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新しい形のキャットフード、オールウェル
発売から話題のユニチャームのオールウェル。今までにない切り口で素敵なキャットフードだと思います。
食事の吐き戻しを軽減したキャットフードですよね!
吐き戻しの解説は当サイトでも何度か話題に上げていますが、だからといって、それをキャットフードで解消するというのは栄養や原材料以外の部分の研究から行わなくてはいけないため、簡単に作れるというものではありません。
世界的にも見たことがないので初めての試みかもしれませんね!(コロナ渦となって以来、海外にも行けずに世界の情報がほぼストップしているので私の新製品情報もほぼ更新されていませんが…)
また食物繊維配合技術での特許も取っているとのことですから素晴らしいですよね!
そんな吐き戻し軽減を実現したオールウェルをみていきましょう。
猫の吐き戻しの原理とは
まずはこちらの記事をご覧頂けると、吐き戻しやすいポイントが書かれています。この中で今回解消されたのが以下の記事中の6番「粒の大きさ、食べ方に起因するケース」です。
食べたものが胃を刺激する
猫の食事は、食べ物を噛みちぎって飲み込める大きさになったら飲み込む方法で食事を行います。人間や草食動物のように、歯ですり潰して飲み込むということを行いません。
このため、カリカリをほとんど丸飲みすることは生態としてはおかしなことではありません。
すると、胃の中でカリカリが消化するよりも早く、カリカリが溜ってしまい、その消化されていないカリカリが胃の中で水分を含んでふくらんだり移動して刺激します。
結果として吐き戻してしまうということです。
これは猫草の原理と同じで、猫は胃に毛が溜ったなどの吐きたい理由がある時に猫草を食べます。胃の中で猫草の先などが胃を刺激して吐き戻しを行います。
このように食べたものが「胃を刺激する」ことで吐き戻しが起こります。
オールウェルの吐き戻し改善方法
オールウェルではこの点に注目し、「胃の中で素早くふやけて崩れる」ようにしました。
オールウェルのサイトでもこのように書かれています。
「多くの飼い主は猫ちゃんの吐き戻しを経験しているがその多くが猫ちゃんが吐くのは当たり前だと思っているのが現状でした。」
私も全く疑問に思っていませんでした!
私も何十年も猫と暮らしていましたし、理由もわかっていたから疑問には思っていませんでした。多くの猫は吐く前に変な声を出すので、その声を聞いたら寝ていても飛び起きてティッシュを持って走るという習慣が身についています(笑)
とはいえフードによって吐き戻しが多いもの、少ないものがあるのは実感としてはありますが、オールウェルのように科学的にそれを目的として作られたものはありませんでしたよね。
猫の飼育家庭、飼育頭数は減ることなく推移していて、ネットでの情報も集まりやすい時代となりましたから、掃除が大変、部屋が汚れる、猫が辛そうなどの見方が増え、改善する商品としてオールウェルの開発につながったというところでしょうか。
こうしたことがフードの発展に繋がっていくと思いますし、素晴らしいことですよね!
オールウェルの食物繊維配合技術は特許のようなので他社製品で作ることはできなさそうですので、広がるか?という部分はわかりませんが、これをきっかけに他社からも違う手法のものが出てくるかもしれませんね!
AllWell(オールウェル) 室内猫用 フィッシュ味
最後にひと商品紹介させていただきたいと思います。気になる方は是非試してみると良いかと思います。
原材料
穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス、乾燥鶏肉加工品粉末)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、煮干パウダー、かつお節、まぐろミール、かつおミール、白身魚ミール、乾燥シラス)、セルロースパウダー、動物性油脂、野菜類(ビートパルプ)、糖類(オリゴ糖)、ビール酵母、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)
成分
タンパク質 | 30.0%以上 |
脂質 | 9.0%以上 |
粗繊維 | 9.0%以下 |
粗灰分 | 7.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
エネルギー | 約340kcal/100gあたり |
まとめ
- 猫の吐き戻しを軽減したドライフード
- おそらく世界初の試み
- 食物繊維配合技術で特許取得
面白い切り口のキャットフードですね!今後も新しい形のキャットフードがあれば紹介してもらおうと思います!