猫の菜食主義「ヴィーガン」について。植物だけのキャットフードが猫に与える影響は?

本日のテーマ

  • 人間でも実践されている方がいるヴィーガン。肉や魚以外に卵や乳製品、はちみつも摂取しない正真正銘の菜食主義です。最近ではヴィーガンキャットフードを販売しているメーカーがあります。肉食食性動物の猫に対して菜食キャットフードはどうなのでしょうか。

1.

ヴィーガンとは?ベジタリアンとの違い


  • ヴィーガンとは卵、乳製品、はちみつも食べない完全菜食主義のことです。

    植物性食物しか食べないという意味もありますが、動物の命を尊重するという意味のエシカルヴィーガンの方々もいます。

    ベジタリアンは肉、魚は食べませんが卵や乳製品は食べますので、ヴィーガンはベジタリアンよりも更に一歩進んだ菜食主義といえます。

2.

猫がヴィーガン食を実践した場合に足りない栄養素


  • 猫は肉食食性動物なので、ヴィーガンとは対極の生き物です。

    たんぱく質

    猫は肉から摂取したたんぱく質をエネルギーに変換して生きていく構造になっています。同じたんぱく質でも植物性は消化吸収率が悪く、効率よく活用することができません。

    タウリン

    また猫には必ずタウリンが必要です。このタウリンは肉や海藻から摂取します。

    本来ほとんどのタウリンは肉から摂取している猫にとって、海藻からだけタウリン必要分を摂取するのは難しいでしょう。

    因みに地上の植物にはタウリンは含まれていません。

    ビタミンB12

    ビタミンB12も海藻など海苔に含まれています。タウリンと同じくこれからだけの摂取は難しいと考えられます。

    鉄分

    動物性食品に含まれる鉄分と比べると植物性に含まれる鉄分は吸収率が悪いと言われています。

    大豆に多く含まれていますが、たんぱく質も鉄分もなんでもかんでも大豆からというわけにもいかないことは容易に想像がつきます。

    こうした理由からも猫が純粋なヴィーガンとして生きていくことは非常に難しいことです。

3.

足りない栄養分はサプリか栄養添加物で補う


  • 猫が本当にヴィーガンとして生きていく場合、どうしても足りない栄養素はどうやって摂取するんですか?
  • キャットフード以外で与えるにしてもヴィーガンなのですから与えられるものに制限があります。また濃縮されていない状態で与えても必要分を摂取するには相応の量が必要になるでしょう。

    まず猫が肉や魚以外のものを沢山食べてくれるとはとても考えられません。これでは現実的ではありませんね。

    このため足りない栄養素はサプリかキャットフードに含まれる栄養添加物で摂取することになります。

    実際ビーガン食としてキャットフードを製造した場合、多くの栄養素は栄養添加物で補うことになると思います。

4.

ヴィーガンキャットフードがある理由


  • 動物性たんぱく質アレルギーの猫を救う

    肉食食性動物であるはずの猫ですが、ヴィーガンキャットフードは一般に販売されています。

    これらの使用方法は「猫が動物性たんぱく質などのアレルギー」を持っている時に使用するのが主な目的です。

    稀にどんな肉に変えてもアレルギーを発症してしまう猫がいるそうで、そうした場合には肉自体の摂取をやめなければアレルギーを抑えることができません。

    こうした動物性たんぱく質アレルギーの猫を救うための選択肢のひとつとしてもヴィーガンキャットフードがあります

    栄養調整してあればヴィーガンキャットフードでも大丈夫なのか?

