キャットフードに使われるDL-メチオニンとは?尿のpHを下げて尿路結石を予防する

本日のテーマ

  • キャットフードにも配合されるDL-メチオニン。尿を酸性化する効果があり、尿路結石予防などにも使われます。

1.

DL-メチオニンとは?


  • メチオニンは硫黄を含んだ含硫アミノ酸です。

    メチオニンには構造が違うD-メチオニンとL-メチオニンがあり、これらが混合されたDL-メチオニンがあります。

  • DL-メチオニンはどのような効果があるんですか?
  • DL-メチオニンは猫の体内で代謝されて硫黄と分離し、尿のpHを下げることでストルバイト予防のキャットフード療法食にも使用されます。

    そもそも動物性タンパク質に多く含まれているので、肉食動物の場合は多くのメチオニンなどを摂取することで尿は酸性となっています。

  • それで野生の猫もストルバイトになりにくいようになっていたんですね!

    飼育下の猫はストルバイトになりやすいみたいですが、野良猫もそんなに尿路結石になっていたら尿毒症で死んでしまう猫が多発してしまいますよね。すると猫にとっての現代病みたいなものなんでしょうか…

  • そうなると飼育環境下の猫の食事が悪いように感じますが、決してそんなことはありません。

    飼い猫の寿命は延びる一方です。ストルバイトは治療で治るもので、総合して食事(キャットフード)という面では猫の健康は年々改善されていっていると言っていいと思います。

2.

飼料添加物に指定されている


  • メチオニンは必須アミノ酸であり、DL-メチオニンは飼料添加物として指定されています。

    これは人が食べる牛などの畜産に添加物として使用することができるということを表します。

    人が摂取するものには厳しい基準が求められることから使用基準内の使用であれば安全が認められると考えられます。

    参考:食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会(PDF)

3.

DL-メチオニンの効果


  • pHを下げる

    上で紹介した、猫の尿を酸性化することでpHを下げる効果があります。

    被毛の健康維持

    被毛の主成分であるケラチンになるため、猫の被毛の発達、健康維持が期待できます。

4.

DL-メチオニンには上限値がある


  • キャットフードの規定に上限値がある原材料は少ないのですが、DL-メチオニンはそんな原材料のうちのひとつです。過剰摂取すると骨の脱灰、貧血を起こす可能性があります。

    このため上限値が設定され、効果的といえる範囲内で使用されます。

    療法食などでも使用されますので、もちろん使用を誤らなければ問題となることはなく、ペットフードにおいて過剰摂取が問題となることはないかと思います。

5.

猫にメチオニンを多く含む食品


  • メチオニンは比較的色々な食材に含まれています。肉類には豊富に含まれていますが、魚類や植物でもお米などにも多く含まれています。

    • 牛肉
    • 羊肉
    • 豚肉
    • 鶏肉
    • かつお
    • いわし
  • 植物にも含まれているんですね!
  • メチオニンはアミノ酸ですのでタンパク質が含まれているものには含まれやすいのですが、とはいえタンパク質が豊富な大豆にはメチオニン含有量はそれほど多くなかったりしますので、イメージ通りというわけにはいきません。
6.

メチオニンを補給するサプリ


  • ストルバイトになりやすい場合はメチオニンサプリで尿を酸性にするといった方法を試してみる場合もあります。

    キャットフードに栄養添加物として含まれている場合もありますが、原材料からのみでプラスには含んでいないものがほとんどですので、気になることがあるときはサプリを併用してみるのもいいかもしれません。

    ベッツワン DLメチオニン 猫用

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    顆粒タイプなので振りかけたり混ぜたりと与える方法を選ぶことができ、比較的使いやすいかと思います。

    ドライだと見た目にバレますので匂いが強めの猫缶などに混ぜると与えやすいかもしれません。

    ナトリウム含有量調整タイプなのですが、ナトリウムの%の記載がありません。製品は2g×30包入りで、1包あたり塩分1.26mgとありますので、0.00126gとして、ナトリウムではありませんが塩分換算だと0.00063%といったところでしょうか。

    原材料イヌリン、デキストリン、かつお節粉末、カキエキス末、DL-メチオニン、香料、リン酸三カルシウム、(一部に乳成分を含む)
    成分粗たん白質15.5%以上、粗脂肪0.5%以上、粗繊維質0.1%以下、粗灰分1.5%以下、水分4.0%以下
    1包当たりDL-メチオニン400mg、カキエキス末40mg、かつお節粉末100mg、イヌリン1050mg、塩分1.26mg

    サイペット クランベリーPlus DL-メチオニン 犬猫用

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    こちらも粉末ですが人の粉薬のような分包がされているタイプ。

    用途は猫用に限らず、犬猫用となっています。原材料から考えると嗜好性としては犬に向いているかもしれませんが好き好きがありますので候補としてはいいのではないでしょうか。

    原材料乳清(ホエイ)、乳糖(ラクトース)、蔗糖、ビーフ風味(大豆タンパク加水分解)、レバー風味(豚肝臓粉末)、クランベリーパウダー、エキナシアパープレア粉末、DLーメチオニン、オレゴングレープの根粉末、アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)、クランベリーエキス、大豆油、ビタミンE
    成分粗タンパク18%以上、粗脂肪4%以上、粗繊維質3%以下、水分3%以下、粗灰分9%以下、ナトリウム2.3%

まとめ


  • DL-メチオニンは必須アミノ酸である
  • 尿を酸性化する作用があるので尿路結石予防に使われる
  • アミノ酸なのでタンパク質が含まれているものに含まれやすい
  • 肉類に豊富に含むが魚や植物にも含まれる
  • 猫は水分の補給も少なく尿路結石になりやすいですが、特になりやすい猫はDL-メチオニンで予防を考えてみるというのもひとつの方法となるかもしれません。

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