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キャットフードのトッピングについて
ドライフードの食いつきが悪いということでトッピングを多用するケースも見られます。多い要因としては「猫がキャットフードを食べてくれない」「たまには違うものを与えたい」が多いように感じます。
いずれにしても以下のような猫のことを考えた理由が見られます。
- どうすれば食べてくれるか
- 猫に喜んで欲しい
- キャットフードの飽き防止
- バリエーションを増やしてあげたい
私も今はドライフード探しが落ち着いているので、食事を楽しんで欲しいので時々猫缶をあげたり、コミュニケーションの一環としてチュールのようなセミモイストのものをに使ったりしています。
トッピングの定義
それではトッピングとは具体的にはどのようなものになるでしょうか。言葉の通りに捉えれば「飾り、味付けとして上にのせるもの」ということになるようです。
トッピング入りドライフード
このため最初から混ざっているものはトッピングとして捉えるかは難しいところですが、インスティンクトのロウブーストのようにフリーズドライ生肉の粒入りといったものもあり、これはトッピングが最初から混ぜ込まれているといった考え方でもいいのかもしれません。
ただ複数のキブルが混ざっているタイプはトッピングとは捉えないようにしたいと思います。
セミモイスト製品
また、ちゅーるのようなセミモイスト製品や猫缶はそのまま食べることが基本なので上にかけるという意味ではトッピングではありませんが、トッピングとしての使用法もあるため、トッピングに含むこととします。
ここでトッピングとして考えるもの
- ドライフードに対して味付け、飾りとして加えるもの(例:猫用かつお節など)
- ドライフードに加えて使用する可能性のあるもの(例:セミモイストフード)
- ドライフードにあらかじめ混合されている場合には概ね5%以下であるもの(例:インスティンクトのフリーズドライ生肉のようなもの)
- 総合栄養食ではない猫缶やパウチなどに入ったトッピングとして使用できるウェットフード
トッピング製品の種類
トッピングに使われる素材は魚類が多い
あくまで上記のものがトッピングだと仮定すると以下のような製品が考えられます。
- かつお節など削り節
- カニカマ
- ふりかけ
- 乾燥野菜
- ペースト
- トッピング用ウェットフード
- ちゅーるなどに代表されるセミモイスト製品
- ペット用冷凍肉(生やボイルなど)
※すべてペット、猫用
以前はトッピングといえば削り節やカニカマなど乾燥製品主流でしたが、現在はちゅーるなどのセミモイスト製品の台頭により、よりしっとり感のある生感のあるものが好まれるようになってきました。
確かに私も昔はそのまま削り節ライプやカニカマをあげていましたけど、最近はちゅーるとかそういうのが多くなったかも。
海外ではトッピングなど補助的な製品はあまり見られない
上記に紹介したように、トッピングに使用される原材料は魚類の使用が多いです。肉類はウェットフードやジャーキーなど、比較的限られた製品のみであると感じています。
私が時折チェックしに行っているヨーロッパでは、日本のチュールのような製品は全く見られず、ペットフードが置いてある大手スーパーでも猫缶でさえ多くは見られませんでした。缶よりもパウチ製品の方がまだ置いてある印象です。
探せばあるかもしれませんが、探すほどペットショップがあるわけでもなく、日本のちゅーるや猫缶のように行けばどこでも売っているようなものではないのは確かです。以下も参考になるかと思いますので合わせてご覧ください。
海外ってなんでも発展してるイメージがあるけど、そういうところはそうでもないんですね。
例えばなんでも小分けにするのは日本独自の文化です。逆に海外ではパッケージの中に更に小分けパッケージが入っていたら、ゴミが出るし、エコじゃないし、二重に開けるのも面倒だしで批判の方が多いこともありますよ。
このようにメイン路線から側道に移ると日本で花開くものも多い印象ですね。日本人の細やかな配慮、考え方が影響しているように思います。フードにトッピングもそうしたタイプではないでしょうか。
匂いをトッピング
裏話ではありますが人用の不織布などに入った出汁パックを、ドライフードの袋に数パック入れてドライフードに匂い付けをして、嗜好性を刺激するという方法があります。
人用の出汁パックには食塩も多く含まれていますので、振りかけはしない方がいいですが、この方法は匂いをトッピングするという考え方も出来るのではないでしょうか。
因みにこの方法はフードに違う匂いを付けるわけですから、より食べることもあれば、食べなくなることもありますので悪しからず。
この方法ならマグロやカツオ、あごだしなど色んな匂いがつけれますね!
選択肢が多いことで与えるものに迷ってしまう
日本は世界的に見ても補助的なフードが多い国と言えると思います。トッピングもそのうちのひとつ。従来の乾燥品からセミモイスト、ソフトモイストなど豊富な形状、味、匂い、価格のものが揃っています。
実利思考でドライフードの質の向上を考える海外
ヨーロッパではもっと実利志向といいますか「猫や犬はドライフードを食べる。だからそれ自体の嗜好性を上げ、食いつき改善を目指したり、原材料から見直したり、ドライフード自体の質を上げる」ということに注力する方向性を感じます。ドライフード工場も製造経験や製造した商品のレビューが多く集まり、改善を繰り返すことで規模も大きくなっていきます。
このため弊社のようにブランドひとつに注力したメーカーもたくさんあります。工場も大きく、OEMも盛んだからです。ですが日本だとブランドひとつで会社をやっているドライフードメーカーはかなり数少ないですよね。
そう言われるとほとんどいないと言ってもいい位ですよね。少数の輸入商品を扱っているメーカーも少ないのが、自社オリジナル品となるとロニーキャットフードを始め、数えるほどしかないですよね。
ウェットフードやトッピングを作る国内
それは日本ではドライフード製造環境が非常に限られているからです。
経験も世界のトップクラスに入るOEM工場と比べれば圧倒的に少ない。その中でも経験のある大手ドライフード工場には空きがない。だから単純に作れないんです。
こうした事情からトッピングなど乾燥品やウェットフードが作られていくのは自然なことだと思います。更に日本人は工夫が好きですから、多くのトッピングも生まれています。
結果的に日本では選べるフードがとても多く、簡単にトッピングを買える環境でもあるので、フード選びには迷いが生じやすいとも感じています。
ホームセンターなんかに行ったら凄い量のドライフード、ウェットフードが並んでますよね。私もなにを選んでいいのかわからずに、いっつもマッサンがあげていると言っていた金のだしカップとか同じものを買ってしまいます(笑)
ということで日本はトッピング商品が多い国であると感じています。
まとめ
- トッピングとは「飾り、味付けとして上にのせるもの」
- トッピングは魚類の使用が多い
- 乾燥タイプからしっとりセミモイストタイプが主流になりつつある
日本で独自の進化を遂げているトッピング。最近主流となってきたセミモイストタイプから今まで通りの乾燥タイプなど多くの種類があります。ドライフード以外に選べる選択肢が多いのは日本のいいところかもしれません。