輸入ドッグフードはなぜ高い?輸入コストの内訳と商品価格について

 

本日のテーマ

  • 輸入キャットフードが全体的に高価格である理由とは?輸入製品にかかるコストを知り、値段に対して納得して購入できれば良さそうですね!

1.

輸入製品全般の輸送費用について紹介


  • 輸入製品は国産に比べて輸送費がかかりますよね!だから高いんじゃないんですか?
  • 輸入に掛かる輸送費の内訳としては以下のようなものがあります。

    • 工場から港までの陸上輸送費費用
    • 輸出通関費用
    • 海上保険費用
    • 海上運送費用
    • 輸入通関費用
    • 港から倉庫までの陸上運送輸送費

    細かいことをいうと、通関費用でも検査費用があったり、輸入の時期によってコンテナの返却時間を延長する料金があったりしますが、ザックリとこんな感じでしょう。

    些細なところだと為替差額もあります。注文時期によってはそれだけで数万~十数万円は変わってきますので、商品価格に反映するほどではないと思いますが、違いはありますね。

  • 輸入って結構費用項目多いんですね…
  • 輸送費の面だけを言えば、当然距離によって船賃も違いがあるのですが、海上運賃よりも陸送の方が対距離で考えると高いんですよね。工場から港までや、港から倉庫までといったコンテナトラック輸送です。

    このため、港まで遠い工場だと海上運賃と同等、または、それ以上のコンテナトラック輸送費がかかる場合もあります。

  • 必ずしも実際の距離ばかりが影響するわけではないのですね!
  • なので、例えばヨーロッパは日本からは遠いので海上輸送費だけみれば高くなりがちなのですが、近隣の国でも陸送が長い方が価格も高くなるイメージですね。

    とはいえ、一回のコンテナ輸送で運べる数は多いですから、「輸入商品だから運送費が直接販売価格に影響して高価になる」かといえば、あくまで複数の要因のひとつといえると思います。

2.

大きくて重いペットフードは運賃の影響を受けやすい


  • それではペットフードの場合について考えてみましょう。まずペットフードは輸入、通販に非常に向いていない商材といえます。

    数量辺りの運送費が高い

    ペットフードは非常に大きくて重たい商品なので、通販で主流の化粧品や健康食品などと比べると、数量辺りの輸送費が高くつきます。

    倉庫面積も必要でコストがかかる

    更に倉庫保管面積も広くなってしまい、コストがかかります。もちろんペットフードですが食品ですので保管にも気を使います。

    動物検疫や輸入条件をクリアする必要性

    これは輸入する物によってそれぞれ適用される条件がありますのでペットフードだけ条件が厳しいということではありませんが、肉を使っているペットフードは動物検疫の確認を受ける必要がありますし、条件によっては袋の仕様の検査も受けなくてはいけません。

  • そう考えるとなかなか大変な商品なんですね!重さ、大きさといえば猫砂とかはもっと大変そうですね…
  • 本当にその通りで例えば猫砂はペット用品通販の中でも最も販売が難しい商品のひとつと言われています。

    その理由が大きくて重いのに価格が安く、送料や保管料の方が高く付いてしまうからです。

    ではどうして販売しているかというと、猫砂は強制的に必要なものなのでリピート率が高く、同時購入をして頂くための商品として販売している(そうでなければ利益が出ない)という構図です。

    ペットフードの方が猫砂よりは商品単価は高いですので同じではありませんが、似たような構図が成り立ちます。

    こうした大きくて重い商品は、比較的輸送費の影響を受けやすい商品と言えるかもしれません。

    国内輸送の場合

    今回の解説とは少し話しがズレますが、国内輸送でも例えば1.5~2kgのペットフードの場合、宅急便の一番小さい60サイズでは1袋しか入りません。80サイズでは2袋~3袋(80サイズに入っても重さが上限を超えると100サイズ扱い)、それ以上は100サイズ以上となってしまいます。

    100サイズとなると2,000円近くなる地区もあり、ペットフードのような商材では輸送コストは非常に大きいものとなってきます。

3.

