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2021年6月に8週齢規制を定めた改正動物愛護法が施行
特に猫を飼い始めたばかりの方から多い質問です。子猫は2、3ヶ月位でドライキャットフードが食べられるようになってきます。
2021年6月1日に犬猫の引き渡しは生後8週以降でなければならないという「8週齢規制」を定めた販売規制が施行されましたので、生まれてから2ヶ月以上経過していなければ引き渡されることがありません。
つい最近に施行されたのですね!
このため、基本的には迎えたその日からドライキャットフードが食べられるくらいになっているはずです。
とはいえ、猫の成長は個体差がありますので生後3か月位まで要する子もいるでしょう。
他にも拾ったというケースも考えられるかと思います。
そうした際に、ドライキャットフードをふやかして与えるという選択肢が出てきます。
小さすぎて物理的にドライキャットフードが食べられない場合
子猫の場合は成長具合によっては、口の大きさや噛む力といった物理的にドライキャットフードが食べられない場合があります。
こうした場合にはドライキャットフードをふやかして、まずはミルク以外のものを食べることに慣れさせるという手法がとられます。ふやかす度合いを調整して徐々に固くしていけば良いでしょう。
内臓が未発達で吐き戻しなどする場合
内臓の成長が発達段階のため、胃や腸の容量も大きくありません。このため、たくさんドライキャットフードを食べたくても、小さな胃が刺激されて吐き戻してしまうことがあります。
小さな子猫が吐き戻したら動揺する人も多いと思いますね。
すぐに思いつくのはキャットフードが合っていないんじゃないかということかと思いますが、上記のようにそれ以外の理由も多くあります。
こうした場合にはもしドライキャットフードを食べられたとしても、ふやかしてあげることで胃や腸の負担を軽減させてあげることができますし、胃を刺激することも減りますので有効です。
歯が抜けている、生え替わっている
生後約3~6ヶ月で乳歯から永久歯に生え替わります。
まだ小さい子猫を迎え入れた人はこの生え替わり時期に遭遇しますね。
基本的には猫は抜けてくる乳歯がむずがゆくて、固いものを噛んだりするので、ドライキャットフードはふやかさなくても大丈夫なのですが、時々血が出たりして痛がる場合もあります。
そうした際には一時的なものですが、ふやかしてあげてもいいかもしれません。
生え替わりは虫歯になりやすいので歯垢が溜らないように注意しましょう。
口内に炎症がある場合
猫は口内に炎症があると食べるのを嫌がり、最悪死に至るケースがありますので、口内の健康は非常に大切です。
治療中などは獣医師の判断により柔らかいものを与えることがありますので、こうした際にもふやかしたドライキャットフードという選択肢があると思います。
しかしウェットやふやかしたドライキャットフードなど柔らかいものは口内に残りやすく、汚れやすいので注意してください。
老猫で歯や顎が弱っている
人も猫も同じです。年老いてくると歯や顎の力が弱まってきます。また長年の歯垢が溜って歯茎が慢性的に炎症を起こしている場合もあります。
こうした場合にはサポートとして、少し柔らかくしたものを与えてもよいと思います。
愛する猫が食べることが嫌にならないようにしてあげることはとても大切なことです。
愛する猫がいつまでも美味しくご飯を食べて幸せに暮らして欲しいですね。
まとめ
- 小さすぎてドライキャットフードが食べられない場合
- 内臓が未発達で吐き戻しなどをする場合
- 歯の生え替わり時期
- 口内炎がある場合
- 老猫で歯や顎が弱っている場合
ドライキャットフードをふやかしてあげるタイミングは、主に猫の生きる力をサポートしてあげるような時だと感じました。