目次
- 1 オーガニック認証機関とは
- 1.1 IFOAM(International Federation of Organic Agriculture Movements)
- 1.2 USDA ORGANIC(United States of Department of Agriculture)
- 1.3 OIA(Organizacion Internacional Agripecuaria)
- 1.4 Skal(Skal International)
- 1.5 KRAV
- 1.6 Debio
- 1.7 COR(CANADA ORGANIC REGIME)
- 1.8 JAS
- 1.9 BIO SUISSE
- 1.10 CCPB
- 1.11 ACO(Australia Certificate Organic)
- 1.12 BIO
- 1.13 デメター
- 2 多くの認証団体による基準
- 3 オーガニック認証を受けていないオーガニック素材を使ったキャットフードもあります
- 4 まとめ
オーガニック認証機関とは
オーガニック認証は各国で決められた基準があり、国同士で統一されていないものでした。そこでIFORMは世界規格の統一規格として有機規格を定め、各国の有機認証団体がIFORM認定を受けることで世界的な基準が統一されつつあります。
しかしIFORMの認定も受けていても、国それぞれの規格もあったりしますので、必ずしも同一のオーガニックであるかはわかりません。
そこでオーガニック認証を受けているキャットフード・ドッグフードを購入する場合にはどこの認証を受けているかを調べ、認証の基準を確認してみるようにしましょう。
IFOAM(International Federation of Organic Agriculture Movements)
国際有機農業運動連盟の略称がIFORMです。1972年にパリ近郊で設立された国際NGOです。非営利活動法人IFORMジャパンがあり、詳細は日本語でも確認することができます。オーガニックの認証制度が国それぞれ違う中、世界規格を統一した有機規格です。
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:FORZA10
USDA ORGANIC(United States of Department of Agriculture)
アメリカ農務省傘下の全米オーガニックプログラムにより認証が行われています。認証には70%以上、95%以上、100%オーガニックの3種類があります。ただしUSDAオーガニックマークを使用できるのは95%以上としています。70%以下の場合はマークは使用できませんが、成分表内にオーガニック原材料名を表示することができます。
参考:USDA
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:GATHER、ORGANIX、Tender & True、NATURAL PLANET
OIA(Organizacion Internacional Agripecuaria)
アルゼンチンオーガニック認定機関。IFOAM(国際有機農業運動連盟)に加盟しています。EU、ブラジル、米国、好き素、カナダ、日本、イギリスなどで有機認証プログラムを持っています。
Skal(Skal International)
IFORM認定されているオランダの有機認証機関です。1985年に設立され、オランダだけではなく、ドイツやニュージーランド、南米、アジアなど世界中で認定活動をしています。Skalの認定を受けたものはEKOマークを使用することができます。
EKO
オランダの独立した国際認証機関Skalにて認証を得ています。30年以上前かたあるEKOマークはほとんどの人が有機食品の品質基準として認識しています。
参考:EKO
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:YARRAH
KRAV
スウェーデンにおいてもっとも有名なオーガニック認証で1985年に開始されました。KRAVラベルを取得するためには、5つの認証機関がKRAVの規格に従って行う検査に合格しなければいけないほど厳密です。
参考:KRAV
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:YARRAH
Debio
ノルウェーで最も信頼されているオーガニック認証です。
参考:Debio
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:YARRAH、FORZA10
COR(CANADA ORGANIC REGIME)
カナダの有機認証制度COR。オーガニック95%でカナダの有機食品の決まりに従って認定されている製品のみがロゴを使用可能です。日本の有機JAS制度とカナダのCOR制度は、両国の有機制度が同等であると相互に認めています。
参考:COR
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:GATHER
JAS
日本のオーガニック認証機関です。IFORM認定を受けています。JASスタンダードに認定を受けることでJASロゴを使用することができます。国際規格ガイドラインに準拠した基準を規定。
参考:JAS
BIO SUISSE
スイスの有機農家を統一する連盟で有機認証を行っています。世界で最もオーガニック製品を買っている国がスイスと言われており、非常に関心の高い国です。
参考:BIO SUISSE
CCPB
イタリア政府農水省有機認定マークで、イタリアでは食品や化粧品も全て同じ期間で検査されています。複数あるイタリア国内の有機団体の中でIFORM認定されている団体がこのCCPBです。
参考:CCPB
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:FORZA10
ACO(Australia Certificate Organic)
オーストラリアのオーガニック認証機関です。
参考:ACO
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:アーガイルディッシュ
BIO
BIOはドイツの有機認証です。BIO専門のスーパーがあるなど国民の意識も高いドイツでは農業、畜産、水産、加工製品など多くのものを認証しています。
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:ハッピーキャット・ハッピードッグ、プレイアーデン
デメター
ドイツのオーガニック認証機関です。
認定を受けているオーガニックキャットフード・ドッグフード:デフ
多くの認証団体による基準
このように国際規格はありながらも、国によって認定団体が存在します。これらの団体はそれぞれ基準が違う部分もありますが、概ね統一されているといってもよく、オーガニックとして大きな違いはありませんので、信頼に値するマークだと思います。
オーガニック認証にも、70%以上、95%以上、100%オーガニックといったように幅がありますので、2つの製品が同じ認証を受けていたとしても、その内容を確認してみるとより詳しい情報がわかると思います。
オーガニック認証を受けていないオーガニック素材を使ったキャットフードもあります
ハッピーキャット・ハッピードッグやNewman’s Own、SMACKなど例えばチキンなど主原料だけオーガニックを使用しているペットフードも存在しています。こうしたペットフードはオーガニック認証を受けるほど多くのオーガニック原材料は使っていないということなので、決してオーガニックでないわけではありません。
こうしたフードの方が価格は安くなる傾向にありますので、金額やオーガニックであって欲しい度合いによっては選択肢になるのではないでしょうか。
まとめ
- オーガニックは世界で完全に統一されていない
- 認定を受けている機関のオーガニック基準を調べよう
- どの機関でもオーガニック認定を受けていれば大きく外れていることは考えにくいので一定の品質は保たれていると考えられる
オーガニックを認定する機関は国の機関であったり、民間機関であったり、国際基準を打ち出しているところであったり、様々な機関があるようです。詳細が気になる場合は購入しようとしているオーガニックキャットフード・ドッグフードの認定機関を調べてみるといいかもしれませんね。