ペットフード製造時の異物除去機(Optical Sorter)について。どうやって異物を除去しているの?

本日のテーマ

  • 日本では異物混入が大きな問題になる場合がありますが、世界的にペットフード業界ではどのように異物除去を行っているのでしょうか。マッサンに解説してもらいました!

1.

異物除去方法


  • 前回ご紹介したリパックについて思わぬ反応を頂きまして、その中で異物除去についてご興味をもたれた方がいらっしゃいましたので、今回は異物除去の一例についてご紹介したいと思います。
  • 異物除去は機械で行われるのですか?
  • 異物除去は機械と手作業の両方が使われます。リパックの時は手作業であることが多いかと思います。製造時は製造ライン上異物除去機を設置して異物除去を行います。

    しかし前回お話した通り、異物除去機は最先端の工場であっても実装されていない工場があるほど、日本のように当たり前とはなっていません。

    参考記事:日本でリパックする利点もある

    異物とは

    異物というと髪の毛など他のものがパッと思いつくかと思いますが、例えばペットフードなら製造工程で大きくカットされてしまったり、形がおかしくなってしまうものもあります。焼ムラで色が変わってしまうこともあります。

    こうした正常商品と形や色が違うものも異物として考えます。

2.

異物除去機について


  • どういった機械で異物を除去しているのですか?
  • 基本的にはフードがベルトコンベアで運ばれてきて、いったん宙を舞います(笑)ここでカメラやレーザーで異物を検知し、検知した異物を空気で弾き飛ばして除去します。
  • 全くイメージがわかないです…(笑)
  • そうですよね。それでは図で説明したいと思います。

    異物除去機

    このような感じで製造されたペットフードがサイロから移動してきます。ベルトコンベアで運ばれてきたものを落とした時にカメラやレーザーで色、形、大きさを確認し、エアソーター(エアガン)でシュッ!と異物を弾きます。

    落下中に撮影するのが主流らしい

    絵では落下中に撮影していますが、カメラやレーザーの位置はコンベア上で撮影したりと、各社の仕様によって違うようです。

    一見全てコンベア上で撮影した方がいいのでは?と思うかもしれませんが、コンベア上で撮影すると落下前、落下中に場所が変わる可能性があることから独自の技術が必要であったりします。

3.

エアソーター(エアガン)で異物を弾く


  • 空気で弾くんですか!?凄いですね!どれくらいの精度があるのか…
  • それなりに大型の機械で価格もしますから、もちろんある程度精度はあると思います(笑)それにこの異物除去方法は一般的に採用されていますので特別なものではないので安心して下さい。

    ですが、どのような異物除去機にしても100%除去するということは無理であるようです。

    Satake BELTUZA Optical Belt Sorter

    こちらにSatake BELTUZA Optical Belt Sorterの参考動画を紹介しますので見てみてください。

    日立造船 大量処理型色彩選別機

    2011年の動画ですが、日立造船 大量処理型色彩選別機の動画です。どういうものか参考になるかと思います。

  • 凄い仕組みですね!ピンポイントで狙っていくんですね!
  • こうした除去機はトウモロコシなど色違いの多いものの選別や、海藻にエビが含まれてしまうので除去するなど広く使われているものです。もちろん日本メーカーもありますし、各社違いがありますので、見てみると面白いですよ。

    弊社製品を製造している工場のラインのひとつでは、ペットフードの異物除去機としてハイクオリティな製品をリリースしているTOMRA製の異物除去機を使用しています。

    これらの精度をより高くしていけるように定期的に最新型を導入したり、アップデートが日々行われています。

    他の方法の除去機もある

    この他にも重たいものはすぐに落ち、軽いものは上に飛ぶ重さを利用して、重量で選別したりと他の方法で異物除去を行う機械もあります。

  • こうした知識は製造を知らないとわからないのでとても貴重なお話でした!

まとめ


  • 異物除去はカメラで解析後に空気で異物を弾き飛ばして除去する
  • 他の方法もある
  • 100%除去することは難しい
  • 空気による異物除去機は穀物や海藻など、人用の食品でも使用され、ペットフードでもそれに合わせてチューニングが施されたものが使用される
  • 海外製のみならず日本製もある
  • 日本は異物に非常に厳しい国だが、海外では必ずしもそうではなく、最新設備の整った大型ペットフード工場でも異物除去機の設置がないことも多々ある
  • 異物除去の仕組みについて一例を紹介してもらいました。100%除去することは難しいそうですが、各社がこうした取り組みを行ってより精度が高いものが生まれることを期待します。

    また、製造時から異物ができない管理体制、製造精度向上にも期待したいですね!

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