    数値上は大丈夫ということになるのかもしれませんが、動物性と植物性では消化吸収率が大きく違うことがわかっています。

    このため、数値で表せている通りには摂取できないことは十分に考えられます

    ビーガンキャットフードは療法食ではありません。しかしその製品の特性上、獣医と相談の上で使用する療法食として考えた方がいいのではないかと個人的には思っています。

まとめ


  • 猫がヴィーガン食で生きていくことは非常に難しい
  • ヴィーガン食で足りない栄養素は栄養添加物で補うことになる
  • 動物性たんぱく質アレルギーの猫を救うひとつの選択肢になる
  • 植物性の栄養素は猫にとって消化吸収率が悪く、値通りには摂取できないと考えられる
  • 肉や魚、卵などを摂取しないことで得られるものは動物愛護を守り抜くということ以外にはないのかもしれません。

    こうした食に関する点はそれぞれの考え方に委ねられますが、猫にとっては動物性たんぱく質アレルギーなど理由がなければ、ヴィーガン食は健康を害するだけのものになってしまうかもしれません。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

ツイッターをフォロー
   
ソーシャルアカウントから
キャットフードの情報を
ゲットしよう!

課題を検索

人気の記事
相談室メンバー
運営方針を再考し、キャットフード紹介記事を「キャットフード 勉強会(マムズカンパニー)」に譲渡致しました。できる限り改変のないように掲載していただきました。是非ご覧ください。
マッサンの猫の種類紹介
4Dミート AAFCO BHA BHT CER PER いなばペットフード うんち おすすめ その他 その他の目的食 たんぱく質 アイシア アミノ酸 アレルギー イエネコ イギリス ウェットフード エイジングケア エトキシキン エネルギー オメガ3脂肪酸 オメガ6脂肪酸 オーラルケア カルシウム カロリー キャットフード市場 グレインフリー コリネバクテリウム・ウルセランス感染症 サプリメント スキンケア セミウェットフード セルロース ダイエット ディハイドレイテッドチキン デンタルケア デンタルジェル デンタルスプレー トコフェロール ドッグショー ドライフード ネスレ ハーブ バタシーホーム パッケージ ヒューマングレード ヒルズ・コルゲート ビタミン ビートパルプ ピンホール フルーツ フレーメン反応 フードジプシー ベジタリアン ベルギー ペットショップ ペットフードの目的 ペットフードメーカー ペットフード大量リコール事件 ペットフード安全法 ペットフード市場 ペットライン ペット防災 マースグループ ミネラル ミートミール メラミン メーカー ユニ・チャーム ランキング リビアヤマネコ リン レシピ ロニーキャットフード ロンドン ローズマリー抽出物 ヴィーガン 一般食 下痢 下部尿路疾患 与え方 乳糖不耐症 乾燥肉 乾燥鶏肉 乾物重量値 人気の記事 体重 便 便秘 保管 健康 備蓄量 内容量 制限食 動物性油脂 動物愛護 動物愛護先進国 動物愛護施設 原材料 原産地 参考書 口コミ 口内環境 口移し 味蕾 味覚 嗅覚 国内のペット事情 国産 多頭飼い 好き嫌い 妊娠 安い 安全 安全性 完全自由摂取方式 家禽ミール 尿結石 工場 必須脂肪酸 感染症 成分 成分バランス 授乳 摂取量 放射性物質 放射能 日本ペットフード 日清ペットフード 時間制限給与法 栄養 植物 植物性油脂 歯周病 歯磨き 歴史 比較 毛玉ケア 毛球症 没食子酸プロピル 法律 海外のペット事情 消化 消化器疾患 涙ヤケ 添加物 減量方法 無添加 牛乳 猫について 猫カフェ 猫缶 生産国 生産地 生肉 甲状腺 病気 療法食 発がん性 皮膚疾患 皮膚被毛ケア 種類 穀物 空気穴 糖尿病 給与量 総合栄養食 肉副産物 肉類 肉食 肉骨粉 肝疾患 肥満 脂質 脱水鶏肉 腎臓病 腐らない 膀胱炎 自作 芋類 草食 菜食主義 血便 表記 製造 製造国 評価 豆類 賞味期限 質的制限給与法 起源 軟便 輸入キャットフード 輸送 運動方法 選び方 配合量 酸化防止剤 鋤鼻器 間食 食事摂取量 食品添加物 食器 食欲 食欲不振 食物アレルギー 食物繊維 飼料添加物 高齢猫