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AAFCOのドッグフードの栄養基準
タウリン、ナイアシンについてドッグフードとキャットフードの違いも含め学んできましたが、ここでAAFCOのドッグフードの栄養基準を確認してみましょう。
| 養分 | 乾物ベース | 最小値 成長・繁殖期(犬) | 最小値 維持期(犬) | |
|---|---|---|---|---|
| タンパク質 | % | 22.5 | 18.0 | |
| アルギニン | % | 1.0 | 0.51 | |
| ヒスチジン | % | 0.44 | 0.19 | |
| イソロイシン | % | 0.71 | 0.38 | |
| ロイシン | % | 1.29 | 0.68 | |
| リジン | % | 0.90 | 0.63 | |
| メチオニン+シスチン | % | 0.70 | 0.65 | |
| フェニルアラニン+チロシン | % | 1.30 | 0.74 | |
| スレオニン | % | 1.04 | 0.48 | |
| トリプトファン | % | 0.20 | 0.16 | |
| バリン | % | 0.68 | 0.49 | |
| 脂肪 | % | 8.5 | 5.5 | |
| リノール酸 | % | 1.3 | 1.1 | |
| エイコサペンタエン酸+ドコサヘキサエン酸 | % | 0.05 | ND | |
| ミネラル | ||||
| カルシウム | % | 1.2 | 0.5 | 2.8(1.8) | 
| リン | % | 1.0 | 0.4 | |
| カルシウム:リン比 | 1:1 | 1:1 | 2:1 | |
| カリウム | % | 0.6 | 0.6 | |
| ナトリウム | % | 0.3 | 0.08 | |
| 塩素 | % | 0.45 | 0.12 | |
| マグネシウム | % | 0.06 | 0.06 | |
| 鉄 | mg/kg | 88 | 40 | |
| 銅 | mg/kg | 12.4 | 7.3 | |
| マンガン | mg/kg | 7.2 | 5.0 | |
| 亜鉛 | mg/kg | 100 | 80 | |
| ヨウ素 | mg/kg | 1.0 | 1.0 | 11 | 
| セレン | mg/kg | 0.35 | 0.35 | 2 | 
| ビタミン、その他 | ||||
| ビタミンA | IU/kg | 5000 | 5000 | 250000 | 
| ビタミンD | IU/kg | 500 | 500 | 3000 | 
| ビタミンE | IU/kg | 50 | 50 | |
| チアミン | mg/kg | 2.25 | 2.25 | |
| リボフラビン | mg/kg | 5.2 | 5.2 | |
| パントテン酸 | mg/kg | 12 | 12 | |
| ナイアシン | mg/kg | 13.6 | 13.6 | |
| ピリドキシン | mg/kg | 1.5 | 1.5 | |
| 葉酸 | mg/kg | 0.216 | 0.216 | |
| ビタミンB12 | mg/kg | 0.028 | 0.028 | |
| コリン | mg/kg | 1360 | 1360 | 
犬の方が猫よりも必要栄養素量が少ない傾向
雑食の犬は豊富な食材から栄養を摂取できることもあり、タンパク質を高くする必要もありませんし、全体的にバランス良い食事にすることができます。
このため全体的に猫よりも必要栄養素量が少なめとなっています。
しかし犬も猫も同じ動物ですので、ドッグフードとキャットフードは猫が体内で合成できない栄養素以外は大きくは違いません。
食事量は体重に合わせて増減する
体重に合わせて増減するのがペットフードの考え方となりますので、もちろん大きい犬はそれだけ量は食べることになります。
例えば体の大きい人がとても小さい人に比べて栄養素が高いものを食べているわけではないですよね。同じお肉や野菜、魚を食べています。違うのは食べる量と体質です。
これと同じようにペットフードも体の大きさ、体重、体表面積に合わせて給与量を調整します。
犬にとって特別に必要という栄養素はない
猫と比べてみてもヨウ素など少し多いものはありますが、犬だけに必要なものはなく、過剰に必要なものもありませんので、全体的にバランスのいい食事を取れば良いことがわかります。
これは猫と違って腸が長いため、しっかりと消化吸収し、栄養を摂取できていることでもあります。
国内のドッグフードはAAFCO、FEDIAFに準じて作られています
国内で販売されているドッグフードはAAFCOやFEDIAFが公表している一定の基準に準じて作られていますので、ドッグフードを購入するときはわざわざそのドッグフードの栄養素を確認しなくても、総合栄養食か、おやつか、療法食かといったそのフードの目的さえ合えばどれを選んでも問題はないものとなっています。
むしろ、現在ではこれら以外に世界基準になっている指標がありませんので、どこの国でもどちらかに合わせて作っていることがほとんどだと思いますので安心して購入できるでしょう。
まとめ
- 犬は猫よりも体内合成力が高い
- 犬は雑食なので偏りの少ないバランスの良い食事にできる
- 給与量は体重、体表面積に合わせて給与量を調整
- AAFCO、FEDIAFの栄養基準に準じて作られている

ドッグフードの栄養基準について見てきました。基準ですので法的な強制力はありませんが、現在販売されているドッグフードはこれらを参考に作られていますので、総合栄養食や療法食、おやつなどフードの目的を間違えなければ、栄養素としてはどれを買っても問題がないと言えるようです。
 
  	 
   
  
	 
 



 
				
							 
		
