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脂肪含有量が多くても猫の嗜好性は変わらない
ふと耳にしたもので、「脂肪含量が高ければ猫の嗜好性は上がる?」という内容がありました。
人間でも脂肪が好きな方ってたくさんいますもんね!
そういったイメージから出てきた話だったと思うのですが、結論からいうと猫の場合脂肪含量は嗜好性にほぼ影響しません。
もちろんその子その子の好みは影響しますのでそうした意味では嗜好性が上がる子もいれば、下がる子もいると思います。
このためフードジプシーになってキャットフードを探しているときに、「脂肪が多いから少ないから食べる食べない」といったことは考える必要はないと考えていいと思います。
大切なのはフードの質感
研究の報告ではキャットフードの質感の方が大切で、質感が同等であれば脂質が15%と45%とでは嗜好性に有意の差はなかったとしています。
15%と45%だと随分質感も変わりそうですが!
実際にそれだけの差があればどうしても違いは出てしまいますが、色や固さ、表面の質感などが明らかに別のものということでなければ、脂肪含量は嗜好性において大した差が出ないということです。
キャットフードの脂肪量を比較
脂質が多いキャットフードと少ないキャットフード
脂質が10%程度になると脂肪が少ないキャットフードで、健康な猫であれば15%程度でも抑えめのキャットフードに入ってくるかと思います。
一番多いキャットフードは20%程度のキャットフードです。
主要帯は12%~20%位で、20%より多いものは少ない傾向にあります。
それでは如何に脂質量をまとめてみましたので確認していきましょう。
脂質30%以上
- ジウィピーク エアドライ フリーレンジチキン 30%以上
27%以上
- イティ チキン&サーモン ディナー 27%以上
24%以上
- アニモンダ インテグラプロテクト グレインフリー(腎臓ケア) 24.5%以上
- ワイルドキャット エトーシャ(鶏肉) 24%
23%以上
- フィーラインナチュラル チキン&ラムフィースト 23%以上
- エデン 85/15 23%
22%以上
- タスキャンナチュラル カルネ 22%以上
21%以上
- デボーテッド フリーランチキン 21%以上
- ファインペッツ 21%以上
20%以上
- ロニーキャットフード チキン 20%
- AATU 85/15 チキン 20%
- AATU 85/15 ダック 20%
- アカナ ワイルドプレーリー 20%以上
- アカナ パシフィカキャット 20%以上
- アカナ グラスランドキャット 20%以上
- ANF フィーライン ホリスティック 20%以上
- ジャガー 20%以上
- オリジン キャット&キトゥン 20%以上
- オリジン 6フィッシュキャット 20%以上
- オリジン レジオナルレッド 20%以上
- カナガン チキン 20%
- カナガン サーモン 20%
- ファルミナ グレインフリー チキン&ザクロ 20%以上
- アーテミス フレッシュミックス フィーライン 20%
- オーブンベイクド 20%以上
- カークランド コストコ 20%以上
- ブラバンソンヌ アダルトキャット テイスティチキン 20%
- ソリッドゴールド インディゴムーン 20%以上
- ファルミナ リーナル 20%以上
19%以上
- ホリスティックレセピー チキン&ライス 19%以上
- アルモネイチャー オルタナティブドライ フレッシュスタージョン 19%
- アーデングランジ 19%以上
- ロータス アダルト チキン 19%以上
- ナチュラリーフレッシュ チキン&ダック 19%以上
- ネイチャーズバラエティ ナチュラリーフレッシュ チキン&ダック 19%以上
18%以上
- ヒルズ サイエンスダイエット 18.5%
- アイムス 毛玉ケア チキン 18%以上
- ニュートロ ワイルドレシピ アダルトチキン 18%以上
- ニュートロ ワイルドレシピ アダルトサーモン 18%以上
- フィッシュ4キャット サーモン 19%以上
- アーテミス オソピュア グレインフリー 18%
- ハッピーキャット グレインフリー シーフィッシュ 18%以上
