プロピレングリコールとは
保湿剤や乳化剤、電子たばこ、おにぎりなどの品質改善剤など広範囲に使われています。
注射剤や内服液の溶解補助剤として医薬品の調剤にも使われています。
医薬品にも使われているなら相当安全なものに感じますね!
犬用のペットフードには保湿や制菌作用のために使用されている場合があります。
プロピレングリコールは猫に毒性あり
2009年6月のペットフード規制が行われ、猫へのプロピレングリコールの使用が禁止されました。
理由はプロピレングリコールが赤血球中のハインツ小体を増加させてしまうためです。ハインツ小体は糖尿病性ケトアシドーシスの際に見られる物質で、プロピレングリコールを摂取すると同じような状態になってしまうことがわかったためです。
同じ症状は犬ではでないんですか?
犬ではこうした症状は認められていません。ただし大量の摂取は腸内の水分不足などを招くため注意が必要と言われています。
猫の致死量は?
LD50(半数致死量)は18~24g/kgといわれています。
1kgあたり18gだと小さな猫には少量でも半数致死量になってしまいますね。
ドッグフードを猫に与えてはいけない理由のひとつ
犬用のウェットフードなどにはプロピレングリコールが使用されているものがあり、猫にとっては摂取が禁止されている物質ですので注意が必要です。
人の生活に密着していることもあり、犬と猫は似ているように感じますがその生体は違う部分があるので、必ず共用しないようにしましょう。
人の食べ物の共用や盗み食いに注意
愛猫と食べ物を共用したりしてしまうことがあると思います。
パンとかアイスとか、くれくれって凄い猫パンチしてきます…
そうしたコミュニケーションは頻繁でなければいいと思いますが、与えてはいけないものを間違って食べさせないように注意が必要です。
- うどんなどの麺類
- シュウマイや春巻きの皮
- ジャム
- コンビニなどのおにぎり
ジャムとか甘いものは食いついてきそうです!
人間が食べるものでかなり身近なものにも使われていますので、おにぎりなどを猫に食べられてしまうこともあるかもしれませんね。思わぬところに含まれているので注意してください。
まとめ
- プロピレングリコールは猫に毒性がある
- 犬には毒性がなく、ドッグフードには使用されているものがある
- LD50(半数致死量)は18~24g/kg
- 人の食べ物にも使われているので共用注意
プロピレングリコールは人の生活ではかなり身近であることがわかりました。そんなプロピレングリコールが猫にとっては毒性があり、2009年に使用禁止となっています。盗み食いにも注意するようにしましょう!