おすすめの魚のキャットフードを紹介!ペット栄養管理士による評価、比較と口コミを掲載

魚を主原料にしたキャットフードを選ぶとき、判断材料に悩む方もいるかと思います。そんな時はこのあたりをポイントに探してみてはいかがでしょうか。
2019年12月、マッサンオリジナルキャットフード「エリザベスキャットフード サーモン」が発売されました!
魚のレシピの場合、日本ではもはやなんでもありと言っていいほど様々な魚が使われていますが、マグロやカツオ、サーモンが多いですね。
海外の場合はこれとは少し違ってきます。海外ではサーモンを筆頭に、ニシン、鱈、白身魚が多いですね。もちろんそれだけではなく、オリジンなどでは非常に豊富で鯖、ニシン、カレイ、アンコウ、シルバーヘイク、アオギスなどが使われています。
世界と日本ではコストが違います。日本も魚を大量消費していた日々は遠く昔、ここ10年位は肉の方が消費量が上回っています。
このため魚の値段が上がって安いとはいえなくなりましたが、国産肉に比べればまだ安いと言えるのではないでしょうか。
反対に海外では魚がめちゃくちゃ高いです。国や地区で違いはあるかと思いますが、ペットフード製造においても魚は肉の倍位の値段がすることも珍しくありません。
肉と違って魚は水分を取ると非常に小さくなります。このため、魚が豊富なレシピを作る場合、肉よりも相当な量が必要です。これがコスト高を招くこともわかりました。
考えてみれば乾燥した鮭などはかなり小さいですよね。
確かに乾燥鮭ってかなり小さいですね…切り身だと手のひらより小さいかも。
魚が肉の倍…日本で魚が高いとは言ってもそこまでではないですよね。国ごとに事情は全然違うんですね!
日本は魚が身近ですよね。内陸部の国では魚をほとんど見ないこともあり、そうした国では販売価格も高いですね。
魚独自の栄養バランスとしては、魚を主原料とすることでオメガ6脂肪酸を足すことができず、少なめのキャットフードが多くなります。
魚のレシピではオメガ6:オメガ3のバランスは概ね1~3:1程度ですね。
オメガ6脂肪酸を足すために、魚以外に動物性原材料を合わせて使ったり、油脂類だけ動物性油脂を使用したりして調整しているようです。
たんぱく質は肉原材料に比べると控えめな傾向にあります。30%以下のものが多い印象です。これを補う上でも動物性原材料を合わせて使用します。
脂質は使用する魚にもよるようで一概には言えませんが、肉よりは低脂肪になりがちで15%程度が目安です。
開発していて知ったのですが、魚の含有量を多くすると塩分が増えてしまうということがわかりました。考えてみれば当たり前ですよね。そこで魚を減らしてナトリウム量を上手く調整したり、魚の量を優先したりなどどの方向に持って行くかが各メーカーのポイントになってくるかと思います。
オメガ3脂肪酸のみ公開していなかったり、そもそも両方公開していないメーカーもたくさんありますので、ここではそれらも公表している一部のメーカーを見てみたいと思います。
名称 | エリザベスキャットフード |
内容量 | 1.8kg |
原産国 | ベルギー |
原材料 | 魚類41%(生サーモン16%、脱水サーモン12%、脱水ニシン12%、サーモンオイル1%)、肉類22.5%(脱水鶏肉15%、鶏脂6%、鶏タンパク質1.5%)、グリンピース、ジャガイモ、サツマイモ、チコリ、ビタミン類(A、E)、ミネラル類(鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素)、モンモリロナイト、亜麻仁、マンナンオリゴ糖、ビール酵母、南極オキアミ、リンゴ、ニンジン、アミノ酸類(タウリン)、ビルベリー、カウベリー、ペパーミント、タピオカ、ヒヨコ豆、トマト、シナモン、ムラサキウマゴヤシ、ローズヒップ、カモミール、イラクサ、アニス、フェヌグリーク、マリーゴールド、ユッカシジゲラ、海藻、オレガノ、セージ、マジョラム、タイム、L-カルニチン、クランベリー、スピルリナ、パセリ、ナシ、ブルーベリー、マルベリー、オレンジ |
