ダイエットについて。猫の500gは人間の5kg以上!?正しいダイエットの考え方を紹介

たった500g体重が落ちるだけで猫にとっては大きなインパクト!着実に健康的に痩せるための考え方を教えます!
「猫のダイエット」これはどこでも必ずと言っていいほど話題になるうちのひとつです。
私の経験では飼い猫の3分の2位は太りやすい傾向にあるのではないかという感覚です(実体験であり科学的根拠はありません)。
日本の猫の平均体重が4kg程度と言われていますが、人間では男性が64kg程度、女性で52.7kg程度だそうです。
猫4kgを人間男性に換算すると16倍。人間女性では13.175倍です。つまり猫が500g痩せると、男性で8kg、女性で6.59kgも痩せたことになります。
まぁ、これは換算なので直接的にこうだと言うわけではありません。あくまでわかりやすく解説をしているだけですので、直接的には受け取らないでください。
少なく見積もっても、人間換算で10倍くらい痩せていると考えればいいかと思います。
実体験に基づいて紹介すると、多少あばらがわかる位のやや痩せ型の猫の場合、500g痩せると骨と皮になってしまうほどのインパクトがあります。
逆に500g増えるとかなりふっくらとしてきます。
このようにダイエットといってもゆっくりと期間を設けて、50gずつ程度の変化でも体型を確認しながら行うといいでしょう。
いくら太っている状態であっても、急激なダイエットは体調を崩してしまいますので、ゆっくりと変化するようにさせてあげてください。
1月で1kg痩せたなんてことになりますと、人間にして10kgから16kgも痩せたことになってしまいます。
食事の観点から考えてみます。まず太ってきたと気付いた時にダイエットが始まります。しかし焦らないでください。
上記の通り、便の排出を除き、体重で50gでも減って行く程度で進めていきます。10g程度とあまり細かく考えようとすると、食事や便などの影響が大きく判断が難しいので50g単位位で十分かと思います。すぐ戻るようであれば排泄物や食事量での変化で、実体重はほぼ変わっていないと考えていいかと思います。
食事量も急には減らさず、猫がストレスを感じない範囲でそれとなく減らしていきましょう。
また、食にうるさくない子であれば食物繊維を活用するのも手です。
食物繊維は便の調子を良くするだけでなく、吸収を妨げる効果も期待することができるので、ダイエットには効果的です。また、フードにもよりますが、食物繊維を使用しているダイエット系のフードは低カロリーでありながら、満腹感を得られることもポイントです。
ダイエットフードを使用しなくても、食物繊維そのものも販売されていますので、フードは今まで通りのものを使用して、フードにかけてあげるのもいいかもしれません。
フードも変えて、量も減らして、食物繊維も使ってといったように、今までの食事から突然あれこれと変更してしまうと、どれが効果が出ているのかがわからなくなりますので、ひとつずつ行ってみてください。
1日60gを一回で与えていたとします。そこから急に10gも減ると、6分の1も減ってしまいますので、お腹が減ったということになってしまいます。
60g | 10g |
![]() | ![]() |
10gを見てみるとこんなに少ない。それでも食事量の6分の1という量。この位だと意識しなければ簡単に減らしてしまいがちです。
毎日図らない方の場合は、いつの間にか増えていたという人も多いかと思います。
そこで例えば1日3回与える時に、1回につき3g減らしてあげるようにするといいでしょう。こうしていくと飼い主は減らしている張本人なので気付きますが、猫も、なんだったら家族もほとんど気がつかないまま量を減らしていくことができます。
たったこれだけの変化ではほとんど変わりがないように思います。しかし猫の実体重が50g程度減らしていくように考えれば、期間をおけば効果的です。
まずは50g、100gと少しずつ着実に体重を減らせるようにするといいかと思います。
ウェットフードは量を食べられる割に栄養価の低いものがあるので、ダイエットにはうってつけ。
ドライフードをある程度減らしたら当然食事量が足りなくなって満足感がなくなりますので、ウェットフードを活用してください。
注意点のひとつにドライフードの量があります。総合栄養食のドライフードを規定量以下に減らすということは栄養が足りていないことを表します。
それがカロリーだけであればいいのですが、必要な栄養素も少なくなってしまいますので、ドライフードを減らしすぎないようにしましょう。
でも減らさなきゃ体重が減らない!そんな状態の場合は、食物繊維を使用したダイエットフードなどで低カロリーのものを選び、与える量を減らさなくてもいい方法を考えてあげてください。
既に肥満になりすぎている場合には、上記で解説したような方法だとほとんど変化がないかもしれません。
それほどになる前に気付いて上記のような対策を取れるといいのですが、それ以上の場合は大きな減量も必要になってきますので獣医師と体調管理を行いながらが良いかと思います。
基本的なダイエット方法は以下にも紹介していますので、合わせてご覧下さい。
株式会社ヒューマル代表取締役。ペットフード専門家。「動物にも食育を」を掲げて2016年に会社を設立。ヨーロッパを巡って自身の希望レシピを製造できるペットフード工場を探し出し、オリジナルキャットフードを開発。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士、ペット防災指導員、ペット共生住宅管理士、保育士などの資格保持者。詳しくは紹介ページへ
スギさん
エノおじさん