猫のペット防災について。キャットフードや備蓄量や持ち物、必要なこと教えます

関東大震災や熊本地震のように大震災、災害が絶えない日本。そんな中でペットや家畜が置き去りにされて餓死したり、共食いをするようなニュースが放送されました。そこでペット防災指導員のマッサンにペット防災について考えて教えてもらおうと思います!
「ペット防災」に関してですね。日本ではペットや家畜は物として扱われるため、例えば他人のペットを殺してしまっても器物破損という扱いになります。
現在はペットは家族だという考え方が浸透していて、物であると考える人の方が圧倒的に少ないにも関わらず、この点に関しては改善されていかない現実がありますね。
色々な理由があるとされていますが、その中の一例を紹介します。
まずはペットに人間と同じような権利を与えた場合。極端にいってペットを人間と同じ扱いにした場合、
少し考えてみるだけでも多くの問題が起こりそうなことが予想できます。これに付随した法律も作る必要もあるでしょう。
人々が「そこまでは求めていない」ということはわかっていても、ひとつ変えればいくつかの法律を作ったり変更する必要がでてくることも大きな障壁となっているようです。
信じられないかもしれませんが、自分に支給された緊急用物資を愛犬にあげていたところ、「人間の食べ物もまともにない時に犬なんかにあげるな」という声が出た例があります。
このように必ずしもペットが避難すること、ペットを守ることに対して好意的な人ばかりではないということを頭に入れておかなくてはいけません。
そうです。例えば500人しか入らない体育館に3,000人が避難しているような環境です。余裕がなかったり、八つ当たりしたくなる人がいることも理解できます。
このようにペットと避難するということは、ペットを飼っていない人の気持ちを優先していかなくては成り立ちません。日本ではあくまで人間の次であり、その人間がまともに避難できる環境があるかもわからないのが災害です。
このような理由から、ペットフードや水は7日分を備蓄しておく必要があります。量は例えばドライフード2kgの袋で1ヶ月持つ猫であれば500g程度といったところですね。
ウェットフードは実はほとんどが水分になっています。このため、災害時にいつもと違う環境になったことで水を飲まない場合にも非常に効果的です。
缶詰やレトルトパウチは長期保存がきくので、ドライフード以外の選択肢として備蓄しておくといいでしょう。いつもある程度用意しておいて、古いものから使い、使っては補充する癖をつけておけば、備蓄にもなりますね。
それではここで備蓄品リストを紹介しましょう。まずは最優先のものを紹介します。
次に優先すべきものです。
上記のような持ち物はありますが、ここにはないもので実は最も大切なのは「しつけ」です。
そうですね。ペット防災は話せばまだまだ多くのことがあります。
知られていないことも多く、私もまだまだ勉強不足ですが、少しずつキャットフードの学校で一緒に勉強していきましょう。
株式会社ヒューマル代表取締役。ペットフード専門家。「動物にも食育を」を掲げて2016年に会社を設立。ヨーロッパを巡って自身の希望レシピを製造できるペットフード工場を探し出し、オリジナルキャットフードを開発。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士、ペット防災指導員、ペット共生住宅管理士、保育士などの資格保持者。詳しくは紹介ページへ
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