成分分析値 | 粗タンパク質 36%、粗脂肪 16%、粗繊維 4%、粗灰分 8.5%、水分 9%、オメガ6脂肪酸 3.4%、オメガ3脂肪酸 0.7%、カルシウム 1.0%、リン 0.9%、マグネシウム 0.1%、ナトリウム 0.6% |
代謝エネルギー | 約381kcal/100g |
なんといっても私のオリジナルキャットフード「エリザベスキャットフード サーモン」です。サーモン、ニシン41%、鶏肉類22.5%で動物性原材料が63.1%となっています。オメガ脂肪酸のバランスなど、その他の成分バランスも整えられた自信のキャットフードです。ひとつ先の贅沢。魚好きな猫様に是非。
成分(保証分析値) | たんぱく質 | 37%以上 |
脂質 | 20%以上 | |
繊維 | 3%以下 | |
粗灰分 | 7.5%以下 | |
水分 | 10%以下 | |
オメガ6脂肪酸 | 2.0%以上 | |
オメガ3脂肪酸 | 2.2%以上 | |
オメガ6:オメガ3 | 0.9:1 | |
エネルギー | 408kcal/100g |
オリジンと姉妹ブランドのアカナ。オリジンをやや控えめにしたようなバランスですね。これだけみるとオメガ3と6のバランス以外はオリジンと大きな違いはないように思います。
オリジンとともに高評価なキャットフードです。
成分(保証分析値) | 粗タンパク質 | 30% |
脂質 | 15% | |
粗繊維 | 3% | |
粗灰分 | --- | |
水分 | 10% | |
オメガ6 | 2.0% | |
オメガ3 | 0.4% | |
オメガ6:オメガ3 | 5:1 | |
カロリー | 423.2kcal/100g |
脂肪が15%とヘルシーな仕上がりですね。原材料はシンプルでプロバイオティクスの配合があるお腹に優しいキャットフードという感じでしょうか。
成分 ※保証分析値 | 粗たんぱく質 | 30% → 30% |
粗脂質 | 16% → 16% | |
粗繊維 | 3% → 3.5% | |
粗灰分 | 6% → 8% | |
水分 | 7% → 7% | |
オメガ6脂肪酸 | 2.95% → 1% | |
オメガ3脂肪酸 | 2.08% → 2.1% | |
オメガ6:オメガ3 | 0.48:1 | |
エネルギー | 374kcal/100g → 365kcal/100g |
比較的平均的に仕上げられ、どんな子でも好き嫌いなく食べられる、そんな配合ではないでしょうか。シンプルレシピで食べやすそうです。
オメガ3脂肪酸の方が多い数少ないキャットフードです。
2019/02/28 いつ変更されていたかはわかりませんが、成分表に変化がありました。
成分(保証分析値) | たんぱく質 | 37.0%以上 |
脂質 | 20.0%以上 | |
粗繊維 | 1.5%以下 | |
灰分 | 9.5%以下 | |
水分 | 7.0% | |
オメガ6脂肪酸 | 1.33% | |
オメガ3脂肪酸 | 3.89% | |
オメガ6:オメガ3 | 0.34:1 | |
エネルギー | 約380kcal/100g |
魚のキャットフードとしてはパワフルなタンパク質37%。お魚たっぷりですね。お魚好きな元気な猫にいいかもしれませんね。
ナトリウムが0.8%なので少しだけ多めです。
こちらもオメガ3と6のバランスがモグニャンと近く、オメガ3脂肪酸の方が多いですね。
株式会社ヒューマル代表取締役。ペットフード専門家。「動物にも食育を」を掲げて2016年に会社を設立。ヨーロッパを巡って自身の希望レシピを製造できるペットフード工場を探し出し、オリジナルキャットフードを開発。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士、ペット防災指導員、ペット共生住宅管理士、保育士などの資格保持者。詳しくは紹介ページへ
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