アロマとは?
ここのところ、年度末で非常に忙しく、全く記事が書けておりませんでした…1ヶ月近く空いてしまい、申し訳ない限りです。
それだけ忙しくされているんですね!
ロニーキャットフードも大きな反響をいただいておりまして、私も前にも増してあちらこちらへ行くようになりましたので、なかなか記事を書いている時間が取れず…嬉しい悲鳴ではありますが、読者の方には申し訳ない気持ちもあります。
さて最近相談を受けたものにアロマと観葉植物がありましたので、今回はアロマについて話したいと思います。
さっそくですが、先日アロマについての相談がありました。猫と一緒に暮らし始めたばかりの方ですが、その方はアロマが好きなようで、でもダメだと書かれているものが多くて心配になったそうです。
私もアロマなどは好きですが、家では絶対使わないですね。。。
まずはアロマというものがどんなものかを紹介したいと思います。
アロマオイルとは植物から抽出した精油です。エッセンシャルオイルともいいます。植物から不純物のない純度100%で抽出したオイルです。
加湿器に精油を一滴垂らして香りを楽しんだり、アロマオイルの入った瓶を置いてお部屋に香りを漂わせたりします。その香りをアロマといいます。
癒やされますよね!リラックス効果もあって、疲れた日には香りの中でソファでゆったりと…なんて憧れますね!
猫に危険なアロマ
そんな癒やし効果のあるアロマですが、猫にとってアロマは中毒になる可能性がありますので使わないようにして下さい。
摂取した場合には死亡した例もあります。
なぜかというと、猫は肉食動物として植物を分解する能力に長けていません。詳しくは他のサイトなどでもよく紹介されているかと思いますが、猫は肉食のため、肝臓での解毒機構のひとつ、グルクロン酸抱合がありません。これによってアロマの一部を分解することができず、体内に溜まり中毒を起こします。
もともと植物から純度100%で抽出したアロマオイルは、成分が何倍にも濃縮されていて人間でも飲んでしまえば非常に危険ですので、一部の解毒機構のない猫が中毒になるのは必然ともいえます。
猫に限らず犬や豚も一部の抱合能を持っていない
また、猫に限らず犬にはアセチル化抱合がなく、豚は硫酸抱合がないそうです。反対に草食動物の反芻を行う牛や山羊などは抱合能が高いそうです。
これらは薬にも影響しますので、犬や猫、馬、豚、山羊など動物によって薬物代謝が違うので使われる薬も違います。
解毒機構のひとつがないんですか!
私が以前獣医師にお話を聞いたところ、そのようなお返事をいただきました。
解毒機構のなかでもグルクロン酸抱合は重要な機構のひとつということです。今はもう少し研究が進んでいるかもしれませんが、いずれにしても現在もアロマは猫にとって中毒要素のあるもののひとつという認識はどの先生も共通なことのように思います。
全てのアロマオイルに毒性があるかは定かではありません
しかし少なくとも危険がある可能性がある状態で、それでも使うという選択肢はありません。また、今後も犬猫など動物にとってどのアロマが大丈夫か知ることは非常に難しい、ほとんど不可能ではないかと考えられます。
反対に完全に動物に大丈夫なアロマがわかれば、その利用価値は飼い主にとって高いものになるかもしれませんね。
まとめ
- 猫にアロマは中毒の原因になります
- 摂取した猫が死亡した例もあります
- 猫には解毒機構のひとつ、グルクロン酸抱合がないため、精油の一部の成分が体内に蓄積し、中毒になります
猫にとってアロマは厳禁!飼い主の方は猫を優先し、アロマは炊かないようにしましょう。また、誤飲なども考え、アロマオイルも置いておかないように注意しましょう。