「猫にも植物が必要」だからこそ「草食動物を食べる」という考え方を紹介

本日のテーマ

  • 猫は植物(穀物)は消化できないから必要がないという考えが主流になってきていますが、本当のところはどうなのでしょうか?

1.

ライオンは草食動物の腸から消化した植物と消化酵素を摂る



  • 著者:川島四郎、サトウサンペイ 1986年初版発行
  • 栄養学者の川島四郎氏の著書「食べ物さん、ありがとう(1986/7)」で、「アフリカのライオンは草食動物を捕まえたら、一番柔らかい肛門を食い破り、腸を引きずり出して、半消化された植物が出てくると好んで食べていた」という話があります。

    消化する能力がないからこそ、草食動物の消化酵素と、消化してもらった植物を得るという仕組みです。驚いたのは消化酵素を持たないから、「草食動物の腸内の消化酵素を得る」と記されている点です。

  • 私には想像もつかない話に聞こえます。
  • 現在は動物学者や栄養学者は猫は肉食のみで生きていけるという考えがメジャーですが、「本能として植物を摂取する」もしくは「植物からしか取れない栄養素は植物から摂取している」という考えがあり、猫にとって必ずしも植物が必要ないという考えばかりではありません。

2.

肉食動物は肉食動物を狩って食べることもある


  • この理由は諸説ありますが、ライオンも肉食動物を捕食する時があり、映像などでも確認できます。しかもチーターなど同じ猫科の動物を狩ることがあります。このように必ずしも肉食動物を食べないわけではありません。

    • 肉食動物を狩ると自分が食べられる可能性がある
    • 草食動物に比べると肉食動物は少ない
    • 肉食動物は美味しくない
  • 草食動物を捕まえることができなければ、肉食動物を捕食することもあるということですね。
  • ライオンが草食動物を食べるのは狩りのしやすさと、肉食動物(例えば猫科)にとって必要な栄養素があるからと言われています。
3.

草食動物から考える草食の大切さ


  • 川島四郎氏の著書では「植物(草)にこそ動物に必要な栄養素が多く含まれているからだ」という考えが書かれています。
  • 確かに全く肉を食べていなくてもゾウやバッファロー、キリンのような大型の動物はたくさんいますね!植物の栄養に疑う余地はなさそうですね。
  • それでは、肉食動物は肉からだけでは不足しがちなビタミンなどの栄養素をどのように摂取しているのか、草食動物はタンパク質などをどのようにして摂取しているのか考えてみましょう。

    まず草食動物の場合ですが、植物からたんぱく質を摂取しようとすると、大豆など一部の野菜からしかタンパク質を摂ることができません。大豆などがどこにでも自生しているとは考えにくいので、野生の草食動物は植物からたんぱく質を摂取することが余りできません。

    しかし草食動物には植物を消化できる長い腸があります。この長い腸には多くの微生物が住んでいて、この微生物が植物を食べることでタンパク質を生成し、そのタンパク質を消化吸収しています。更に微生物自体を消化吸収することでタンパク質を得ていると言われています。

  • 微生物に頼って足りない栄養素を補っているんですね。
  • 肉食動物の場合は、先に説明した草食動物が消化した植物を食べることで補っています。また肉食で不足しそうな炭水化物、つまりエネルギーに関しては高機能化が図られた肝臓でタンパク質をエネルギー源として使うことができるようになっています。
4.

文部科学省の標準語では「肉食」「草食」という言葉はなくなった


  • 肉食といえば肉だけ、草食といえば植物だけを食べているイメージがついています。そこで数年前に文部科学省が「肉食」のことを「動物食性」、「草食」のことを「植物食性」と変更しました。これは「それぞれ肉や草だけを食べているわけではないから」ということです。教科書にも肉食、草食という言葉は消えています。
  • 国が認めているんですね!
  • 草食動物は草だけでなく果実や木の皮なども食べます。そして「バクテリア食」も行います。これは腸内に培養している微生物自体を消化吸収することでタンパク質を摂取しているからということです。肉食の場合は先に説明したように草食動物の腸から植物を摂取しているからですね。

    このように肉食動物が植物を摂取することはハッキリとさせています。

5.

