食べていたキャットフードを食べなくなった理由!猫の食欲を刺激する与え方教えます

急にキャットフードを食べなくなった時に、猫の具合が悪いのかもしれないと心配になることがあります。食欲不振になった猫にキャットフードを食べてもらう方法をマッサンに解説してもらいました。
キャットフードを探している人の理由のひとつに「愛猫の食べが悪くなった」ことがあります。
このように猫の状態が変わったことををきっかけにキャットフードを変更して食べが悪くなり、新しいキャットフードを探し続けることになったという方もよくいました。
猫は警戒心が強く、気まぐれなので「ただ食べなかっただけ」なんてこともありますが、毎日食べる量が減っていたら飼い主としてはどうしても気になりますね。
猫も気まぐれなところがあるので、いつの間にか戻すとすんなり食べてくれることもありますね。
猫がキャットフードを”そもそも”食べてくれない理由、好き嫌いが激しい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。
一番は病気の可能性を疑ってください。病気の場合は飼い主にできることはありませんので、24時間以上食べなかったらすぐにでも病院へ連れていってください。
病気以外の理由の場合は猫の気分や環境を調べてみましょう。
この中で気になるのは「食べないサイクルだった」という点ではないでしょうか。実は猫も人間と全く同じで夏は食欲が減り、冬は食欲が増える傾向にあります。
また発情期、繁殖期は食欲が落ちる場合があります。妊娠中も食欲が落ちる場合があります。
意外と盲点なのがふきんの状態。お皿を綺麗に洗ってもふきんに匂いが付いている場合、お皿にもついてしまって食べないこともあります。
ふきんが生乾きのような匂いがしていたり、洗剤の香りがしていたら注意してみてください。
お皿を拭いた後に無臭か確認する癖をつけるといいと思います。
猫は同じものを食べ続けられる、同じものを食べることでストレスがかからない生き物です。
ですが飽きないかというとまたそれは別。なぜなら猫缶をあげたり、ソフトウェットキャットフードやおやつをあげたりと、猫も多くの味を知るようになり、好きなものが増えていきます。
飽きるのとは少し違いますが、他のものが食べたい、気に入らないという気持ちはあるかもしれません。
私が一番最初にやることは家の中の匂いを確認し、いつもと違う匂いがしていないかを確認します。例えば季節の変わり目で暖房を入れはじめた時期は、若干不快な匂いが出る場合があります。
また、人間は鼻の位置が高いので猫が嗅ぐ匂いとは違うものです。猫の顔と同じ高さで床近辺の匂いをチェックしてください。
汚れや食べ物、他人や荷物の出入りなどで違う匂いがあれば除去します。
次にドライフードを入れている皿や、ご飯場が汚れていないかを確認し、清潔にします。ドライフードも新しいものに入れ替えます。食事場所で何か匂いがしないかも確認します。
セミウェットフードなどを利用して、コミュニケーションをとりながら与えます。少しでも食べてもらえればOKです。人間が食べているものを欲しがる猫もいますので、まるで飼い主が食べている食事のように見せて与えるのもいいかもしれません。(少しだましているようですし、お行儀的にはどうかわかりませんが…)
とにかく少し食べると胃が刺激されて、ドライフードを食べ始めます。
また食べが弱いようでしたら与えていたセミウェットフードをドライフードに少し混ぜます。余り多く混ぜると器用にセミウェットフードだけを食べてしまうので、匂いがする程度をドライフードにしっかり混ぜるといいでしょう。
それでも食べない場合は、食べるものがあるかを探ります。食べるものさえあればそこから選んで広げていけばいいでしょう。
猫缶、ふりかけ、鰹節、セミウェットフード、味を変え、形を変え、猫が食べるものを探してください。
ただし頻繁に変えては食べなくなる原因になります。食べなければ無理矢理与える必要はありませんので、食べそうかどうかをチェックするだけでも効果的です。
上記の手順を追えば少しは食べるようになってくるかと思います。食べなければ病気を疑ってみてください。基本的には24時間全く食べないということであれば病院へ連れていってください。
また、便やおしっこをしていないのも危険です。トイレは猫の体調を図る情報が満載なので、トイレ掃除時に常にチェックしておきましょう。
猫にはただ食べないだけという理由も存在します。この理由の場合はどこで線引きするかが非常に難しいところです。
しかし、人と同じで省エネの猫がいることも知っておいていいかと思います。小食で全く食べないけど健康であればいいのです。
給与量は全世界、全ての猫種に合わせたガイドラインです。それほど大きな枠の中で決められたものです。
人もそのガイドラインに全く沿わないケースは少なくないので、給与量に対して多い少ないは判断の材料になりますが、それよりも日々の生活の中で痩せてきた、太ってきた、毛並みが悪くなった、便の調子が悪くなったなど、猫の体調の変化を気にするようにしていれば、多少食べないこと(小食)がその子にとって通常であることに気付けるかもしれません。
株式会社ヒューマル代表取締役。ペットフード専門家。「動物にも食育を」を掲げて2016年に会社を設立。ヨーロッパを巡って自身の希望レシピを製造できるペットフード工場を探し出し、オリジナルキャットフードを開発。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士、ペット防災指導員、ペット共生住宅管理士、保育士などの資格保持者。詳しくは紹介ページへ
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