犬と猫は全く違う妊娠、出産期
出産後6週までは食事量が増え続ける
猫の妊娠期は10週強なので、概ね3ヶ月弱で出産します。猫は妊娠した時から太り続け、出産すると一気に体重が減っていきます。食事摂取量は出産時には多少減ることがありますが、基本的には妊娠から出産後6週位まで増え続けます。
出産後に体重が一気に減る理由
出産後に一気に体重が減ってしまう理由は授乳中に自分の脂肪を当てることで出産直後食べられなくても問題がないようになっているからです。その分、徐々に食事量が増え、体重が妊娠前に戻る出産後6週頃には800kcal程度の高カロリーを摂取するところまで食事量が増加します。
じゃ妊娠で一気に太って、出産で一気に減っても、食事量がきちんと増えていけば問題がないんですね。
食事量は、出産後の1週程度だけ少し減る程度で、基本的に妊娠時から出産後6週までは増え続けると覚えてください。
猫の摂取カロリー量をおさらいしよう
子猫の摂取カロリー、成猫の摂取カロリー、妊娠期の摂取カロリー、出産期の摂取カロリー、シニア猫の摂取カロリーを知ることで、感覚的に妊娠期、出産期のカロリーがわかるようになります。
猫のエネルギー要求量
4ヶ月未満 | 3.0 × PER |
4~6ヶ月 | 2.5 × PER |
7~12ヶ月 | 2.0 × PER |
去勢・避妊していない成猫 | 1.4 × PER |
去勢・避妊済みの成猫 | 1.2 × PER |
肥満傾向 | 1.0 × PER |
高齢 | 1.1 × PER |
妊娠中 | 2.0 × PER |
授乳中 | 自由採食(2.0~6.0 × PER) |
授乳中は自由採食なんですか!?成長期か妊娠中が一番多いのかなって予想していたんですが、授乳中の要求エネルギー量が圧倒的に多いんですね!
そうなんです。成長期でも最大3.0×PER、妊娠中で2.0×PERなので、授乳期の最大6.0×PERが莫大な摂取量だということがわかります。
因みに犬の授乳期は4~8×PERで、冬に長い距離をソリを引く犬の要求エネルギー量が9×PERで授乳期とほぼ同じ位と言われています。このように犬も猫も授乳期の要求エネルギー量がとても多いので、十分なエネルギーを与えてあげてください。
まとめ
- 猫の妊娠期は10週強(3ヶ月弱)
- 妊娠から出産まで太り続ける
- 授乳中に自分の脂肪を当てるため太る
- 出産後は一気に体重が減るが、食事量は増え続ける
- 授乳中は自由採食(2.0~6.0 × PER)でOK
犬と猫の違いもわかり、犬のことを知っているからと同じ考えではだめなことがわかりました。妊娠、授乳期にはいつも以上に愛猫をサポートする必要がありそうですね!