猫にケージが必要な4つの理由。幼い時から慣れさせれば色々な状況に役立ちます

今回は猫にとってケージが必要かという点についてです。ケージはキャットフードを安心して食べる環境作りにも繋がり、ケージに慣れることは猫にとっても人にとっても有益です。
今日はペット防災の観点からケージについて話したいと思います。
私もこんな話をできないほど、私の愛猫は全くといっていいほどケージには入ってくれません…(苦笑)もう13歳になりますから今から入れといってもなかなか難しいので若い頃から慣れさせてくださいね。
まずケージの必要性は大きくわけて4つあります。
ケージの扉はいつも開けておいて自由に出入りができるようにし、必要に応じて閉めても猫が不安がらないようになるといいですね。
全てはこの防災に関わってくることです。
他のことはどうにかなったとしても、防災時にはケージに入ること、入っていることに慣れていることが猫の生死をわけるといってもいいでしょう。
まず災害が起こった時にすぐに入ってくれるかどうかが第一の関門です。この関門を乗り越えられなければどこかに逃げてしまったり、入り込んでしまったり。一緒に逃げることがかなわないどころか、猫はそのまま死んでしまうかもしれません。
次に避難している最中です。道はかなりの混雑が予想され、大きな声や音が至るところから発せられていると思います。
ケージの中が安心できるスペースであったとしても落ち着かないでしょう。動き回ったりすればそのケージを運ぶことも大変です。
最後に避難中です。ケージの中が安心できる環境でなければ、フードや水を摂取しなかったり、抜け毛が酷い、暴れる、寝ない、声をあげるといった普段しない行動をより多くすることになります。
少なくともケージが安心できるスペースであると認識していれば周りをタオルで囲ってあげたりすることで、音さえなんとかなれば思っているよりもいい環境が保てるはずです。
骨を折ってしまったり、具合が悪かったり、手術後であったり、こうした状況でケージに入ることを嫌がって暴れたのでは場合によっては猫の寿命を縮ませかねません。
猫はどれだけ負傷していても嫌なものは嫌な生き物です。体の動く限りなにかしらの抵抗をしようとします。
そうこうしているとケージに入れるだけでより重傷になる可能性があり、病院に連れていくことができなくなる場合もあります。
すんなりケージに入り、スムーズに外出、病院に連れていくことができるのは、猫の命にも関わる大切なことです。
人にとっては当たり前のことでも猫にとっては予想外なことは沢山あります。こうした状況に動揺する猫は少なくありません。押し入れの奥底や角から出てこないといった状態です。
ケージに入ることになれてくれるだけで、子どもの突然の動きから猫を守ることができますし、猫が子どもを傷つけることもなくなります。
突然の音で猫がパニックになることも避けられますし、それによる人も含めた混乱もなくなります。
なにかあればケージに入れば大丈夫と思ってくれる状態を作ることが、猫にとって心の安定を保つことに繋がります。
これは上記で紹介したような状態でもそうなのですが、ただ歳をとって動きが遅くなった猫が落ち着いて生活するためにも有効です。まぁこれはケージでなくてもいいのですが、ケージであれば様々な状況に対応ができます。
株式会社ヒューマル代表取締役。ペットフード専門家。「動物にも食育を」を掲げて2016年に会社を設立。ヨーロッパを巡って自身の希望レシピを製造できるペットフード工場を探し出し、オリジナルキャットフードを開発。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士、ペット防災指導員、ペット共生住宅管理士、保育士などの資格保持者。詳しくは紹介ページへ
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