最新設備のある人気の国の工場は製造コストは高いが原材料は安い


  • 人件費・製造コスト

    アジア製品に関してはこの限りではありませんが、安全性などの面から人気のあるヨーロッパや北米、オセアニアの場合は、人件費や製造コストは決して安くはありません

    特にペットフードの場合は、これらの国の工場でしか作れないフードがあるので非常に人気があります。

  • 日本で作れないものがあるんですか!?
  • 具体例をひとつ挙げるとすれば、いわゆるカリカリの場合は、生肉の含有率が非常に高いドライフードは特別な設備を持つ工場でしか作ることができません

    日本で大型のペットフード工場を持っているのは大手企業だけなのですが、OEMをしていただけるわけではないので、我々のような企業が国内で最先端の設備でペットフードを作れる工場はないと言っても過言ではないかと思います。

    ヨーロッパや北米は歴史もあり、大型工場が多いのですが、オセアニアのニュージーランドやオーストラリアもペットフードを自国の産業として認め、国を挙げて取り組んでいる事業なので、その力は大きく、それぞれの自国の産物を生かしてしっかりと取り組まれています。

    安全性・信頼性

    オリジナルのペットフード製造では「安全性」「信頼性」が非常に重要です。これらを担保するためには法整備も整っている国である必要があり、かつ、製造量や販売量が多いことで信頼性が上がっていきます。

    ヨーロッパや北米、オセアニアの工場と比較すれば、オリジナルでちょっと作ってみようというものとは実績面において大きな差があります。

    やはり製造量の多い工場は設備も新しいものが導入されていたり、世界中からの質問、クレームに対応したレシピが作れるので信頼性は高くなっていく傾向にあります。

    大量に製造すると安くなる

    これは世界どこでも同じですが、大型工場は特に大量に製造すると一気に製造価格が下がります。このため、少量では製造コストはとても無視できないほど高価格になりますが、大量であれば単価は非常に安くなります。

    ただ量が莫大なので、一回で支払う金額は非常に大きな金額になります。

    国産で同程度のものが作れた場合

    もし日本に海外と同程度の工場があり、同じようなドライフードが作れたとしてもそれなりに高い価格になるかもしれません。

  • え!そうなんですか?
  • 海外の工場は国内だけがターゲットではなく、全世界を相手に商売をしています。このため原材料の仕入れ量も莫大なので安く仕入れることができますし、種類も揃えることができます。

    これに対して日本国内の工場の場合は言葉の壁もあり、世界中を相手にすることは難しいこと(もちろん企業のスタンスにもよりますが)、また、原材料においても食糧自給率が決して高くない日本では、確保も難しい、もしくは確保できても価格が高くなるかと思います。

    人件費の面でも、日本はいまや先進諸国と比べて人件費が高いということもありませんが、決して安いわけではありません。こうして考えると、輸入ペットフードは輸送費などの面を除いて、商品原価だけで考えれば品質に比較して安く作れていると言えるかと思います。

4.

商品管理コストの紹介


  • 輸入の場合は一回の製造量が多くなる

    輸入の場合、小ロットで作ってしまうと製造回数も輸送回数も増えてしまうのでとても現実的ではありません。

    きちんと販売することができるのであれば、1本のコンテナ輸送で運べる限界まで製造して、輸送した方が輸入費用は安く済み、価格への転嫁を抑えることができます。

    もちろんその分だけ多くの在庫を管理しなければいけなくなりますし、倉庫スペースも大きくなってきます。在庫管理も大変になりますし、棚卸しなどの手間もかかります

    例えば海外製造の場合は大規模工場となり、最低製造ロット(MOQ)が10トンなど大きい傾向にありますので、もし海外製造で輸入を始めようとした場合にはコンテナトラックを入れることができる大型倉庫が必要になります。

    輸送事故のリスク

    地味に効いてくるのが輸送事故のリスクです。例えば在庫ギリギリで回していた場合、輸送事故が起こって一回分の損失が出たとします。

    この損失は保険で賄われるので金銭的なダメージはなかったとしても、肝心の在庫がなくなってしまいます。

    事故の後に慌てて再生産をしたとしても、欧州から日本に着くには製造、輸送、通関、検品と考えれば2、3ヶ月の時間を要してしまいます。

    こうした輸送事故を考えて輸送1回分以上の在庫は確保しておくべきであり、その分倉庫面積の拡大など管理コストは増加します。

  • 国産の場合は小ロットで製造が可能

    国産の場合はどうですか?

  • 国産の場合は全く逆です。大規模工場は大手企業さんしか持っていませんので、国内でOEMでペットフードを作れる工場の場合はほとんどが小規模で、それほど多く作ることができません。

    逆に考えれば小ロットで製造することができるので倉庫もいきなり大型を準備しなくても良いですし、参入障壁は低いかもしれませんね。

まとめ


  • ペットフードなど大きくて重い商品は小型商品に比べると輸送費の影響を受けやすい
  • 人気の国は人件費、原材料費が高い傾向にある
  • リスクを考慮すると販売実績、経験が豊富な工場にするべき
  • 検疫など通関時にイレギュラーなコストがかかる場合も
  • 海外製造や輸出入には手間やコストがかかるのですね。オリジナルのドッグフードを製造して販売するためにはこれだけのコストを覚悟しての参入ということになり、輸送事故などのリスクについても考えなくてはいけないのですね。

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