キャットフードの選び方!愛猫に適した種類や味、原材料から選ぶ

市販されているドライフードが思いの他種類があってどれを買っていいかわからない!いつもいいキャットフードに変えようと思っても、結局悩んで同じものを買うことが続いています。今回は選ぶ基準やおすすめを聞いてみたいと思います。
多くのドライフードが発売されていて購入時にどれを買っていいのか悩むと思います。ここでは見方を紹介して、選ぶ基準を作れたらと思います。ドライフードはいくつかに分けることができますが、猫の年齢や状態、種類に合わせて作られている固体別のドライフード、テーマを決めて原材料を選んでいる原材料別ドライフード、猫の味の好みを考えた原材料に工夫が見られる味別のドライフードがあります。
これらは相互に関わりあっていますが、それぞれ紹介してみます。
その辺りのメーカーが日本でとても売れている理由のひとつですね。獣医師の視点からもおすすめされています。種類として大きくみてみると、
ざっとですがこんな種類があります。メーカーによっては以下のようなドライフードもあり、細分化されていたりしますね。
これだけあると選ぶのにも悩んでしまうんじゃないでしょうか。
これは本当によくある質問です。まずは栄養の観点からですが、肥満用や毛玉排出サポート用が「総合栄養食」であるかを確認してください。総合栄養食であれば、それだけ与えても猫が1日に必要な栄養バランスは保てる配合になっています。大体のドライフードは食事療法食や栄養補完食のように特別なタイプでなければ総合栄養食になっていますよ。
その上で、年齢別に肥満用、毛玉排出用があると思いますが、もし年齢別でなかった場合は猫の年齢や状態を考えて選びます。
例えば歳をとって代謝も悪く、ほとんど運動もしない長毛種の猫に、カロリーが高めの毛玉排出サポートを与えては太ってしまったり栄養過多になってしまいますね。
猫の状態と毛玉の場合は時期も大きく左右します。肥満対策はワンシーズンでどうにかなるものではなく、長い時間がかかりますが、毛玉排出は長毛種であっても暑い時期や夏だけ使用しても十分効果が得られます。
明らかに毛が抜けてきて、触るだけで抜け毛がとれるような時期には毛玉排出サポートにし、それ以外の時期では肥満用を与えるのがいいでしょう。
しかし肥満対策を今すぐに行わなければ健康被害が出るというような場合には肥満用を与え、猫草など他のもので毛玉排出をサポートをしてもいいと思います。ただしキャットフードを短期間でコロコロ代えてしまうことは避けてください。
もちろん必ずしもそうとは言えないですが、猫にとって大事な栄養素のほとんどはたんぱく質から摂取しています。猫は人間や犬と違い、内臓が肉から多くの栄養を摂取できる仕組みになっています。
肉食なので便がある程度匂うのは当たり前のことです。それを抑えるためにはより草食的な食事のように穀物であったり、食物繊維を増やさなくてはいけません。これでは本末転倒です。猫は適度な運動を必要とする生き物であり、純粋な肉食動物であるということを考えてあげたいものです。
エネルギーの使い方が違うということもあります。幼猫はあくまで成長のために必要なエネルギーがあり、成猫は活動、体の維持に必要なエネルギーが必要です。キトンはたんぱく質に加え、エネルギーになりやすい脂質も多めに含んでいる傾向にあります。
グルーミングも余りせず、体の大きさから考えても毛が大量に抜けることも少ないので食物繊維は少なめになっているはずです。成猫用は豊富な栄養素を全体的に含む配合になっています。そもそも幼猫と成猫では食べる量が違うという点も大きいですね。
グレインフリーを始め、オーガニック、低アレルゲン、肉も魚も卵も食べないヴィーガン、やや定義が曖昧ですがプレミアムキャットフードと言われているものもありますね。
もちろんこれらは愛猫が求めているもの、愛猫の状態にマッチしたものを選ぶことが正しい選び方ですが、どれも療法食ではありませんので、飼い主が見定めて選ぶ必要があります。
最近はグレインフリーキャットフードが注目されていますね。
グレインフリーというと穀物不使用ですよね。穀物が入っていないこと以外にメリットはありますか?
高栄養なため、与える量が少なくなります。そのため、今まで沢山もらっていた猫がご飯が足りないと文句をいうことでしょう(笑)そしてこれが意外と切実な問題であり、結局他のものを与えてしまうと肥満を招く原因にもなります。
もう一点は価格があがることです。材料の多くを肉や魚で作られている分、原材料費がかかることがあげられます。イギリスのペットフード製造工場と話したこともありますが、肉類が豊富な分、雑食である犬のドッグフードよりもキャットフードの方が原価が高くなっています。
まずは変え方が重要です。いきなり全て変えず、今まであげていたものを少し減らし、そこに混ぜてあげてください。この分量を少しずつグレインフリーだけにする方向で変えていってください。それでも少ないということは十分に考えられます。その場合にはドライフードだけにせず、適度に缶詰やおやつで対応してもいいでしょう。
お腹が減ったようだからとドライフードを1日の必要分を超えて何回も与えるのはやめましょう。また、違うキャットフードを混ぜる期間を長くするのはおすすめできません。各社1日の量、栄養素を考えた配合になっていますので、混ぜる期間が長いと栄養が偏る可能性が出てきますので注意が必要です。グレインフリーのドライフードを選ぶ際の注意点は以前の話を参考にしてください。
食べると思いますが、どれにしても好みはわかれると思います。猫は匂いで食べるといわれていますので、実は味はさほど関係がないとも考えられていますが、どちらにしてもその子の好みでしか決められないため、色々あげてみるのがおすすめです。私の愛猫は圧倒的に魚が好きで、肉は余り食べませんよ。
どれがいいということはありませんので、長年一緒にいる中でそれぞれ試してあげてみてもいいと思います。ただし、決めた後に食べないからとコロコロ変えるのはNG。猫は頭がいいので、食べなければ違うものが出てくると覚えてしまいますので注意してくださいね。
株式会社ヒューマル代表取締役。ペットフード専門家。「動物にも食育を」を掲げて2016年に会社を設立。ヨーロッパを巡って自身の希望レシピを製造できるペットフード工場を探し出し、オリジナルキャットフードを開発。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士、ペット防災指導員、ペット共生住宅管理士、保育士などの資格保持者。詳しくは紹介ページへ
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