実は必要ない?ドライペットフードの乾燥剤について。シリカゲルや珪藻土ブロックなど

ペットフードに乾燥剤は必要?

ドライのキャットフード、ドッグフードは乾燥していることで雑菌が繁殖せずに、腐敗を起こさない仕組みになっています。このためドライフードは水分10%以下で作られ、製造後、保管後も乾燥していることが重要な要素のひとつです。

日本は特に湿度の高い国ですので、乾燥については意識しておきたいものです。

ここではペットフードの乾燥の重要性と乾燥剤が必要かについて検討してきましょう。

ペットフードに乾燥剤を使用するメリット

袋内の湿気を除去できる

ドライキャットフード、ドッグフードに乾燥剤を使用するメリットは当然ですが、湿気を除去することです。

日本は湿度の高い国ですので、袋内の湿度を抑え、乾燥状態をキープすることはおすすめできます。

ペットフードに乾燥剤を使用するデメリット

乾燥剤がドライフードの油分でベトベトになる

乾燥剤にはいくつかの種類がありますが、ペットフードで使用されるものはシリカゲルが主流です。シリカゲルが湿度を吸収することで袋内の湿気を取り除きます。ものによってはシリカゲルを乾かすことで再度使うことができるタイプもあります。

しかし、最近は肉の含有量が50%以上と高い製品が多く、油分も相応に含まれています。仕様上、粒に油分が滲んだり、袋内部に油が付くことがあります。すると当然シリカゲルにも油分がついてしまうので、湿度調整機能を発揮できない状況になります。

このため肉類、脂肪分の多いドライフードに乾燥剤は向いていません

「乾燥剤を入れていたのに全く意味がなかった」ということが起こります。

珪藻土ブロックは油が付いた場所をサンドペーパーで削り落としたり、重曹を染みこませたペーパーなど拭き取ることができますので、シリカゲルよりは使いやすいでしょう。洗うことは珪藻土の目詰まりの原因になるため推奨はされていませんが、拭くだけで改善しない場合は効果が落ちることを念頭に置いて洗ってみることもひとつの手です。

シリカゲルは誤食の可能性がある

ドライキャットフード、ドッグフード用のシリカゲルはとても小さいものですが、小さいがゆえにドライフードを出すときに乾燥剤も一緒に出てしまい、フードの影に隠れて気付かないということが生じます。これによって犬猫が誤飲する場合があります。

これは決して少ない事故ではありません。

シリカゲルは中毒性はなく、胃や腸では給水されずに便として出てきてくれます。しかし袋が硬質のタイプだった場合、内臓の壁を傷つけてしまう、詰まってしまう場合があります。

乾燥について

ペットフードは乾燥していることで腐敗から守られています。

例えばポテトチップスなどを開封した後、しっかり封をせずに、開け口を軽く折り曲げただけにして長期間おくと湿気っている場合があるかと思います。

つまりポテトチップスが外部から水分を吸収してしまっているので、長期間放置してしまうと水分含有量が増えて腐敗が始まります。

しかし封さえしていれば「1~2週間経っているがほとんど湿気っておらず、あまり変わっていなかった」という経験もあるのではないでしょうか。

例えば乾物の昆布。パキパキに乾燥されていますが、湿気の少ない場所にしっかりと保管していれば何年経ってもパキパキで腐敗が進むことがありません。

それだけ「乾燥していること」は商品の状態を保つことに寄与しています。しっかりと乾燥されたものであれば、一般的な環境できちんと保管を行えば1~2ヶ月で湿気てしまう、腐敗が進むということはほとんどありません。

ペットフードは酸化しにくい

ペットフードを使用した酸化試験でも、袋を開けたままにして2ヶ月が経過した場合で酸化の兆候が見られましたが、開け口をテープで止めただけで2ヶ月後の酸価の上昇はありませんでした。また、袋を開けたままにした状態でもヨウ素価、過酸化物価には変化がありませんでした。

キャットフードの保存方法の違いにおける脂質酸化の変化 ペット栄養学会誌

これはペットフードは自然酸化に対して安定性の高い不乾性油を使用しているためです。動物脂肪やオリーブオイル、菜種油など空気に触れても固まらず、乾性油と比較して酸化しにくい傾向にあります。

乾性油は亜麻仁油、荏胡麻油、ベニバナ油、ひまわり油などです。ヨウ素価が高いものが分類されます。

開封後1か月程度であればあまり気にしなくて良い

もちろんとても敏感な猫ちゃん、わんちゃんであれば気にすべき点ではありますが、ペットフードは食品として極力変化が起こらず、使いやすいように作られていますので、一般的な使用の範囲であれば過剰に気にする必要はないかなと思います。

夏場の湿気が多い時期や、開封後2ヶ月以上の長期に渡って消費する場合、香りが飛んでしまうことを嫌う場合などは、酸化防止剤を入れるよりもアルミの袋などに小分けにする方が効果が高いと感じます。例えば2分割するだけでも残りの半分はしばらく開封することがありませんので湿気や酸化、香りの損失から守られます。

一番は開封後1か月程度で使い切ることが最もおすすめの方法です。

まとめ

  • 脂肪分の多いドライペットフードには向いていない
  • 封をして置けば過剰な酸化の心配は必要ない
  • アルミ素材の小袋に小分けがおすすめ
  • 開封後1ヶ月で使い切ることがおすすめ
マッサン

ペットフード販売士マッサン

株式会社ヒューマル代表取締役。株式会社ナインファイブ代表取締役。マッサンペットフーズを運営しています。まだインターネットにペットフードに関する情報がほとんどなかった時から、インターネットでペットフードに関する発信を始め、読者の声を実現する形でロニーキャットフードを開発。その後、犬猫が人の腕や顔を舐めてしまうことに着目して、舐めても問題のない原材料を使用したペット飼育者向け化粧品というジャンルを作りだし、初めて販売したことでロニーボディクリームが大人気商品に。飼い主自らが愛犬愛猫の食べものを選べるように、共に安心して暮らせるようにと情報を発信しています。

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スギさん

新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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