禁忌と言われると絶対に使ってはいけないものという風に聞こえますが…
  • 穀物は非常に多くのペットフードに使われていますので、問題はないと言えます。

    というのも、穀物を使用しているペットフードに問題があるようであれば、それを根拠とした症状や死亡例、そこまで言わなくても何かしらの結果が出ているはずです。

    そうした点からも「穀物の血糖を上げる作用」について知っておき、その上で使用の可否を飼い主が選択できるようにできれば良いかと思います。

    私はそうした懸念があるのであれば、特に穀物にこだわる必要はないかなとも思いますので、穀物不使用のグレインフリーを選択するのも良いのではないかと思っています。

6.

食品添加物に発がん性物質


  • 食品添加物は使用量を守って使用することで安全性が確保されており、必要だから使用するものなので、不必要に怖がる必要も、無理矢理取り除く必要もないと思いますが、知っておくのは悪いことではないと思いますので紹介したいと思います。

    食品添加物について発がん性が懸念されているものに酸化防止剤として使用されているBHAやBHT、エトキシキンなどがあります。BHAはBHTの代用として使われたものですので用途は全く同じといっていいと思います。BHTは変異原性、加えて催奇形性の疑いがあり、食品への使用が禁止され始めたことからBHAの使用が始まりました。

  • でもなぜそれで使用するんですか?
  • 酸化防止剤は酸化防止剤が酸化することで、食品そのものが酸化することを防ぐという仕組みです。食品そのものが酸化するよりも、酸化防止剤を使用した方が安全性が高いと考えられているからです。
  • しかし発がん性があるとなれば気になるのは飼い主の宿命ですよね!
  • そうですよね。個々の詳しい説明はまたとしますが、食品添加物に注目したい場合は、BHA、BHT、エトキシキンと、発がん性は言われていませんが毒性の懸念がある没食子酸プロピルを気にしてみると良いかと思います。

まとめ


  • カルシウム:リン:マグネシウムは1.2:1:0.06が基本。そこから年齢などに合わせる
  • ミートミール、ミートボーンミール(肉骨粉)の表記のように動物が特定されていない原材料に注意
  • 動物性油脂の表記のように動物が特定されていない原材料に注意
  • 犬にとって食べ物としては穀物は問題ないが、血糖値を上げる作用については知っておきたい
  • 食品添加物には発がん性があるものがある
  • もしドッグフード選びに迷ったらまずはここで紹介している項目から確認してみるといいかもしれません。もちろんもっと気にしたい場合はこの限りではありませんので、今後もより深く勉強していきましょう!

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