総合栄養食の猫用ウェットフードとは?乾物重量値と1日の推奨給与量

本日のテーマ

  • 総合栄養食のウェットフードについて、活用法や与え方、栄養価の考え方について勉強してみましょう!

1.

総合栄養食の猫用ウェットフードとは


  • ウェットフードは一般的に水分を80%近く含み、総合栄養食ではない一般食として販売されています。いわゆるおやつ、間食として与えるものです。

    総合栄養食ではないのでそれだけを与えていると栄養が足りなかったり、過剰になったりと栄養バランスが崩れてしまいます。

    こうしたウェットフードにも一部、総合栄養食のウェットフードが販売されています

    水分補給にも効果的

    猫が水を飲まなかったり、下痢などで水分補給が必要な時にはこうした水分が多く、栄養量も豊富な総合栄養食のウェットフードはとても活用できます。

2.

給与量目安を守ろう


  • 飼い主は固定観念から1缶(1パウチ)1食と考えがちです。実際には給与量目安を見てみると、体重別で1日あたり2缶~4缶などと幅を持って設定されています。

    このため、1食1缶で与えるのでは栄養の過不足を招きます。

    AATU サーモン チキン&エビ

    例えばAATUのサーモン チキン&エビを例に見てみます。

    こちらは総合栄養食として販売されているウェットフードです。

    成分成分分析値(%)
    粗タンパク質10.6
    粗脂肪6.1
    粗灰分2.5
    粗繊維0.4
    水分79
    カロリー125kcal/100g

    ※内容量 82g/1袋

    粗タンパク質が10.6%しかありませんね。ドライフードでは20~40%もあることを考えるとかなり少ないようです。その他の数値も非常に少ないことがわかると思います。

  • AATU サーモン チキン&エビは1パウチ82gだからこれよりも更に少なくなるわけですよね。
  • 一日の摂取量で比較

    そこで例えば3kgの猫の目安の2パウチ程度と、AATUのドライフード チキンの1日の摂取量45gを比べてみましょう。

    成分パウチ2パッケージドライフード チキン
    粗タンパク質21.214.4
    粗脂肪12.29
    粗灰分54.05
    粗繊維0.81.125
    水分1583.15
    カロリー250kcal/200g195.3kcal/45g

    こうなると大きな違いはありません。100g換算の数値で考えると大きくずれ込んでしまうので、総合栄養食のウェットフードを与える場合にはきちんと給与量目安で考えることが大切です。

3.

乾物重量値とは


  • ウェットフードの栄養価について考える時は乾物重量値を考えようという考え方があります。

    乾物重量値とは、水分を0とした場合の数値です。AAFCOの定義ではこの乾物重量値で設定されています。

    乾物重量値は「栄養素保証成分値÷(100-水分)」で計算します。

    先ほどのAATU サーモン チキン&エビで計算してみましょう。

    AATU サーモン チキン&エビの乾物重量値

    100%中10.6%が粗タンパク質なので単純に100g中10.6gとします。

    「10.6÷(100-79)=0.50…」

    水分が0の場合の粗タンパク質は約50%となりました。

    同じように計算していくと以下のようになります。

    乾物重量値

    成分成分分析値(%)乾物重量値(%)
    粗タンパク質10.650
    粗脂肪6.129
    粗灰分2.512
    粗繊維0.42
    水分790
    カロリー125kcal/100g595kcal/100g
4.

乾物重量値を考えても余り意味がない?


  • 乾燥重量値は水分を除いた値であって、ウェットフードを猫に与える時に水分を除いて与えることはありません。

    缶やパウチのウェットフードを与える時にg量を図って与える人がどれだけいるでしょうか。ほとんどの人は1缶まるごと、1パウチまるごと与えるはずです。給与量の目安もだいたい3kgの猫に2缶などと書かれていると思います。

    ドライフードとウェットフードの栄養差

    総合栄養食の場合、ドライフードとウェットフードで栄養価が違うというよりも、ドライ、ウェット関係なく製品ごとの方がバラツキがあるように思います。

    例えばドライフードAとB、ウェットフードCがあった場合、同じドライフードのAとBの成分値には開きがあるのに、BとCはほとんど同じという感じで、ドライかウェットかよりも製品ごとに確認する方がいいと感じています。

    ※乾物重量値で考えた方がいいと考える方もいらっしゃいます

  • 与える環境や猫によって、製品ごとに考えた方がいいんですね。固定概念をなくして、バランスのいい食事を心がけたいと思います!
5.

総合栄養食のドライとウェットを混ぜる時は注意


  • 総合栄養食のドライとウェットを混ぜる場合には注意が必要です。1日の推奨量をきちんと守って、与えすぎないように注意しましょう。

    おやつのような感覚で与えたい場合には総合栄養食のドライフードに、間食の猫缶やパウチを与えるのが簡単でおすすめです。

まとめ


  • 総合栄養食のウェットフードがある
  • 間食よりも栄養価が高く、水分補給にも効果的
  • 1食1缶(1パウチ)というわけではないので、必ず一日の給与量を確認
  • 水分量をゼロで計算する乾物重量値という値、計算式がある
  • 総合栄養食のドライとウェットを混ぜて与えるのは注意
  • ドライフードを全く食べない猫の場合、総合栄養食のウェットフードが大活躍します。また、病気や下痢で水分補給が必要な場合に効果的です。総合栄養食のウェットフードは上手に活用することで様々な使い方が期待できそうですね!

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