ドライフードの原材料について知っておきたいこと。注意すべき原材料、内容量、成分バランスについて。

本日のテーマ

  • キャットフードは本当に沢山の種類がありますが、結局どれがいいかわからない時に「原材料」を確認すればいいという話を良く聞きます。では実際にどこを見ていけばいいのでしょうか。

1.

ドライフードの原材料で重要な項目


  • キャットフードにも色々な原材料が使われていて、どこを見ればいいのかわかりません。
  • 今回は原材料の中でも注目してみて欲しい点を重点的にお話します。

    • 米・麦・トウモロコシなどの穀物
    • 豆類、芋類の含有量
    • カルシウム:リン:マグネシウムのバランス
    • 家禽ミール・家禽副産物・ミートボーンミール
    • 動物性油脂

    キャットフードを購入する際には以上の4項目を確認するようにしてください。それぞれに危険性がありますので順次説明していきます。

2.

米・麦・トウモロコシなどの穀物


  • まずは米・麦・トウモロコシなどの穀物についてです。
  • グレインフリーの話ですね!
  • その通りです。猫は穀物を消化することができません。穀物が含まれている理由は食物繊維としての効果を狙うか、かさ増しを行うため、もしくは低アレルゲンフードを作ることです。そして安全に安価なキャットフードを作るために必要な原材料ともいえます。この辺りはグレインフリーの話アレルギーの話で概ね説明しました。

    では原材料の表示に関してですが、原材料の表示は内容量の多い順に書かれています。つまり米・麦・トウモロコシが上位表示されているキャットフードは控えてもいいと思います。多いものだと1番目に表示されているものもありますし、肉類に続いて2番目に表示されている商品も多いのが現状です。

  • 思ったよりも多く含まれているんですね。でも1番に表示されているようなキャットフードはその分安いんですか?
  • もちろん安価なキャットフードになっているはずです。実は国内で作られているような日本向けパッケージの商品こそ、米・麦・トウモロコシが多く含まれている傾向にあります。これは日本のペットに対する考え方や、民族性からきているとも言えます。
  • 民族性ですか?
  • 日本人は日本で売られているものに過大な信頼感があります。疑問を抱かないんですね。実際米・麦・トウモロコシが多く含まれているキャットフードでも今まで何も問題が起こりませんでした。そして安く製造でき、安く購入できます。安全で安いというメリットがあるので特に変える必要性が見つからないでしょう。

    そしてペット先進国であるヨーロッパなどに比べると日本は法整備も含めてペット後進国といえるほど遅れを取っています。価格を高くしてまで変化を求めないのが、米・麦・トウモロコシが高配合のまま作られ続けている理由のひとつでは感じています。

  • 私も猫が体調を崩したりしないと余り考えないかも・・・
  • 実はそれがキャットフードを見直す一番多いきっかけです。しかし体調を崩したり歳をとって食べる量が減ってきた時が特に問題です。穀物の多いキャットフードは摂取量も多めなので、食べられる量が減ると栄養が足りなくなる場合もあります。体調を壊す前に米・麦・トウモロコシの内容量を確認してみてもいいかもしれませんよ。
3.

豆類、芋類の内容量


  • 豆類と芋類はたんぱく質や炭水化物、食物繊維、エネルギー源として活用できます。比較的安価で栄養素も調整しやすいため積極的に使用されます。
  • 豆類、芋類が含まれていることのメリットを教えてください。
  • 豆類は、含有量、消化吸収率共に肉類には劣りますが豊富な植物性たんぱく質を含んでいますので、価格を抑えてたんぱく質をあげるためには豆類は重要な原材料と言えます。価格とのバランスを保つ材料ともいえるのではないでしょうか。

    芋類は豊富な炭水化物によるエネルギー源として活用されます。またビタミンやミネラルも豊富です。

    そしてそれぞれ豊富な食物繊維も魅力です。グレインフリーは食物繊維が少ない傾向にあるため、豆類や芋類でカバーします。

  • デメリットはありますか?
  • 大豆の場合はアレルギーの懸念があります。

    また、猫はたんぱく質と脂肪があれば炭水化物を必要としない動物です。体の構造上、乾物量で40%程度のでんぷんや砂糖は消化できる程度なので、炭水化物が多過ぎるのは余りおすすめできませんが、適度であれば問題はないと思いますよ。

4.

