キャットフードに使われるオキアミとは?オメガ3脂肪酸の供給源でペットフードに利用しやすい

本日のテーマ

  • 食物連鎖において重要な役割のあるオキアミ。豊富な栄養素はもとより、貴重なオメガ3脂肪酸の供給源としても活用されています。

1.

オキアミとは


  • オキアミは5cm程度の桜エビのような見た目をしていますが、エビではなく動物プランクトンです。

    植物プランクトンを食べて育ちますが、高タンパク高栄養なオキアミは多くの海洋生物に捕食されてしまいます。

  • そんなに小さいから偶然口の中に入るという感じですか…?
  • オキアミは巨大な群れで泳いでいますので、鯨などが一気に捕食する対象になります。偶然口の中に入ってしまうどころか、オキアミは鯨にとって主食のひとつです。
  • 類い希なる繁殖力

    そんなにまとめて食べられては、鯨なども大量にいるでしょうし絶滅してしまいそうですね…

  • オキアミのメスの産卵数は1万と言われ、凄まじい繁殖力を持っていますが、それに加えて冬の間に南極の氷の下に隠れて身を守り、個体数を回復していきます。

    オキアミが絶滅してしまったら海洋生態系が崩れると言われていて、一見プラミッドの底辺にいるように思えますが、実は影の支配者のような存在です。

2.

貴重なオメガ3脂肪酸の供給源


  • オキアミは優れた栄養価を持ち、人の食べ物はもちろん、ペットフードでも積極的に使用されている原材料のひとつです。

    ペットフードの原材料として使いやすい上に、オメガ3脂肪酸の供給源として注目されています。

    ペットフードに使いやすい海洋性オメガ3脂肪酸の供給源

    オメガ3脂肪酸は植物性と動物性がありますが、植物性のα-リノレン酸は体内でDHA、EPAに変換しなければ多くは使うことができません。しかし犬猫はこの変換が非常に苦手です。

    動物性はもともとDHA、EPAの状態なので体内で変換なく利用することができます。

    海洋性オメガ3脂肪酸の供給源として最も使われるのは魚油(フィッシュオイル)ですが、これが酸化しやすく、また、異臭を放ちやすいという特徴があります。

    このため、魚油がいいからと大量に使うわけにもいかず、亜麻仁などから採ることができる植物性と合わせて使用されます。

    猫とα-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)の関係について。猫はα-リノレン酸をDHA、EPAに変換するのが苦手!?

    そこでもう一段階、海洋性オメガ3脂肪酸の供給源となるのがオキアミです。

3.

ペットフードに使用しやすい原材料になる


  • 他の原材料ではなくオキアミが重宝される理由はなんですか?
  • オキアミのいいところは収穫量が豊富であり、かつ、繁殖力もあり、加工が特殊ではなく、ペットフードにも使いやすいという点です。

    海洋生物は水分を含んでいますので、ドライフードに使用するためには何かしらの処理が必要になります。魚などでイメージしていただくとわかりやすいのですが、水分を除くととてもとても小さくなってしまいます。

    つまり、ペットフードのような水分のない製品を作る場合で海洋性食材を使用すると、とんでもない量が必要になります。

  • それが魚系のキャットフードが多少割高になる理由のひとつですね…
  • そんな中、オキアミは豊富な栄養価に加えて、加工も確立されていてペットフードの原材料として使いやすいという大きなメリットがあり、重宝されています。

    また熱を通せば香ばしく豊かな味を与えることにも一役買っています。

4.

オキアミの栄養価


  • 最後にオキアミの栄養価の特徴について紹介したいと思います。

    可食部100g辺り ゆで単位
    エネルギー9486kcal
    水分78.579.8g
    タンパク質15.013.8g
    アミノ酸組成によるタンパク質10.09.2g
    脂質3.23.0g
    飽和脂肪酸0.660.50g
    一価不飽和0.700.80g
    多価不飽和0.700.80g
    炭水化物0.2g
    灰分3.13.4g
    ナトリウム420620mg
    カリウム320200mg
    カルシウム360350mg
    マグネシウム85110mg
    リン310310mg
    0.80.6mg
    亜鉛1.00.9mg
    2.301.83mg
    マンガン0.150.11mg
    ビタミンビタミンA180150μg
    ビタミンE2.52.2mg
    ビタミンB10.150.21mg
    ビタミンB20.260.25mg
    ナイアシン1.91.4mg
    ビタミンB60.090.07mg
    ビタミンB126.24.0μg
    葉酸4936μg
    パントテン酸0.500.30mg
    ビタミンC21mg

    参考:第2章 日本食品標準成分表 文部科学省

    オキアミはタンパク質以外にもビタミンを豊富に含んでおり、ビタミンB12、ビタミンE、ナイアシン、ビタミンA、ビタミンB2、葉酸などが多く含まれています。

    また、ミネラルも豊富で銅、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムなどが多く含まれています。

    なんと、銅とビタミンB12はオキアミを30g程度食べるだけで人の1日に必要な量を満たしてしまいます。

    脂肪酸はオメガ6脂肪酸が非常にわずかでありながら、オメガ3脂肪酸を豊富に含んでいます。

まとめ


  • オキアミは動物プランクトン
  • 例えば鯨の主食のひとつであり、食物連鎖において重要な役割
  • オメガ3脂肪酸の供給源
  • 一般的な水産加工でペットフードに使用しやすい
  • 豊富な栄養価を持つ
  • オキアミがペットフードの原材料として使用しやすく、多くのキャットフードで使用されていることがわかりました。水産加工もペット用といった特殊な加工ではなく、使いやすさに加えて入手のしやすさも決め手のようです。

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