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ドッグフードに関する知識の付け方
ドッグフード選びで大切なことのひとつがドッグフードに関する知識をつけることです。
飼い主は愛犬のことを最もわかっている愛犬に合ったフードを選んであげられる唯一の存在です。
まずは自分がどんな知識が欲しいのかを知る
単に知識といっても、まず自分自身がどんな知識が欲しいのかを知らなくてはいけません。自分の欲しい情報がわかった時点から初めて情報を探すことができるようになります。
探すことができたら、今度はその情報の真偽を確認しなくてはいけません。
真偽について確認するためには、相応の知識を持っていなくては判断をすることができません。
そこで、判断をするための基準はなにを参考にしたらいいのかということを紹介していきたいと思います。
ドッグフードに関する情報の種類
ドッグフードに関する情報はいくつかに分けられます。
- 原材料や作り方など製造について
- 輸送や保管方法について
- ドッグフードの特徴について
原材料や作り方など製造について
原材料や作り方など製造部分については、製造者、販売者でなければわかりません。また、ドッグフードの製法はいくつかありますので、紹介サイトによって若干の違いはあるかと思いますがだいたい同じですので、メーカーの情報を参考にするのが良いかと思います。
輸送や保管方法について
輸送や保管方法については、それを販売しているメーカーにしかわかりませんので、こちらもメーカーの情報を参考にしてください。
製造や輸送、保管方法は人によって考え方が大きく変わるような部分ではないのでインターネットでも間違った情報は出にくい部分です。
ドッグフードの特徴について
ここに紹介サイトによる違いが生まれます。
ドッグフードの特徴については、効果効能、グレインフリーといった種類、使われている原材料の特徴、値段などです。特に食いつきのような個々の判断によるものを紹介する場合には、確認した状況によって結果が大きく変わってしまい、公平なジャッジは非常に難しいものです。
また執筆者の受取り方によっても変わります。
獣医師同士でも意見は違う
例えば効果効能に関しても獣医師によって考え方が違うので、獣医師監修サイトであってもそれぞれ違う説明になる場合があります。
更に獣医師にも得意不得意があります。人の場合でも外科の先生に内科の範囲のことを聞いてもまともな診察はして頂けません。
これと同じように獣医師にも得意不得意があり、かつ動物医療はあっという間に今までの常識が変わってしまうことも少なくないため、その分野の最新に触れている獣医師とそうでない獣医師ではかなり意見が違ったりします。
グレインフリーのメリットに関しても、獣医師や研究者によって捉え方や論点が変わってきます。
こうした点については公開されている研究結果をもとに、本を活用すると裏が取れている情報が多いですので参考になります。
インターネットだけから学ぶのはやめよう
一番簡単なものがインターネット検索。最近は犬やドッグフードに関する媒体も増えてきて、検索すれば簡単に情報がヒットする時代になりました。
しかしよく見ていくと、言ってることが違うサイトも存在します。それに気付けばまだいいのですが、気付かないまま鵜呑みにしてしまう場合もあります。
これはたくさん見てみないと気付けないですよね…
弊社にもインターネットで情報を仕入れて、結局何が良いのかわからなくなったと相談をいただくことが大変多いです。
インターネットは必ずしも専門家が書いているわけではありません。また情報が大変古いものも多く存在しています。インターネットの情報はその真偽を確かめるところから始めなくてはいけないので、読んだ後が大変です。
しかもその真偽をまたインターネットで探そうとするので余計に沼にはまっていきます…
その点、このドッグフードの学校や、動物病院の媒体などの媒体は専門家による媒体であり、ライターさんなどが代理で書いた文章ではないことが多いので、比較的信頼でき、かつ疑問があればサイト管理者(企業や病院など)に確認することができますのでおすすめです。
犬についておすすめの書籍紹介
イラストでみる犬学
基本となる書籍のひとつが「イラストでみる犬学」です。
20年前の本ですので情報が古い部分もありますが、そもそも犬がどういった動物であるかを学ぶことができますので、まずはここから確認してみるのがおすすめです。動物病院の診察室に置かれていたり、資格のための参考書になっていたりもします。私も未だ参考にしている書籍のひとつです。
飼い主に説明するなどインフォームドコンセントにも使用される代表的な書籍です。
これを読めば自分が犬の何について知りたいのかを知ることができると思います。
イラストでみる犬の病気
次に病気について知りたい場合は「イラストでみる犬の病気」があります。
1996年と更に古い書籍になってしまいますがこれも犬学と同様、基本を知ることができ、ここから自分が知りたいことを知り、派生して知識を付けていくことができます。
この本も動物病院の診察室などでよく見かける書籍のひとつです。
土台のような本ですね!
動物たちの自然健康法
ペットフードについて考える時、頭を柔らかくする一冊としておすすめなのが「動物たちの自然健康法」です。
犬に限らず自然の動物たちはどのように健康を維持していたか気になりませんか?
それは気になりますね!
今でこそ管理された体制の中で生きることができ、犬や猫の寿命は伸びる一方です。
しかし昔はそのようにはいかず、動物自身が生きてきた中で、薬となる食べ物を見つけ出し、親が子に伝えることで薬の代わりとして活用するようになっていきました。
このように動物たちがどのように対処してきたのかが書かれている本です。
一例を紹介しましたが、大変優れた本はまだまだあります。書籍は校閲がありますので、事実に基づくかなど確認が行われます。あくまでその書籍が書かれた時、また改版が行われた時などに行われるので、現在とは情報が変わっている可能性はありますが、当時は正しいと考えられた情報であり、知識の基本となることは間違いありません。
専門家に直接聞く
かかりつけの獣医師に聞くことが最も適切ですが、私のようにペットフードに関する知識の紹介などの活動をしている方もいますし、動物看護師といった職業の方もいます。
専門家に聞くことも、それぞれの見解の違いがあり、答えは人によって変わってしまうことも多いですが、その専門家なりの考えを知れると言うことはとても有意義なことであると思います。
まとめ
- インターネットの情報を鵜呑みにしない
- 専門家や動物病院の媒体を参考にする
- 校閲が行われる本から情報を仕入れることが大切
- 現場で使用されている本も参考に
- 専門家ごとに意見が違う場合はあるが、その上で個々の考えを聞けることは大変参考になる
インターネット、書籍、専門家はそれぞれの良いところがありますので、それぞれを有効に活用するとよさそうですね。