キャットフードでも「どのように植物を与えるか」という考えがあってもいい


  • このように私の考えでは、猫が植物を消化できないから必要ないという考え方ではなく、「消化できない植物をどのようにして与えるか」という考え方があってもいいと考えています
  • 消化した植物をキャットフードに入れるんですか…?
  • さすがに消化した植物を入れることはできませんので(笑)猫にとって必要そうな栄養素をもった野菜を配合したり、効能を期待して少量のハーブを配合するのが現実的なラインなのではないかなと考えます。こうしたことからも現在ではグレインフリーキャットフードにハーブやフルーツなどを配合する手法が主流になってきています。
  • スギさん
    今後どのようにキャットフードが発達していくかはこの辺りもキモになりそうですね!

まとめ


  • 猫も植物が必要という考えがある
  • 肉食動物(例:ライオン)も植物を摂取する
  • 猫にどのように植物を摂取してもらうかは課題

  • 消化できないから与えないという考え方ばかりではなく、消化できる形にして与えるという考え方もあるんですね!今後のキャットフード選びの参考にしてみたいと思います。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

ツイッターをフォロー
ソーシャルアカウントから
キャットフードの情報を
ゲットしよう!

課題を検索

人気の記事
相談室メンバー
運営方針を再考し、キャットフード紹介記事を「キャットフード 勉強会(マムズカンパニー)」に譲渡致しました。できる限り改変のないように掲載していただきました。是非ご覧ください。
マッサンの猫の種類紹介
4Dミート AAFCO BHA BHT CER PER いなばペットフード うんち おすすめ その他 その他の目的食 たんぱく質 アイシア アミノ酸 アレルギー イエネコ イギリス ウェットフード エイジングケア エトキシキン エネルギー オメガ3脂肪酸 オメガ6脂肪酸 オーラルケア カルシウム カロリー キャットフード市場 グレインフリー コリネバクテリウム・ウルセランス感染症 サプリメント スキンケア セミウェットフード セルロース ダイエット ディハイドレイテッドチキン デンタルケア デンタルジェル デンタルスプレー トコフェロール ドッグショー ドライフード ネスレ ハーブ バタシーホーム パッケージ ヒューマングレード ヒルズ・コルゲート ビタミン ビートパルプ ピンホール フルーツ フレーメン反応 フードジプシー ベジタリアン ベルギー ペットショップ ペットフードの目的 ペットフードメーカー ペットフード大量リコール事件 ペットフード安全法 ペットフード市場 ペットライン ペット防災 ボディコンディションスコア マースグループ ミネラル ミートミール メラミン メーカー ユニ・チャーム ランキング リビアヤマネコ リン レシピ ロニーキャットフード ロンドン ローズマリー抽出物 ヴィーガン 一般食 下痢 下部尿路疾患 与え方 乳糖不耐症 乾燥肉 乾燥鶏肉 乾物重量値 人気の記事 体型 体重 便 便秘 保管 健康 備蓄量 内容量 制限食 動物性油脂 動物愛護 動物愛護先進国 動物愛護施設 原材料 原産地 参考書 口コミ 口内環境 口移し 味蕾 味覚 嗅覚 国内のペット事情 国産 多頭飼い 好き嫌い 妊娠 安い 安全 安全性 完全自由摂取方式 家禽ミール 尿結石 工場 必須脂肪酸 感染症 成分 成分バランス 授乳 摂取量 放射性物質 放射能 日本ペットフード 日清ペットフード 時間制限給与法 栄養 植物 植物性油脂 歯周病 歯磨き 歴史 比較 毛玉ケア 毛球症 没食子酸プロピル 法律 海外のペット事情 消化 消化器疾患 涙ヤケ 添加物 減量方法 炭水化物 無添加 牛乳 猫について 猫カフェ 猫缶 生産国 生産地 生肉 甲状腺 病気 療法食 発がん性 皮膚疾患 皮膚被毛ケア 種類 穀物 空気穴 糖尿病 糖質 給与量 総合栄養食 肉副産物 肉類 肉食 肉骨粉 肝疾患 肥満 肥満度 脂質 脱水鶏肉 腎臓病 腐らない 膀胱炎 自作 芋類 草食 菜食主義 血便 表記 製造 製造国 評価 豆類 賞味期限 質的制限給与法 起源 軟便 輸入キャットフード 輸送 運動方法 選び方 配合量 酸化防止剤 鋤鼻器 間食 食事摂取量 食品添加物 食器 食欲 食欲不振 食物アレルギー 食物繊維 飼料添加物 高齢猫