キャットフードの与え方について。完全自由摂取方式、時間制限給与法、質的制限給与法を解説

ドライフードの与え方

「どんな与え方がいいのか」という質問を受けることがあります。

  • 一日の給与量を3回位に分けて与える
  • 一日分まとめて与える
  • 多めに与えておいて食べる分だけ与える
  • 時間を決めて与える
  • 食べ終わったら下げる

様々な考え方がありますが、これらに対して大きく分けて3つの与え方から考えていきます。

キャットフードの給与方法

与え方によって猫が摂取できるカロリー量にも影響が出てきます。このため一概にこの与え方がいいというものはなく、体型や状態によっても変えるのがベストです。

ただし余り融通を効かせて変更しすぎると猫が戸惑い、ストレスになることがありますので、基本的な与え方は決めておきましょう。

  • 完全自由摂取方式
  • 時間制限給与法
  • 質的制限給与法

完全自由摂取方式

キャットフードをまとめて与えて、猫が好きな時に自由に摂取できる状態で与えることです。

ただし夏場など気温が高い時は長期間置きっぱなしにしておくと衛生面で問題がありますので、総量を決めておいてこまめに追加してあげる形でもよいでしょう。

猫は食事回数を多めに、1回当たりは少しずつ食べますので、猫自身が調整できるこの与え方が一般的なように思います。

デメリットはあればあるだけ食べる猫には肥満の原因になる可能性があることです。

また、飲み水の隣に置くと、水を飛ばして濡れてしまうこともあります。長時間置くことがなければ問題になることはほとんどありませんが、可能であれば濡れたフードは交換するのがおすすめです。

時間制限給与方式

1日に数回、一回30分程度で与える時間を決めて与えます。

キャットフードが残っていてもいなくても時間になったらお皿を下げます。

埃などもかぶらず清潔な状態のフードを与えることができ、なおかつ毎日同じ時間に決まった量を与えるので、猫が食べるか食べないかその日その日の状態のチェックがしやすくなります。

デメリットは特定の時間内に多くのキャットフードをまとめ食べする可能性があります。また、同じ時間に与えるという時間的な負担が飼い主にもあります。

質的制限給与方式

1回何gとあらかじめ決めた量を1日2~3回に分けて与える方法です。

与える量を計算して与えるので全て食べてくれれば最も正確です。

ただし飼い主側も正確な計算が必要になり、猫の必要エネルギーを超えすぎても少なくてもいけません。

また、例えば1回目に与える時間よりも3回目の時間の方が食べたい時間だった場合に、1回目はフードが余って、3回目はフードが足りないという状態も生じやすくなります。

キャットフードをきちんと図っていますか?

キャットフードを与える時、多くの人が買ったものを開けて、お皿いっぱいに与えるだけになりがちです。

穀物入りのキャットフードの場合はこれでも問題のない場合が多いのですが、グレインフリーの場合は消化吸収効率も良く、与える量が少なめの設定なので、だいたいが与えすぎてしまいます。

袋を開けて一回目だけは図ると決めよう

袋を開けて一回目に与える時に一度量を量っておきましょう。そうすることで目分量で与えられるようになります。

なくなって同じキャットフードを買った場合にも最初の一回だけは図るようにしましょう

人間の感覚は正確でもあり、いい加減でもありますので、図ってから1ヶ月も経てばだんだんと給与量が増えていたりします。

また、年齢や体重が増えた時に給与量が上がると、今までと同じ感覚では少ない可能性があります。定期的に図ってチェックすることが給与量を誤らないことにつながります。

水は多くの場所におきましょう

猫の水の飲み方について解説しましたので、以下の記事を参考にしてみてください。

猫の水の摂取量を増やす本当の飲ませ方!ただ量を増やしても飲む量は増えません

猫は水を摂取することに非常に面倒くさがりな生き物です。キャットフードを食べれば水分は取る必要があり、キャットフードを食べていない時でも一定量は摂取する必要があります。

しかし近くになければわざわざ飲みにはいかないため、どうしても水分補給が進まない猫にはウェットフードを与えてみてもいいと思います。

キャットフードを置いている場所の衛生環境に注意

人間の頭は猫に比べるとずっと高い位置にあります。それに比べて猫の顔はほとんど地面にくっついているような高さです。

埃が待っていれば吸ってしまいますし、体にも付いてしまうでしょう。

キャットフードにも同じことが起こります。どうしても地面の近くに置く必要があるため、キャットフードも水も埃を被りやすくなります

「猫は外にあるものを取って食べているのだからその位は問題ない」という考えもありますが、家畜化され、屋内でのみ暮らしている猫にとって埃がいいということは全くありません。

容器に少し高さを与えてあげたり、埃が被らないような工夫も大切な給与環境のひとつです。

気温、湿度に注意

気温、湿度にも注意が必要です。夏場などは出しっぱなしで1日置くようなことは避けた方がよいでしょう。

特に湿度が高い場合はマメに変えてあげる形がよいと思います。ドライフードは水分含有量を減らすことで状態が保たれています。このため過度な温度差が生じる場所に置くと結露で濡れ、衛生面での問題が生じる場合があります。

上記でも紹介しましたが、飲み水の隣に置くと、水を飛ばして濡れてしまうこともあります。

長時間置くことがなければ問題になることはほとんどありませんが、可能であれば濡れたフードは交換するのがおすすめです。

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新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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