ドッグフードの原材料で注意すべき原材料、成分バランスについて。

本日のテーマ

  • ドッグフード選びの基本となる、「気にしておきたい原材料」「成分バランス」について確認してみましょう!

1.

ドッグフードの原材料で重要な項目


  • キャットフードの学校でも同じテーマで取り上げていますが、猫と犬では注意すべき原材料に違いがありますので、ドッグフードとして改めてお話したいと思います。

    ドライフードの原材料について知っておきたいこと。注意すべき原材料、内容量、成分バランスについて。

    ドッグフードには多くの原材料が使われています。

    どの原材料も一定の研究結果や実績に基づいて使われているので、特別これが危険だとやり玉にあげるようなものはありませんが、注目してほしい原材料に限ってお話したいと思います。

    • 高GI原材料
    • カルシウム:リン:マグネシウムのバランス
    • 家禽ミール・家禽副産物・ミートボーンミール
    • 動物性油脂
    • 食品添加物

    キャットフードであげた穀物や豆、芋類に関しては、犬の場合は雑食であり、原材料としては問題がありませんので、高GIという観点で見ていきたいと思います。

2.

高GI原材料


  • まずは高GI原材料についてです。
  • ここでトウモロコシとポテトプロテインは高GIであるということは学びました。

    これらをもう少し広く浅く話してみましょう。

    GLYCEMIC RESEARCH INSTITUTE®での見解を例に紹介したいと思います。

    まずはペットフードの血糖において禁忌とされているものが下記高血糖穀物で紹介している4種です。中でも特にトウモロコシについて言及されていますが、これら4種は禁忌(CONTRAINDICATED )であると紹介されています。

    それに追加して高血糖炭水化物が紹介されています。この中で特に避けたいものはポテトスターチであると紹介されています。

    高血糖穀物

    • 小麦
    • トウモロコシ
    • 玄米

    高血糖炭水化物

    • ジャガイモ
    • ポテトスターチ
    • ビート
    • 調理されたニンジン※1

    ※1 cooked carrotsが何を表すか具体的にわかりませんでした。わかり次第記載します

    ここで注意して欲しい点は、これらが入っているから必ずしも高GIとは言えないということです。

    ジャガイモについて

    ジャガイモについてはそれ単体で高GIであるが、ペットフードや人の食べ物にジャガイモをただ含めるだけで血糖指数と負荷が決まるわけではないと記されています。

    使用するタンパク質の種類に重点を置き、タンパク質と炭水化物と脂肪の比率(the protein-carb-fat ratios)によって決まるとされています。高品質のタンパク質を十分に含んでジャガイモの含有量が低い場合は血糖の反応は鈍化するとされています。

    また、サツマイモはグリセミックインパクト(おそらく血糖値上昇に与える影響という意味だと思います)が低いので、ジャガイモの代替品になるとのことです。

3.

カルシウム:リン:マグネシウムのバランス


  • 次にカルシウム:リン:マグネシウムのバランスについてです。これらは下部尿路疾患、特に尿路結石に対して有効なバランスがいわれており、気になさる方も多いと思います。

    ただ猫の場合は水分不足で起こることが多く、犬の場合は細菌感染が多いと言われています。犬の場合は特に、雌は尿道が短く細菌が入ってきやすいのでストルバイト結石になりやすいと言われています。

    これらを直接的に予防するということはできませんが、健康維持という意味合いで、配慮していくことはできます。

    それがカルシウム:リン:マグネシウムのバランスです。ミネラルバランスを整えることによって結石ができにくくします。

  • どんなバランスがいいんですか?
  • 現在ではカルシウム:リンが1:1、理想は1.2~1.5:1位とややカルシウムが多いほうが理想と考えられています。

    カルシウム:リン:マグネシウムで考えると1.2~1.5:1:0.1~0.08位が目安とされています。

    その他にも療法食の場合は尿のpHを酸性に保ちやすくする配合にしているものもあります。

4.

