ドッグフードに必要なミネラルとは?欠乏しやすいミネラルや作用、AAFCOの基準を紹介

 

本日のテーマ

  • 犬に必須のミネラルは24種類。うちAAFCOの規定は12種類。必須ミネラルは今後も増えていく可能性があります。ここではミネラルの作用などについて学んでみましょう。

1.

ドッグフードに含まれるミネラルについて


  • ミネラルが灰分と呼ばれる理由が面白いものです。それは焼却した後の灰に多く含まれているからです。
  • 焼却後の灰にですか。だから灰分なんですか。
  • ミネラルは無機質というもので、土や石、岩などに含まれています。

    元素118種類のうち炭素、窒素、酸素、水素を除いた114種類が確認されていて、鉄やマンガン、カルシウムなどはそのうちのひとつです。ただそれほど多くあることを知らない人も多いと思います。理由はそれらのミネラルが話題に上がらないからです。

  • 何故ですか?
  • ほとんどのミネラルは意識する必要がなく、「必須ミネラル」と呼ばれる24種類が注目されます。

    必須ミネラルは多量ミネラル微量ミネラルに分けられます。

    多量ミネラル元素記号微量ミネラル元素記号
    カルシウムCaFe
    リンP亜鉛Zn
    カリウムKCu
    ナトリウムNaモリブデンMo
    塩素ClセレンSe
    イオウSヨウ素I
    マグネシウムMgマンガンMn
    コバルトCo
    クロムCr

    その他にヒ素、鉛、ニッケル、ケイ素、バナジウム、フッ素、スズ、リチウム

2.

ミネラルの作用


  • ミネラルは以下のような機能を果たします。

    • 骨や歯などの構成成分となる
    • 体液に存在することで浸透圧の調整、筋肉収縮、情報伝達の調節に作用します
    • ホルモンなど生理機能に関係します

    例えば汗をかきすぎて明日が攣ってしまったということがあるかと思います。これはカリウム不足になってしまったことも要因のひとつです。

    このようにミネラルは体全体に作用するものなので地味なように感じますが、決して軽く考えるものではありません。

    ミネラルの相互作用

    ミネラルはそれぞれ相互作用がありますので、ひとつを摂取し過ぎてるとひとつの吸収を阻害することになるといった関係があります。

    またひとつを摂取することでもうひとつも吸収しやすくなるという関係もあり、ひとつが足りないからたくさん摂取すればいいというものではありません。

    こうした点からも計算して摂取する必要があるものがミネラルです。

3.

食事中に欠乏しやすいミネラル


  • 欠乏しやすいミネラルにはカルシウム、鉄、ヨウ素、亜鉛があります。マグネシウム、クロム、銅、マンガンは食事ができず輸液に頼る場合に欠乏する場合があります。

    膵液の分泌不足や他食物の成分との兼ね合い

    不溶性塩類は胃液の塩酸によって水に溶けるようになり、吸収できる形になりますが、他の食物の成分との兼ね合いや、膵液の分泌が悪いことで吸収が阻害されます。

    ミネラル相互作用による阻害

    ミネラル相互作用によって吸収阻害もあります。

    フィチン酸、フェノール酸による阻害

    植物に含まれるフィチン酸、フェノール酸はミネラル吸収を強く阻害します。

    ペプチドによる阻害(促進も)

    アミノ酸であるペプチドでも阻害、吸収促進が起こります。

4.

尿結石症への影響


  • ストルバイト、シュウ酸カルシウム、尿酸アンモニウムなどの尿結石症があります。

    細菌感染が主な原因

    細菌感染が主な理由のひとつですが、ミネラルが豊富なドッグフードなども原因のひとつになり得ます。また尿pHも大事であり、これに影響するものは食べ物です。

    ドッグフードのミネラル含有量とバランス

    つまりドッグフード内のミネラルが多い場合も尿石症へ影響があるということになります。

    ドッグフード内のミネラルではカルシウムとリン、マグネシウムのバランスが影響すると考えられており、1.2:1.0:0.08位(多少上下あり)が目安となるでしょう。

    犬個々の体質

    しかしこれは犬の個々の体質も影響してきます。ミネラルが多いと思っていたドッグフードを食べ続けていても全く尿石症にならない犬も多いからです。むしろほとんどが尿石症にならないからこそそのドッグフードは販売し続けることが可能となります。

  • もし食べた犬のほとんどが尿石症になるドッグフードが出たら販売を続けられないどころか回収ですよね…
  • 水分摂取量と尿回数

    そして水分摂取不足、尿回数の不足も同様に影響します。尿回数が減ると尿が濃くなってしまうことで尿石症が発症しやすくなります。

5.

AAFCO 2016 のミネラル基準量


  • 養分乾物ベース最小値
    成長・繁殖期(犬)
    最小値
    維持期(犬)
     
    ミネラル
    カルシウム%1.20.52.8(1.8)
    リン%1.00.4
    カルシウム:リン比1:11:12:1
    カリウム%0.60.6
    ナトリウム%0.30.08
    塩素%0.450.12
    マグネシウム%0.060.06
    mg/kg8840
    mg/kg12.47.3
    マンガンmg/kg7.25.0
    亜鉛mg/kg10080
    ヨウ素mg/kg1.01.011
    セレンmg/kg0.350.352

    参考:Association of American Feed Control Officials(PDFファイル)

    必須ミネラルのうち、12のミネラルに最小値が設定されています。

    ヒ素、鉛、ニッケル、ケイ素、バナジウム、フッ素、スズ、リチウムは比較的新しく必須ミネラルと認められたものであるため、今後基準にも入ってくる可能性があります。

    またそのミネラルが不足した場合に欠乏症が生じ、そのミネラルを補給したら欠乏症が解消した場合に必須ミネラルであるという証拠とされるため、今後必須ミネラルと認められる場合があり、将来的には増加する可能性があります。

まとめ


  • 必須ミネラルは24種類
  • うち12種類がAAFCOの規定あり
  • カルシウム、鉄、ヨウ素、亜鉛が欠乏しやすい
  • マグネシウム、クロム、銅、マンガンは食事が出来ない場合に欠乏しやすい
  • 尿結石症は食事も影響するが感染症が大きな原因のひとつ
  • 必須ミネラルは今後増える可能性あり
  • ミネラルは生理作用など体中に作用するものであることがわかりました。基本的に食事から摂取する形となりますが、必須ミネラルにおいては欠乏症があることを覚えておいても良いかと思います。

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