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キャットフードは猫用です。人間が食べるようにはできていません
キャットフードは人間が食べようと思えば食べれるものですが、「人間が食べるようには作られていない」というのが正しいところです。
ヒューマングレードという言葉がよく聞こえるようになってから、人間も食べられると勘違いをする人が少なからずいることで、問題を避けるためにヒューマングレードという表記を禁止しているメーカー、工場もあります。
ペットフードは人の食用ではないので、全ての原材料が人の食用の基準をクリアしているかのチェックは行われていないものが多いと思います。
多いというのはオーガニックは人と動物の区別がありませんので「ほぼ」人用の基準をクリアしていると言えるかと思います。(傷ものやサイズ外などはあります)
動物用のチェックは行われているんですか???
動物用のチェックというと食べられるか?ということになると思いますが、基本的にはきちんとした作物を仕入れているということもあり、それ以上は各工場に任せられている状況です。
ペットフードの原材料は人用に卸せなかったものを使用していると思われがちですが、大量に仕入れる必要のある原材料を、人用からはじかれたものだけで賄うのはとても不可能です。
このため私の知るところでは提携農場から直接か、輸入に頼っている原材料は卸業者から一括で仕入れているようです。一般的に考えればこの野菜などが劣悪な環境で作られているというのはなかなか考えにくく、一般的に育てられたものを使用しています。
この時、人用であれば規定サイズ外や傷物ははじかれますが、ペット用ではこうした選別はないと思います。
人用に添加してはいけない添加物を使用している場合がある
例えばもともと農薬として開発されたエトキシキン。メインの使用方法は海上輸送を行う時、乾燥した魚粉の自然発火を抑えるために使うことが国際規約で定められています。
その他にも海外ではペットフードの酸化防止剤やリンゴ、ナシの焼け防止剤としても使われています。
世界的にはエトキシキンはかなり使われているんですね。
日本では食品添加物、農薬としては認可がおりていないので使用してはいけないことになっています。
日本で販売されているキャットフードでエトキシキンが含まれているものは覚えがありませんが、ペットフードにはこうした人間では禁止されている添加物が使用されている可能性もあるということです。
ただしエトキシキンは海外ではリンゴ、ナシの焼け防止などでも使われているので、安全基準内での摂取は問題ないはずです。
安全基準に乏しい
日本ではペットフード安全法ができたものの、まだまだ実践的な安全基準に乏しいものです。だからといってコスト的にも手間的にも人間の基準をそのまま適用することはできません。
今後更に改善されていく可能性は十分にありますが、それが人が食べても大丈夫という理由にはならないと思います。
肉副産物、ミートミール、家禽ミール、肉骨粉に関してはどうですか?
牛由来のものを使用せず、AAFCOの定義通りのものであれば健康に被害が出るような問題はないといえると思いますが、この点に関しては多分に主観が入ってくる要素でもあり、大丈夫とも大丈夫ではないとも言い切ることはできません。
栄養が人用に考えられていない
キャットフードを主食とする人はいないと思いますが、もしかなりの量を食べたとしても、人用の栄養が取れるわけではありません。キャットフードはたんぱく質が多く、炭水化物は少なく作られています。万が一たんぱく質が足りる量を食べたとしても、その他の栄養素が足りないということは十分に考えられます。
お金がない時に猫缶をおかずにご飯を食べたなんて話も聞きますね(笑)
今は猫缶と人用の缶詰めの値段はもう変わらないのではないでしょうか。
美味しくない
キャットフードや猫缶を食べたことがある人もいると思いますが、非常に薄味で美味しくありません。
味を濃くして調理をすれば食べられると思いますが、そこまでするかと考えると人用を購入する方がいいのではないかと思います。
キャットフードを食べて26年間生きた女性が発見された!
なんとロシアで母親に26年間閉じ込められ、キャットフードを食べて生きてきた女性が発見されました。
しかも体調に問題はなく、精神的にもこの間は人生に満足していたそうです。受け答えもしっかりしていたとのことですので、キャットフードで人が生きていくこと自体は可能であることが実証されたかのようなニュースでした。
実際に家を出たのちは、仕事を求め、外へ出たいという考えに改まったようです。こうしたことからも、精神的にもおかしくなっていないことが垣間見えます。
参考:THE SUN
まとめ
- キャットフードは人用に作られていない
- 人用に許可されていない添加物を使用している可能性がある
- 安全基準の実績に乏しい
- 人用の栄養配分になっていない
- 美味しくない
食べれるといえば食べれますが、必ずしも安全とは限らない、栄養が足りない、美味しくないなど、人には向いた食べ物ではないことがわかります。それを猫にあげていいのかという倫理的な問題が出てくると思いますが、その点は飼い主がそれぞれに考えてみましょう。