BHTの安全性について。ペットフードとしての安全性(行政書士執筆)

本日のテーマ

  • 行政書士解説!BHTの安全性について法律の観点から解説してもらいました。変異原性、催奇形性、発がん性についても説明頂いています。

1.

BHTの特徴


  • 今回はペットフードに使用されることがある添加物のうち、BHTを取り上げようと思います。

    BHTとはジブチルヒドロキシトルエンの略で、p-クレゾールとiso-ブチレンを化学的に合成してできる油溶性の芳香族化合物で、食品の酸化を遅らせて、色、臭い、味の変化を防ぐ効果があります。

    BHTは水に溶けにくく油に溶けやすい「脂溶性」という特徴があります。ペットフードなどに含まれる動物性油脂等、ビタミンAやビタミンE及びカロテンは、種類によって多少の違いはあるものの基本的には酸化する性質があるので、BHTを使用することで酸化速度を遅くできるのです。

    この理屈は食品だけでなく、油分を含むスキンケア化粧品やボディ、ハンドケア製品、日焼け止め、メイクアップ化粧品、洗浄製品、洗顔料、洗顔石鹸、ネイル製品にも同じことがいえます。

    もともとBHTは石油の合成酸化防止剤として使用されていましたが、現在では次のような食品にも、風味や香りの悪化を遅くする目的等で使用されることがあります。

    • バター
    • 魚介乾製品
    • 魚介塩蔵品
    • 魚介冷凍品
    • 鯨肉冷凍品
    • チューインガム
    • 乾燥裏ごしいも
2.

BHTは安全なのか


  • BHTは変異原性があるとされており、さらに催奇形性の疑いもあることから食品に用いる酸化防止剤の多くはBHTからBHAに代用されています。

    また、発がん性や、BHTとその代謝物であるTBHQ(tert-ブチルヒドロキノン)の染色体異常誘発性を心配する声も上がっていました。

    BHTの発がん性について

    懸念されている発がん性については、実験動物を用いた発がん性試験データにおいて有意な腫瘍の発生率を示したものは見当たらないとのことなので、現状のところ発がん性があるとする確たる根拠は乏しいといえます。

    また、世界的に見ても下記機関においてBHTは発がん性の分類に記載されていません

    • IARC(国際がん研究機関)
    • ACGIH(アメリカ産業衛生専門家会議)
    • NTP(米国国家毒性プログラム)
    • 日本産業衛生学会
    • DFG(ドイツ研究振興協会)
3.

酸化防止剤のペットフードとしての安全性


まとめ


  • BHTはジブチルヒドロキシトルエンの略
  • p-クレゾールとiso-ブチレンを化学的に合成してできる油溶性の芳香族化合物
  • 食品の酸化を遅らせて、色、臭い、味の変化を防ぐ
  • BHTは変異原性、催奇形性の疑いがありBHAに代用
  • 発がん性に関しては世界的に見ても各機関においてBHTは発がん性の分類に記載されていない
  • BHAに代用されたBHT。現在はほとんど使われていないかと思いますが、使われていたとしても上限値が設けられているということを知っておきましょう。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

ツイッターをフォロー
 
ソーシャルアカウントから
キャットフードの情報を
ゲットしよう!

マッサンのドッグフードの学校

課題を検索

マッサン&商品掲載情報

マッサン活動記
人気の記事
相談室メンバー
運営方針を再考し、キャットフード紹介記事を「キャットフード 勉強会」に譲渡致しました。できる限り改変のないように掲載していただきました。是非ご覧ください。
マッサンの猫の種類紹介