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無添加のドライフードは存在しない
「無添加 キャットフード」で調べられている方が大変多くキャットフードの学校にアクセス頂いているようですのでお話したいと思います。
実際に「無添加 キャットフード」「無添加 ドッグフード」を検索してみると無添加のドライフードがあるかのように書かれていますが、総合栄養食のドライフードで完全に無添加のものは存在しないはずです。
無添加キャットフードやドッグフード、ランキングなどが沢山見つかりますが…
現在目標値として定められている栄養基準をクリアすることを考慮すると、ドライフード(カリカリ)を製造する工程上、必ずビタミンやミネラルなどの栄養添加物が必要になります。
この栄養添加物が添加されるという意味で無添加の総合栄養食のドライフードはないということになります。
海外では総合栄養食のペットフードでも栄養添加物の添加すらもないような表示のものが存在します。実際にこうした商品を作ることが可能か工場スタッフと計算、試験を行ってみましたが、加熱を行う以上栄養添加物を使用しなければ総合栄養食のドライフードは作れないことがわかりました。
欧州におけるトップクラスの工場で各国に多くの工場を持ちますので、工場スタッフと行った計算、試験には一定の信頼がおけるかと思います。
オーガニックキャットフードはどうですか?
例えオーガニックキャットフードであってもビタミン、ミネラル、自然由来の酸化防止剤などは添加されます。
酸化防止剤など一部の添加物が添加されていないドライフード
ネット上でもよく見られる無添加キャットフード・ドッグフードと言われているものは「合成保存料や着色料など、犬猫の体に良くないと言われている一部の添加物が使われていない」という意味ですので誤解しないように注意が必要です。
間違った情報といってもいいかもしれませんね…
この辺りは誤解する人も多いですので、以下の記事を参考いただくと、どんな添加物があるかを簡単に把握することができます。
原産国による違い
ヨーロッパやアメリカ、アジア、オセアニアなど多くの地域でペットフードが作られていますが、原産国で使用している添加物に違いはありますか?
原産国による添加物の違いはないと思います。基本的に使用していい添加物は決まっていますし、各国のペットフードの栄養ガイドラインにも大きな違いはありません。
そして添加物もその他の原材料と同じように多くの国から輸入されています。このため例えば国産のキャットフード・ドッグフードであっても添加物が国産とは限らないということにもなります。
それなら例え国産であってもその他の国であっても、原産国の違いで添加物には大きな違いはないんですね。
どうしても無添加のキャットフードがいい場合
無添加ウェットフード(猫缶など)
実は無添加のウェットフードは存在します。
例えば缶であれば防腐剤、酸化防止剤は必要ありません。後は栄養素や食感の問題になりますが、猫缶は総合栄養食でなければ栄養を気にする必要がありません。そうなると純粋に「ささみを入れただけ」の完全無添加の缶などが存在します。
無添加だからいいものなんですよね?
もちろん犬猫に悪いものではなく、好んで食べれば自然なものとしてとてもいい製品だと思います。
もちろんこれだけでは生きていくための栄養価が足りませんので、ドライフードや手作りと合わせて与えていく必要があります。
手作りキャットフード・ドッグフード
無添加にこだわるのであればこれしかないという選択肢が手作りのペットフードです。
多くの手作りフードの書籍や情報があります。
これらを参考にしながら、与えてはいけないものに注意して手作りを継続することで、愛猫が添加物から解放されることができます。
どの添加物が無添加のキャットフード・ドッグフードを与えたいのかを考える
何の添加物が入っていなければ納得できるのかは飼い主が判断する必要があります。
例えばBHAやBHTも用量を守っていれば害はないとする考え方もありますし、単に発がん性が疑われるからとBHAやBHTは使われていない方がいいという考えもあります。
現段階では科学的には前者が正しいと言えますが、それを納得できる人ばかりではないと思います。
BHA、BHT、エトキシキン、没食子酸プロピル、亜硝酸ナトリウム、合成着色料、動物性油脂など危惧されているものは多くありますので、各自勉強してみるといいと思います。
まとめ
- 無添加の総合栄養食のドライフードはない
- ネットで言われている無添加のキャットフード・ドッグフードは、一部の添加物が無添加なだけ
- どの添加物が入っていないペットフードがいいかは飼い主が決める
- 完全無添加のウェットフード(猫缶)はある
- 無添加を目指すならフードを手作りしよう
実際には無添加のドライフードはないことがわかりました。飼い主が添加物について勉強して、どの添加物を使用していないキャットフード・ドッグフードがいいのかを選んでいくことが大切です。