ミートミール、ミートボーンミールには注意


  • ドッグフードの原材料を確認すると、ミートミール(乾燥肉、肉粉)、ミートボーンミール(肉骨粉)と書かれていることがあります。

    これらは単に肉、骨を粉末にしたものです。

    この一番の問題は「何の肉かわからない」ということです。

  • なんの肉かわからないんですね…
  • なんの肉かわからないということで勘違いされがちですが、AAFCOの定義では食べられないものは入っていません。また哺乳動物である必要はありますので、鳥類は含まれていません。

    鳥類でなんの肉かわからない場合は家禽ミールと書かれます。

    ミールについては肉が明確な場合は例えばチキンミール、乾燥牛肉、馬肉紛など、肉の名前がつきますので、この場合は問題はありません。また、肉が明確な場合はこのように表記することを推奨しています。

    以下記事も参考になるかと思います。

    ミートミール・ミートボーンミール(肉骨粉)には注意(キャットフードの学校)

5.

動物性油脂の危険性


  • 動物性油脂の場合も同じです。なんの動物性油脂かが明確ではありません。

    特になんの肉かわからない場合の危険性は、様々な死んでしまった動物を粉砕して精製した油脂である可能性もあります。

    鶏脂など原材料が明確な油脂がおすすめ

    油脂の場合も鶏脂、魚油など、原材料が明確な場合はそう表示するように推奨されています。例えば鶏脂の場合、チキンミールを作る際の副産物として製造されます。

    もちろん表記だけでは「鶏脂だからといって死んだ鶏を使用していないとはならない」ということになりますが、一定のリスクヘッジになります。

    欧州でもこうした点への意識は高く、原材料保管庫なども見せてもらいました。なんといいますか日本の農協の棚に積みあがっている保管場のような感じでした。

    私の経験ではどこの工場で確認しても「そうした原材料(病気や事故でなくなった動物など)は使用していない」と明確に伝えられます。

    動物性油脂の必要性

    動物性油脂は、ドッグフードは熱をかけて作られるのボソボソになり、成型する必要があります。このために動物性油脂が必要です。また、嗜好性を足す意味もあります。

    動物性油脂を使わなくても作ること自体は可能であることは確認しました。しかし全く食べないので、動物医療などでも「食べること」を重視する現在においては全くおすすめできないレシピになるということでした。

    以下記事も参考になるかと思います。

    動物性油脂の危険性(キャットフードの学校)

6.

食品添加物


  • 食品添加物については特にBHAやBHT、エトキシキンなど酸化防止剤に発がん性があるもの、催奇形性が疑われているものなどがあります。

    例えば発がん性についていえば、BHAの発がん性はわらびの3分の1、ふきのとうの2分の1と言われています。つまり、発がん性があることはあると言えるようですが、摂取する量の問題であり、血球結果として安全である値が取られています。

    このため、目くじらを立ててBHAやBHT、エトキシキンダメだ!というのではなく、必要に応じて使われていると考えるといいかと思います。

    他の食品添加物も基本的には同じ考えです。

    後は飼い主の考えによるものなので、例えば人よりも体が小さい犬であれば危険じゃないかという考えもあると思いますし、そうした飼い主の選択は尊重されるものと思います。気を付けておいて損はないかなと思いますね。

まとめ


  • どの原材料も一定の研究結果や実績に基づいて使われている
  • 特にトウモロコシ、小麦、米、玄米、ポテトプロテインは高GI原材料とされる
  • カルシウム:リン:マグネシウムの比率は1.2~1.5:1:0.1~0.08位が目安
  • ミートミール、ミートボーンミール、動物性油脂には注意
  • なんの原材料(肉)を使用しているか明確なものがおすすめ
  • 食品添加物は飼い主の判断で気を付けておいても損はない
  • ドッグフード選びにおける基本的な注意点を学びました!まだまだ発展途上な部分があるドッグフードですが、これからももっと色々な研究結果がでてくるものと思います。引き続き注意深く観察していきましょう。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

 
ソーシャルアカウントから
キャットフードの情報を
ゲットしよう!

課題を検索

マッサン活動記
人気の記事
相談室メンバー