ボディコンディションスコアとは
参考:飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~環境省(PDFファイル)
ボディコンディションスコアとは猫の体を観察することで痩せ型から肥満までを判断する指標です。
犬猫は人間のように身長と体重から肥満度を測ることができないため、こうした原始的な見たり、触ったりすることで確かめています。
参考にするボディコンディションスコアによって5段階や9段階と分類が分かれますが、どれを採用しても概ねどのボディコンディションにいるかは把握することができます。
体重計のようなもので肥満度を測定できないんですか?
動物病院専用品として花王のヘルスラボから犬用の体脂肪計が出ています。実物をみせてもらいましたが、これで完全にわかるわけではなく、参考にしてボディコンディションスコアを確認しながら使用しているとのことでした。
ボディコンディションスコアの正確性
ボディコンディションスコアを見ながらやってみるとこれがかなり難しいことがわかります。
例えば長毛種というだけで見た目にほとんどわからなくなってしまいますし、皮膚の柔らかく伸びる犬猫の場合は痩せていても肋骨が全然見えないこともあります。
短毛の日本猫、日本犬だと判断がしやすそうですね!
私の経験からは長毛種や体の大きな犬猫は判断しにくく、また、もともと細い犬猫の場合は健康体を把握していないと痩せ型なのか標準なのかがわからなかったことがありました。
こうして残念ながらボディコンディションスコアだけで痩せ型か肥満かの正確な判断をすることは難しいです。
なるべく正確な判断をするには多くの犬猫を見ている獣医師さんの経験が必要ですが、自分の愛猫・愛犬だけであれば一度獣医師さんに判断してもらえば、それを参考に大まかな評価をすることができます。
またBCSを使うときの経験をインターネットで公開してくれている獣医師さんもいらっしゃいますので参考にしてみるといいかと思います。
健康診断がてら一度獣医さんに見てもらうと自分の指標もできていいんですね。
ある日突然太るということはありませんので、太り始めたかなと思ったりすれば、この指標を参考にキャットフードの給与量も考えていくといいと思います。
まとめ
- ボディコンディションスコア(BCS)は痩せ型から肥満までを判断する指標
- より正確な判断は経験が必要
- 獣医師に診てもらって一度基準を作り、それを参考に判断していくと良い
- 太り始めたなと感じたらBCSと照らし合わせて給与量も調節していく
メーカーや団体によってより細かいボディコンディションスコアもありますので、それらも参考に愛猫・愛犬の体型チェックをしてあげてください。