- ファーストメイト パシフィックオーシャンウィッシュウィズブルーベリー 18%以上
- ナチュラルバランス ウルトラプレミアム 18%以上
- レオナルド ポートリー グレインフリー 18%
- ナウフレッシュ グレインフリー 18%
- ティンバーウルフ セレンゲッティ 18%
- ウェルネスコア 成猫用 七面鳥 18%以上
17%以上
- ピュアラックス エリートニュートリション フレッシュチキン 17%以上
16%以上
- エリザベスキャットフード サーモン 16%
- アボダーム キャット グレインフリー オーシャンフィッシュ&チキン 16%以上
- boschザナベレ アダルト+ チキン グルテンフリー 16%
- ファーストメイト チキンウィズブルーベリー 16%以上
- ニュートロ ナチュラルチョイス 16%以上
- ねこはぐ 16%以上
- バージェス ウェルビーイング 16%
- ギャザー フリーエーカー 16%以上
- boschザナベレ アダルト+ チキン グルテンフリー 16%
- デフ アダルトチキン グルテンフリー 16%
- モグニャン 16%以上
- 銀のスプーン 16%以上
- ファルミナ ストラバイト 16%以上
15%以上
- ファルミナ ウルトラハイポ 15%以上
- ワイソン オプティマル バイタリティ 15%以上
- リリーズキッチン 15%以上
- カナガン カントリーゲーム 15%
- オリジン 体重管理用 フィット&トリム 15%以上
- アディクション ビバ ラ ベニソン 15%以上
- アディクション サーモンブルー キャット 15%以上
14%以上
- ヤラー グレインフリー 14.5%
- メリック パーフェクト ビストロ グレインフリー チキン 14%以上
- ボジータ フィーライン インドア&ステリライズド 14%
- ニュートロ ナチュラルチョイス 避妊・去勢猫用アダルト 白身魚 14%
- シンプリー 14%以上(現在カナガンサーモン)
- 日本のみのり 14%以上
13%以上
- キャスター&ポラックス オーガニクス グレインフリー チキン&ポテト 13.5%
- フォルツァ10 エブリデイ ビオ 13.1%以上
- メディプロ pHサポートプラス 10ヶ月齢から 13%以上
- ピュリナワン インドア 1歳以上 ターキー&チキン 13%以上
12%以上
- アイムス インドアキャット チキン 12.6%
- ラウズ ミールフリー ターキー&チキン 12%以上
- アニモンダ ラフィーネ クロス(鴨肉と七面鳥と鶏肉) 12%
- ブリスミックス 12%以上
- クプレラ ホリスティックグレインフリー キャットフード 12%以上
- カントリーロード コンフォート インドア 12%以上
- メディファス 1歳から チキン味 12%以上
11%以上
- ロイヤルカナン インドア 11%
- アーガイルディッシュ ワトルキャット 11%以上
- アズミラ クラシックキャットフォーミュラ 11%以上
- C&R プレミアムキャット 11%以上
10%以上
- フリスキー バランス かつお・チキン・野菜入り 10%以上
- カルカン ドライタイプ かつおと野菜 10%以上
9%以上
- セブンプレミアム 毛玉をケアするキャットフード 9.5%以上
- BLUE成猫用 体重管理用 チキン&玄米レシピ 9%以上
8%以上
- キャットドゥ 8.2%以上
- ペピィ 特選吉岡キャットフード 8%以上
12%以上からが主体で20%が最も多いんですね!
だいたい20%を目安に、愛猫の状態に合わせて考えると選びやすいかもしれません。
ちなみに「脂肪含量が15%と45%とでは嗜好性に有意の差はなかった」とでていますが、私の感覚値では脂質が10%以下になってくると見た目に変化が出てくるように感じます。軽いタッチのものが多くなってくるので、ここまで下がると嗜好性には違いが出てくると思います。
まとめ
- 脂質は15%~45%では嗜好性にほぼ違いがでない
- 脂質20%が最も多い脂質帯
- 嗜好性に変化をつけるのは脂質より質感
脂質が10%を下回ると見た目にもライトな質感になっていくようです。基準を20%前後として考えると愛猫に合った脂質のキャットフードを探しやすいかと思います。