目次
培養肉が現実の世界に
凄いニュースが出てきましたので取り上げたいと思います。
参考:ペットフード用にネズミ肉まで培養!livedoor NEWS
培養肉ですか!人造肉ってことですよね!
食用肉を培養しようという試みは以前より行われていました。培養肉にはいくつかの利点が言われています。
- 動物を殺すことなく食肉の生産が可能に
- 魚など資源の消費を防ぐ
- 世界の食糧難の改善
- 培養になることで鮮度、衛生面に優れ、今まで食べられなかった生肉の食肉が可能に
- 異常気象や天候、病気に左右されない
- 作る場所での差が少なくなる
作る場所での差が少なくなる点は特産などを考えるとメリットばかりではないかと思いますが、衛生面に優れているなど多くのメリットがあることがわかります。
こうしたことを表すように培養肉は試験管肉や養殖肉、Cultivated meatと呼ばれています。
確かに、牛を育てるのも物凄い飼料も土地も労力も必要だし、それでも病気があったり、必ずしもいい肉になるとは限らないということを考えれば、革命的なことなのかもしれないですね。
また、培養できるのは肉だけではないので、様々な原料となる骨や皮を作り出すことも可能になる可能性がありますので、今後は多くのものが培養されたものに変わっていき、実際に動物のものが使われている商品は貴重になっていくでしょう。
世界の肉の20%がペットフードに使われているという課題を解決する
ペットフードに使われる肉の課題は以前取り上げましたが、現在も変わらず、問題は解決するよりも、より人用の食材も使われるようになってきています。
こうした問題を解決するひとつになり得るのが培養肉です。
今回のニュースではアメリカのBecause Animals社がキャットフード用にネズミ肉の培養を始めたようです。
ネズミ…培養できる肉はたくさんあるでしょうに、なぜネズミ…
ネズミ肉と聞くと躊躇する人もいるかと思いますが、猫はねずみを狩って食べることからエジプトで飼育が始まったと言われていますし、培養肉であれば非常に清潔な肉を使うことができます。
まぁ鶏肉や牛肉も培養されているわけですから、そちらを使えばいいのではという気もしますが(笑)
しかし衛生面などから今まではネズミの肉を使うことができなかったわけで、もしかしたらとても栄養価が高く、猫が好むという可能性もありますね。こうした新しい可能性に出会えるかもしれません。
日本でも培養フォアグラを2021年に一部高級レストランへ提供予定
培養肉は未来の話ではない
日本では既に人用のフォアグラとして提供予定があり、2013年には一般販売も行われる予定です。
世界では牛肉や鶏肉をはじめ、魚介まで培養する研究が行われています。
培養肉のリスクは
培養肉は衛生面からもバクテリアなどの付着がなく、家畜のように抗生物質の投与などの必要もないため、むしろ安全であるそうです。
リスクではありませんが、現在作れるものが細胞を集めたミンチであり、いわゆるステーキのような肉の塊まで作り出すことができるのかという点は、各社の研究機関次第といったところのようです。
2040年には実に60%もが培養肉に置き換わると考えられているようですから、ペットフードも早いうちに変革が起こっていくことは間違いがないと思います。
まとめ
- 培養肉は試験管肉、クリーンミートとも呼ばれている
- 食糧難など多くの問題を解決する可能性
- 2040年までに肉の60%が培養肉に置き換わる予測
- アメリカの企業がキャットフード用にネズミの肉を培養開始
- 将来的には様々な肉が衛生的に使用可能に
培養肉の未来はそれほど遠くないのかもしれません。既に人用として食べられた実績もあり、市場にも出回ろうとしています。そうなればペットフードにもすぐ変革が訪れると思います。凶と出ることはないと思いますが、今後の動向に注目していきます。