脳と腸は関係あり!犬猫の問題行動を改善のための食事でできる脳活とは

脳と腸はつながっている

脳と腸はお互いに影響し合っています。

腸内細菌叢が生き物の精神、神経細胞の発達などに影響を与えることがわかっており、中でも腸内フローラの異常であるディスバイオシスが脳に影響を与えることもわかっています。

精神疾患や異常行動と腸内環境に関連性があるとわかれば、問題行動の改善には食事も含んで考える必要があるということになってきます。

ディスバイオシスとは

ディスバイオシスは生物や物体などではなく、現象です。

腸内細菌の総菌数が異常に増えたり、減ったりしてしまうことや、菌の構成がかわってしまうことなど正常な腸内細菌の構成が崩れてしまうことをディスバイオシスといいます。

原因は食事の乱れ、感染症、ストレス、薬・抗生物質の使用などがあります。

ディスバイオシスは脳だけでなく、腸疾患、肥満、糖尿病などにも関連していることがわかっており、腸内環境がどれだけ大切であるかをよく表しています。

腸と脳の関係

腸と脳が関係していると聞けば驚くかもしれませんが、お腹が減った、満腹だと感じるのは、腸の状況によるものです。

近年、自閉症、不安障害、肥満、統合失調症、パーキンソン病、アルツハイマー病など、多くの疾患において腸内微生物叢が関与していることが示唆されており、腸内細菌叢、腸内の環境が脳や精神に影響があることがわかります。

これが人の行動にも影響を与え、健康にも影響を与えています。

脳から腸へ

精神的ストレスがかかった場合、中枢神経が影響を受けて消化管運動や胃酸分泌調整などの機能に変化が起ります。

例えば胃が痛くなったり、お腹が緩くなったりもあるのではないでしょうか。

腸から脳へ

ストレスは腸内細菌叢にも影響を及ぼします。

ストレスを受けると血中のコルチゾール濃度が上昇し、海馬や前頭葉でBDNFの発現量が低下します。これによって血糖値、血圧、コレステロール値上昇、肥満(特に中心性肥満)、骨粗鬆症、筋力低下などが起こり、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。

そして精神面のうつ病や不眠などに繋がっていきます。

犬や猫の問題行動

犬の無駄吠えや猫のトイレ外の排泄、攻撃性などの問題行動が飼い主との関係崩壊を招くことがあり、さらに事態が深刻化してしまう場合もあります。

これらの問題の多くは不安や恐怖などが原因になるといわれており、その多くは環境の改善や行動改善、抗うつ剤などの投薬で対処しますが、腸内環境の改善を促すことでストレスを少しでも取り除けるように促すことも大切です。

しつけ・トレーニングに注意

問題行動を抑制しようとして、しつけやトレーニングとして怒られることによってストレスが溜まっている可能性があります。すると腸内環境の悪化を招き、より問題行動が深刻化してしまいます。

おやつなどを使って「楽しく」行うことが大切です。それによって信頼関係を少しずつ築き、ストレスを減らすように注意していきましょう。

体罰は特に禁止してください。犬猫が恐怖を感じたり、余計にストレスを感じてしまう結果になってしまい、改善されることはありません。

犬猫とよく遊ぶこともひとつです。犬猫はなにもしなければ本当になにもしない時間が過ぎてしまうことで、気分転換などを行うことができません。おやつを隠してみたり、ボールで遊んでみたり、コミュニケーションを取ろうとしてみたり、色々試してみるとよいでしょう。

腸内環境改善が期待できる食べもの

ようやく本題ですが、腸内環境改善が期待できるものを紹介します。

何事にもバランスが大切ですので、これだけということではありませんが、参考位にはなるかと思います。

善玉菌を増やす発酵食品

納豆、ヨーグルト、チーズ、乳酸菌、ビフィズス菌

納豆キャベツ焼き

食物繊維

大麦、大根、バナナ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、大豆など

豆腐とバナナのアイス

オリゴ糖

バナナ、大豆、りんご

りんごチップス

結局は日頃の食事が大切

毎日食べているもので体が作られているのは人も犬も猫も変わりません。

犬猫用のペットフードの中でも総合栄養食はこうしたことにも一定数配慮されていますが、より先へ、一段階上の対応を行いたいという場合には、ピンポイントで上記のような食事をオヤツのポジションとして与えてみるのも良さそうです。

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スギさん

新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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