原材料として悪いと言われてしまうビートパルプ。でも実は高機能で優れた食材だった!?

本日のテーマ

  • どのサイトを見ても悪く言われている原材料のビートパルプ。でも実際には高機能な材料だって知っていましたか?更に高機能なビートファイバーも合わせてマッサンに詳しく教えてもらいましょう!

1.

どこでも悪く言われてしまうビートパルプ


  • ビートパルプはどのサイトを見ても悪く言われてしまいがちなのですが、実際には機能も有するものですよ。
  • 嵩増しとしてクローズアップされているイメージです。サイトによっては原材料として悪いものって扱いのところもありますよ!私もそういうのを見続けていたのでそう思っていました。実際にはどうなんですか?
  • ビートパルプはそもそも砂糖大根から砂糖を抽出したあとのガラです。副産物ともいいますね。この副産物という言い方で悪いものと感じる人も多いのかもしれません。しかしビートパルプには可消化エネルギーがちょうどいい塩梅で含まれている貴重な原材料でもあります。
2.

可消化エネルギーが豊富なビートパルプ


  • 可消化エネルギーってなんですか?
  • その名の通り、消化することができるエネルギーが含まれているということですね。それではまず食物繊維というものを勉強してみましょう。

    ペクチン、グアガム、大豆繊維、ビートパルプ、大豆の殻、セルロースと食物繊維が並んでいるとしましょう。主にペクチン側が発酵が早いもので海草などに多く、微生物は使うことができるもの。セルロース側が発酵が遅いもので、微生物すらも使うことのできないものです。

  • セルロースは腸内洗浄のための原材料として良く聞きますね。
  • そうです。セルロースに近づくほど微生物すらも分解することができず、繊維として腸内を綺麗にしながら通過し、排出されます。逆にペクチンに近づくほど微生物が分解することができ、腸の粘膜上皮細胞にエネルギーを供給することができます。
  • ビートパルプは真ん中なのでその両方の機能を持っているということですか??
  • 厳密にはビートパルプはセルロースもペクチンも含まれたもので、ちょうど真ん中の効果があるといった感じです。

    見つけたのはアイムスの研究員で、ビートパルプを初めて入れたレシピを作ったのはアイムスの創始者ポールFアイムス氏です。この時1960年代なのでどこまでビートパルプの有用性がわかっていたかはわかりませんが、嬉々としてペットフードに入れたのではないでしょうか。つまりビートパルプは食物繊維の機能を持ちながらも負担は最小限に、エネルギーとしても使うことのできる食物繊維として使われています。

3.

それでもビートパルプは猫に必要ない?


  • マッサン

    猫が穀物をほとんど消化できないことは学びました。

    しかしすい臓のアミラーゼで多少は分解することが可能ですし、先ほど話したように、微生物によって腸の粘膜にエネルギーを供給することができます。またそれら微生物の餌や隠れ家にもなります。

  • 量の問題ですか?
  • 毛の排出など食物繊維が必要な猫もいます。むやみにいらないというものではなく、症状や状態に合わせて選べばいいものです。長毛種であれば慢性的に胃の中に毛が存在しますし、そうなれば少量の食物繊維を常にとっていた方が調子のいい猫もいます
  • 闇雲に悪いものと決め付けない方が良さそうですね。
  • 発がん物質や肉副産物はいいと言えたものではありませんが、中には考えられて配合されているものもあり、ビートパルプはそんな材料のひとつと言えます。
  • 毛玉ケア商品などのビートパルプは考えられて入れられているんですね。
  • 実際に毛玉ケアをしようと考えた場合、整腸作用のある食物繊維を使わないことには効果を得られません。しかし単にセルロースだけを入れたのでは猫の内臓に負担を与えてしまいます。逆にペクチンでは効果が薄いものとなってしまいますね。
  • そこでビートパルプが活躍するんですね。ペットフード、キャットフードは良く考えられて作られているんですね。
  • 私もこの話はペットフードに詳しい獣医さんに教えてもらうまでは知らず、開発時のペットを想う気持ちを知りました。
4.

ビートパルプもいい面ばかりではありません


  • いい面ばかりをお伝えしたようになりましたが、マイナスに捉えられる面もあります。

    例えば食物繊維は他にもあるので、繊維の豊富なサツマイモやじゃがいもを入れることで、ビートパルプを使わないレシピにすることもできます。ただし、第一原料の次にじゃがいも、さつまいもを入れたとしても繊維量はだいたい1~3%程度しか稼げないと思います。それでいてコストもあがります。

  • なるほど、コストを上げて、繊維量も下がってもよければ代替することが可能なんですね。
  • また、ビートパルプは甜菜から砂糖を抽出したガラなので、糖分(上白糖)が残っています。この残った糖分が体に悪いと気にされる方もいますし、ビートパルプから砂糖を抽出する際に圧力で抽出ではなく、薬剤を使う場合があり、この薬剤が残っていて悪影響を及ぼすという考えもあります

  • 難しいところですね…
  • そして同じビートパルプでも、国産とアメリカ産、中国産では栄養素が全く違うという実験結果も日本甜菜製糖株式会社により公表されています。

  • 生産地によって栄養価や育て方も違うという点では、野菜やハーブ、肉と全く同じなんですね。
  • なんでも高ければいいものが作れるのは当たり前なのですが、できる限りコストを減らして安くいいものを作るために必要な原材料とも言えますね。

    そして他栄養素に影響を余り与えずに食物繊維量を調節できる原材料でもあります。

  • インターネットの情報は事実とは違ったものもあります。しかし手軽に得られる情報であることもあり、時に間違った情報が正しい情報よりも前に出てきていることがありますので注意しましょう。

    最後に少しビートファイバーのお話をしましょう。

5.

食物繊維の機能に絞ったビートファイバー


  • ビートパルプに似た表記にビートファイバーがありますが、これはビートパルプから薬品を使わずに衛生的に食物繊維のみにしたものです。白灰色粉末で不溶性、水溶性両方の食物繊維が含まれています。ビートファイバーは欧州と日本の研究機関で開発された新しい形の天然食品素材として使用されています。これらの情報はしっかりと農畜産業振興機構が公表しています。
  • ビートファイバーはわざわざ研究機関で開発されたものなんですね!
  • 一般的にビートパルプやビートファイバーは食物繊維という部分だけが注目されがちですが、陽イオン交換能力も大切な要素のひとつです。
  • というと陽イオンと陰イオンを交換するんですか?どういう意味ですか?
  • ビートファイバーは陽イオンを持つカリウムやナトリウムを吸着します。吸着すると今度は陰イオン交換能を持つようになり、胆汁酸、脂肪酸を吸着できるようになります。こうして胆汁酸、脂肪酸の排出にも役立ち、同時に体中にミネラルを供給する役割も果たしていると考えられています。
  • 初めて知りました!食物繊維や満腹増長のためだけではないんですね!

まとめ


  • ビートパルプは決して悪い原材料ではない
  • 整腸機能がありながらエネルギーにもなる
  • 配合物は愛猫に合わせて考える

  • マッサンの話を聞いて、ビートパルプが嵩増しだけのものではないことがわかりました。他にもこういった誤解をしている原材料や認識がありそうです。注意しながら勉強していきたいと思います。

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