カルシウム:リン:マグネシウムのバランス


  • 猫に多い病気のひとつに尿路結石がありますが、これを予防するために、カルシウムとリン、マグネシウムの比率が1.2:1:0.08程度であることが重要です。
  • 男の子の方が尿路結石になりやすいんですよね。
  • 男の子の方が女の子に比べると詰まりやすいと言われています。なりやすい割りにとても危険な病気で、尿毒症が発症すると数日で亡くなることもあります。
  • カルシウムとリン、マグネシウムのバランスがいいと尿路結石を予防しやすいのですか?
  • それではカルシウム、リン、マグネシウムの関係についてお話をします。

    リンとカルシウムは結合することでリン酸カルシウムとなり、これが骨の主成分になります。一番重要な点はこのバランス。カルシウム:リンが1:1、理想は1.2~1.5:1位とややカルシウムが多いほうが理想です。

  • カルシウムが多い方がいいのには理由がありますか?
  • カルシウムよりもリンが多い場合、血中のバランスをとるために骨からカルシウムを取り出してしまうことがあります。これでは骨の主成分であるリン酸カルシウムを作る意味がありませんね。
  • マグネシウムはどんな関係性があるのですか?
  • 余分なリンが尿として排出されると、同じく排出されたマグネシウムと結合してストロバイト結石の原因になる場合があります。
  • 成分表を見るとリンが多かったり、マグネシウムが多かったり、いいバランスの製品って少ないですね・・・
  • 魚を豊富に含む製品の場合はカルシウム、マグネシウムが多くなりがちなので注意が必要です。低価格帯のキャットフードは多くがこのバランスはうまく取れていないのが現状です。
5.

家禽ミール・家禽副産物・ミートボーンミールには注意


  • 今までは配合されていても健康には問題のない原材料でしたが、ここからは注意すべき点となってきます。健康被害も起こりえる可能性のある材料です。
  • 市販されているキャットフードなのに健康被害ですか?
  • 現状は法整備も進み、原材料に規制がかけられているのであくまで可能性でしかありませんが、家禽ミール・家禽副産物と表記される原材料は気に掛けておきたいところです。

    簡単に説明すると、家禽ミールは爪や歯、糞便、毛など肉以外の部位も含まれていたり、様々な種類の鶏肉が混ざっていることで、鶏肉などと単一で表記できないことから家禽ミールと表記しています。

  • 本来食べれないものも混ざっているんですか・・・?
  • 酷い話では病気で亡くなったり、死後腐敗が進んだ鳥をまぜこぜに粉砕して原材料とすることもあるといいます。(これは工場も教えてくれないので自分の目で確認していませんが・・・)高温で処理するためにウイルスなどは死滅しますが、狂牛病の原因となったプリオンはたんぱく質だったため死滅せずに広がってしまったということがありました。

    このように家禽ミール、家禽副産物などには人間が食べることのできない材料が含まれている可能性があります。安価で作れて、安価で購入できるメリットはありますが、そのメリットと比べて考えてみてください。

6.

動物性油脂の危険性


  • 次は動物性油脂の危険性の話です。低品質な動物性油脂の場合、様々な死んでしまった動物を粉砕して精製した脂を使用する場合があります。

    病気で亡くなった動物も混ざっていたら?糞便も全て?しかもこの脂は酸化してしまうので酸化防止剤などの添加物を配合しますが、この時に使う添加物は表記しなくてもいいことになっています

  • なぜ動物性油脂を使うんですか?
  • キャットフードは高温で作られるのでボソボソになります。それをまとめてキャットフードの形にするために油脂で成形しています。このため、鶏肉油脂などはっきりと材料が書かれているものがおすすめです。

    植物性油脂もおすすめですが、植物性油脂だけでできているものはかなり少ないのが現状です。理由は植物性油脂では猫が好む風味がでないからであることと、動物にとっては動物性油脂は必要なもののひとつだからです。

    参考記事:キャットフードに使われる油脂について。代表的な動物性油脂と植物性油脂を解説

7.

食品添加物に発がん性物質


  • 発がん性のある添加物についてはこちらでも話しましたが、簡単に話すと、エトキシキン、BHA、BHTという食品添加物があり、酸化防止剤として使われています。エトキシキンにおいては人が食べるものへの添加は認可されておらず、農薬登録もされていない発がん性のある添加物です。BHA、BHTは食品添加物としては認められていますが、ともに発がん性があることが指摘されています。
  • このご時世に発がん性物質が食品に入っているんですか??
  • そう思いますよね。実際これらは酸化防止に効果があります。しかし体の小さい猫はがんになれば人間よりもずっと早く死んでしまいます。人間よりもというわけではないですが、本当に気をつけておいて損はない項目です。よくチェックしてください。

まとめ


  • 米・麦・トウモロコシが使われていない、もしくは少ないものを選ぶ
  • グレインフリーを選ぶ時は豆類が使われているかを確認
  • 家禽ミール・家禽副産物が含まれていないものを選びたい
  • 動物性油脂が含まれているものは選ばない
  • 発がん性酸化防止剤が入っていないか確認

  • ここまで話しましたが、正直なところ考えすぎると余計に何を選んでいいのかわからなくなります。これを言っては身も蓋もありませんが、何をあげても元気な子は元気で長生きしますし、飼い主、猫共に幸せな毎日が送れるものを選んであげられればいいのではと思います。

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