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病気・症状別キャットフードについて
多くの症状別キャットフードが市販されています。ここではどのような症状に対応するものが販売されているのかを学んでいきたいと思います。
猫の場合、例えば消化器疾患と便秘、下痢など消化器に関するものは消化器サポートを考えますが、原因がアレルギーだった場合はアレルギー食を使うなど、症状と原因が違う場合があります。
また違う症状でも原因は同じで同じフードを使う場合もあり、ただ症状に合わせて購入すればいいというものではない点に注意が必要です。
必ず獣医さんに診てもらって相談しながら選んだ方が良さそうですね!
体重管理用、毛玉ケア位なら問題ありませんが、病気の場合は必ず獣医師に相談するようにしましょう。
病気・症状別の種類
エイジングケア
エイジングケアという言葉を使うと難しく聞こえますが、高齢猫用です。
高齢猫におこりがちな関節や腎機能の低下の予防、運動不足による肥満防止、抗活性酸素作用のある栄養素を配合していたりします。
またこれらの症状が少し見られる場合には一歩進んだエイジングケア商品があります。
具体的には抗活性酸素作用のある栄養素としてビタミンCやビタミンE、ルテイン、タウリンなどです。関節炎はコンドロイチンやグルコサミン、腎臓にはリンの含有量を調整委増す。
腎臓病
尿pHがアルカリ傾向になるように調整されていたり、慢性腎臓病の猫の嗜好性を少しでも高めるようにしたりしています。タンパク質の調節もされています。
その他にもミネラルの制限、アミノ酸で筋肉サポート、血流量のサポートなどが考えられています。
肥満対策
肥満対策はそれほど珍しいものではないと思います。太りやすくなる避妊、去勢をした猫用も肥満対策がされています。
糖尿病
糖尿病なので人間と同じように体重管理が行われます。また低炭水化物、高タンパク質、高繊維質が基本です。
食物アレルギー
食物アレルギーによる諸症状の改善のため、加水分解タンパク質を使用したものもあれば、鶏を使わないなど原材料を分けたものなど、それぞれのアレルギーに合わせています。
皮膚疾患
皮膚疾患が出る場合はアレルギーであることが考えられますので、食物アレルギーを考えたキャットフードを利用します。
下痢
下痢の場合は食物アレルギーや消化器疾患が疑われます。
消化器疾患の場合は消化器サポートとして例えば大腸粘膜細胞の栄養源となる可溶性食物繊維の配合や、下痢による栄養不足を補う高栄養などの対策が行われています。
肝疾患
胆管肝炎などの肝疾患に対して銅の制限や消化性の高いタンパク質を適切量にしています。
消化器疾患、便秘
食物繊維の配合、消化器サポート、消化性の高い原材料の使用などで腸内環境の改善を促します。
下部尿路疾患
ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石、膀胱炎などのリスクが最小限になるように設定されています。
歯周病
歯周病、歯肉炎、歯石、歯垢、着色の対策として繊維を層状にし、咬むことで表面をこすり取ったり、歯垢を減らします。
高栄養要求時
幼猫や妊娠中、妊娠後の猫用です。
甲状腺
甲状腺機能亢進症対策としてヨウ素量の制限を行います。
総合栄養食と療法食
様々な症状別のキャットフードがありますが、総合栄養食と療法食では専門性が違ってきます。
総合栄養食の場合はその症状に合わせつつも栄養が偏らないように作られています。
しかし療法食の場合はその症状に合わせて栄養素量の調整が行われているので、健康な猫が食べた場合、ある一定の栄養素が足りなくなる、過剰になる場合が考えられます。
こうした事態を避けるために、必ず獣医師の診断を仰ぎ、症状に合わせたキャットフードを教えてもらうようにしましょう。
まとめ
- 多くの症状に合わせたキャットフードが市販されている
- 同じ症状でも原因が違う場合がある
- 違う症状でも同じ原因の場合がある
- 一般食と療法食がある
- 病気の場合は獣医師に診断してもらう
愛猫が病気かもしれないと気付いた時には焦りますが、慌てて自分で対処しようとせずに、一刻も早く獣医師の元へ連れていってください。
その上で選択できるキャットフードがいくつかありますから、獣医師と相談しながら一緒に選んでもいいかもしれません。体重管理用、ヘアボールコントロール程度で総合栄養食のものであれば飼い主が猫の状態を見て選ぶことができます。
毎日愛猫の観察をして、変化を見逃さないようにしたいですね。