ドッグフードに使われるトウモロコシについて。世界最大級の収穫量で安価だが高GI値が懸念される

本日のテーマ

  • ドッグフードに使われるトウモロコシ。高GIで使わない方がいいって本当?Glycemic Research Institute®の見解と共に解説してもらいました!

1.

世界最大級の収穫量で安価なトウモロコシ


  • トウモロコシは三大穀物のひとつで、世界最大級の収穫量を誇る農産物です。

    安定供給が可能なため、価格を安く保つことができます。これによりドッグフードでも非常に多く利用される原材料となっています。

    トウモロコシの使用で環境への影響を抑える

    ドッグフードは非常に多くの原材料を使用します。

    最近では人が通常食べる部分の肉もペットフードに使われ始めたことから、確保争いが起こりつつあります。なんと世界の最大20%もの肉をペットフードが消費していると推測されているほどです。

  • 20%もですか!
  • これらは当然価格が上がることに直結し、また、今まで保たれていた余すところなく使うという点にも影響を与え、環境に与える影響も大きいと考えられています。

    こうしたサスティナビリティの観点からもトウモロコシは非常に重要な原材料のひとつとなっています。

    栄養が豊富

    また、トウモロコシは炭水化物、ビタミン、鉄分、葉酸、カリウムなどのミネラル、また皮には食物繊維と豊富な栄養成分があります。

2.

高GI値が懸念される


  • 価格にも環境にも栄養にもいいところばかりのトウモロコシですが、ドッグフードの場合は一点懸念されている部分があります。

    それがGI値です。GI値(グリセミック・インデックス)とは食後の血糖値の上昇を示す指数のことです。

    Glycemic Research Institute®の見解

    Glycemic Research Institute®(グリセミック研究所)によればトウモロコシ以外にも高GIとされるものはありますが、中でもトウモロコシが食後の血糖値上昇に影響するもののひとつとして禁忌であると表現しています。

    しかし、これではまるでトウモロコシが悪者であるかのような誤解を招きますが、あくまで血糖値の上昇に関しての話ですので、それ以外の意味で必ずしも悪いということではありません。

    また、トウモロコシは馬、リス、アヒル、ニワトリ、その他の鳥など、特定の動物にとって有益です。

    高GIでもジャガイモには違いがある

    よく引き合いに出される食品としてジャガイモも高GIと言われますが、これはトウモロコシとは少し違います

    ジャガイモの場合はタンパク質と炭水化物のバランスが重要であることがわかっており、ジャガイモが含まれることで、必ずしも得られる血糖指数と負荷が決まるわけではないとしているからです。

3.

遺伝子組み換えトウモロコシについて


  • トウモロコシは日本で流通、販売する上で遺伝子組み換えが認められている作物のひとつです。このため遺伝子組み換えトウモロコシの使用について危惧される方もいらっしゃると思います。

    私が確認したOEM工場では使用をしていない

    私が特に話を聞いているヨーロッパ最大のペットフードOEM工場、また、次点の工場では遺伝子組み換え原材料を使用していません。

    私が製造を考えていた時に遺伝子組み換え原材料の使用について確認したところ、どちらの工場も「使っていない」との返答。さらには「希望があれば使用することはできるが、まず望まれないため今まで使用したことがない」という返答がありました。

    こうしたことからも、一定のクオリティを保つ工場を使用するメーカーではまだあまり使われていないということが考えられるかもしれません。

    トウモロコシだけでなくコーンスターチなど加工品も

    遺伝子組み換え原材料というと作物のみに注視しがちですが、加工品にも使用されます。ペットフードで関係がある部分だとコーンスターチではないでしょうか。

    他にもでんぷん、サプリなんかだとデキストリンも使われるかもしれません。

    製品の遺伝子組み換えに関する表示を確認しよう

    しかし、上記の通り、使用される可能性はあると思います。

    現在ではほとんどのペットフードで「遺伝子組み換え原材料不使用」といった記載がみられると思いますので、表記をチェックするようにしましょう。

    飼料に遺伝子組み換えを使用した場合の表示義務はない

    しかし原材料として使用している場合はメーカー側が安心を伝えるために「遺伝子組み換えではない」などの表示を行いますが、表示しなくてもいいものもあります。

    ひとつに、ペットフードと飼料は別ではありますが、飼料に遺伝子組み換え原材料を使用した場合は表示義務がありません。

    こうした点から、家畜の餌に遺伝子組み換え作物を使用していた場合、その肉や牛乳などにも表示義務がありません。その肉や卵などは人、そしてペットも食べている可能性はあると思います。

  • とても難しい問題ですね。遺伝子組み換えによって作物は安定して作れるようになり、農薬などの使用量は減ったりとメリットもあるそうですね。
  • 私は農作物のスペシャリストではなく、この辺りの知見がないのでまた、機会があれば情報収集してみたいと思います。
4.

犬にとっては健康維持に必要な炭水化物


  • キャットフードの学校から執筆を始めましたので、猫の場合はタンパク質からエネルギーを作り出すことができるため、炭水化物は抑えめが良いという話をしています。

    しかし犬は雑食ですので必須ではありませんが、エネルギー源として適度に炭水化物が必要です。

    このようにトウモロコシにはメリット、デメリットがありますので、飼い主自身でどう思うかを判断し、選べるようになるといいかと思います。

まとめ


  • トウモロコシは世界三大穀物のひとつ
  • 世界最大級の収穫量で供給量が安定していて安価
  • トウモロコシは豊富な栄養素を含んでいる
  • サスティナビリティという観点では重要な原材料
  • Glycemic Research Institute®によるとトウモロコシは高GIでドッグフードには禁忌
  • 遺伝子組み換えに関する表示を確認
  • ドッグフードに使用されるトウモロコシには環境的な面や健康の面など様々なメリットデメリットがあることがわかりました。必ずしも悪い原材料ではないとのことですので、飼い主自身が選べるようになると良さそうです。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

 
ソーシャルアカウントから
キャットフードの情報を
ゲットしよう!

課題を検索

マッサン活動記
人気の記事
相談室メンバー