同一製品でも個体差がある!味や香りの個体差が少ないキャットフードの選び方を紹介

同じキャットフードでも新しい袋は食べなかった

ペットフードメーカーとしての弊社にも寄せられる質問に「いつも同じ商品を購入しているのに食べる時と食べない時の差が激しい」というものがあります。

スギさん
スギさん

それは私も経験ありますね!

これはペットフードに限らず、人用の食品でも、工業製品でも同じ事で、誤差は生じてしまいます。

特にペットフード含む食品の場合は自然由来の原材料を使用している以上、どうしようもないことなのですが、どうしても納得できないお客様がいます。

それに対して少しでも誤差がないものを選ぶという考え方を紹介します。

以下の記事も合わせてご覧下さい。

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同一製品でも個体差がある!成分濃度の個体差が大きい農林水産物

農林水産技術会議でも以下のように言われています。

生鮮食品やその簡易な加工食品は、一般的な加工食品に比べて機能性成分濃度の個体差が大きい

出典:農林水産物の機能性表示に向けた技術的対応について

スギさん
スギさん

農林水産物を使用する、具体的には食品は個体差が出てしまうということですね。

成分表示は個体差があっても許容差の範囲にあるようにしますが、それでも以下の通り、許容差の範囲に収まることが困難な場合も想定して表示が考えられています。

栄養成分は、原材料の製造場所や収穫時期等の違いにより同様のサンプルであっても、含有量のばらつきが大きく、個体差の大きい食品等では誤差が許容差の範囲に収まることが困難な場合もあります。このような食品を含め、幅広い食品に栄養成分表示をすることができるようにするため、合理的な推定により得られた値であれば、次の①及び②の要件を満たした上で、表示値として用いることができることとしました(栄養成分の機能の表示や栄養強調表示をする場合を除く。)。「合理的な推定」とは、例えば、公的なデータベース等信頼できるデータから算出する方法、同一レシピのサンプルを分析する方法等が考えられます。

出典:栄養成分等の分析方法等及び「誤差の許容範囲」の考え方について

味や香りの違いが少ない製品とは

このように成分に誤差が出てしまうことはある程度は仕方のないこととして考えられていますが、成分に誤差が出るということは味や香りにも違いが出るのではないか?ということですが、その通りです。

農林水産物の状態が違うのですから、微妙な味や香りには違いが出ます。この差が少ない商品はどんなものがあるかを紹介したいと思います。

魚ではなく肉が主原料のキャットフード

キャットフードの主原料は主に肉か魚です。ドライフードを作る場合は原材料は乾燥しなければいけません。乾燥すると当然小さくなってしまいます。

魚は乾燥するとかなり小さくなってしまいますから、同じ量のドライフードを作ろうとした場合、魚は肉よりも多くの量を必要とします。

それだけ魚の方がロットによるバラツキが出やすいということになります。

同ロット内でも多少の差が出る

もちろん原材料は混ぜてから製造しますから、激しく差が出るということはありませんが、大量の原材料を完全に均一にすることは不可能ですので、同ロット内でもどうしても味や香りに差が出ます

天然と養殖では養殖の方が差は出にくいと考えられます。

肉の方が差が少ない

その点、肉の方が差は少ないと言えます。

理由としては畜産の場合、同一環境下で育てられること、魚よりも乾燥によって小さくならないため原材料の量が少なく済むなどがあげられます。

シンプルなレシピのキャットフード

多くの原材料を使用しているキャットフードほどロット毎に味や香りに差が出やすくなります。

つまり使用している原材料の種類が少ないシンプルなレシピの方が個体差が出にくいと考えられます。

スギさん
スギさん

個々の原材料の影響を受けるので当たり前ですよね。

例えば弊社のキャットフードは41種類の原材料を使用していますが、主要な肉原材料で6割を占めることや、野菜やハーブ、フルーツは乾燥してから使用することで差が少なくなるように配慮しています。

しかしシンプルなレシピにはかなわないかもしれませんね。

着色料や香料が使われているキャットフード

これらを統一するために着色料や香料が使われます。これによって製品毎のの食いつきのバラツキも減らすことができます。

香料や着色料は製品によるバラツキをなくすことで使いやすくする、クレームを起きにくくする、購入者の不安を減らす、お問い合わせを減らすといった利点があります。

このため今回の「味や香りの個体差が少ない商品」をいうテーマにおいては、着色料や香料を使用したキャットフードが最も個体差が少ない商品であると言えます。

スギさん
スギさん

香料を使用していても味に関しては他と同じ位の個体差がありますよね?

自然由来の原材料を使用する以上、味は同じように個体差があります。その点に関しては犬猫は鼻からの情報が非常に大きなものとなりますので、香りが統一されるだけでも個体差はかなり減ると言えるでしょう。

まとめ

  • 農林水産物は成分濃度の個体差が大きい
  • 魚よりも肉が主体のキャットフードの方が個体差が少ない
  • シンプルなレシピのキャットフードは個体差が少ない
  • 着色料や香料使用のキャットフードは個体差が少ない
スギさん
スギさん

農林畜産物を使用する食品を一定の状態を保つためには香料や着色料が効果的であることがわかりました。着色料や香料を使用しないことで起こるデメリットでもあると感じましたが、少しでも体に良いフードを探そうとした時は納得すべき点であるかと思います。

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スギさん

新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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