目次
コストと原材料、品質のバランスを考える
キャットフードでもスギさんからいただいた議題でしたね。こちらに基本的な考えは全て示してありますので、まずは下記記事を一通りお読みください。
ここではキャットフードとは違う部分について、話してみたいと思います。
上記記事の通り、基本的にはキャットフードと同じですが、犬は雑食で穀物を消化できますのでドッグフードは「グレインフリーでなくてもいい」という考えがあることに一番大きな違いがあるものと思います。
グレインフリーでなくてもいいが高GI値を考えると結果的にはグレインフリーになる
それならマッサンもグレインフリーにはしませんか?
そこで高GI値の話を思い出してください。
あくまでGI値という観点からだけみると、トウモロコシ、小麦、米は全てペットフードにおける避けるべき高GI食品といわれています。
なので私はグレインフリーにしてトウモロコシや小麦、米から摂取できる栄養素は他の野菜などで補いたいと思っています。
こうなると先に開発したロニーキャットフードのように、グレインフリーで、かつ、様々な原材料が使われているドッグフードが理想かなと考えていますね。
キャットフードよりも肉類はやや抑えめに、サツマイモを使う
原材料は犬の体質、習慣にも合わせていきます。
犬の場合はキャットフードほどタンパク質を高くする必要がありません。そうなると配分的に芋類が多くなってしまうので、ドッグフードにおいてはジャガイモよりサツマイモの方が向いていると考えています。
全年齢対象で作れるのか
技術的には全年齢対象で作れます。しかし犬の場合小型と大型でかなり大きさが違います。
必要カロリーなどは対象面積に比例して考えることができるので、栄養素などを加味しても全年齢対象で作ることはできるのですが、大型犬の場合食べる量が半端でないので、コストが見合わないかな…と思ったりします。
大型犬で1.8kgの袋だとすぐなくなっちゃいますよね…
そこがどうしても難点だと考えていますが、ひとまず私が納得できる目安となる商品をひとつ開発し、飼い主の皆さんの反応などを見ながら、例えばクオリティは落とさずに原材料の種類を減らしたりした廉価版の製品を開発して、大きい袋で販売するなども考える必要があるかもしれませんね。
原材料はなにを使う?
まずはチキンからにします。これは決めていますね。魚は最初の頃は必要ないように思いますがいかがでしょうか?
チキンやターキーなど家禽系を最初に、次点に牛もいいかなと思っています。魚系よりはお肉で攻めたいなと思います。
その他の原材料はロニーやエリザベスで使用した野菜やハーブ、スパイスなど約40種類の原材料の中から選ぶ+なにか新しいものがあれば検討したいと思います。
もちろん人工保存料や原材料のわからない動物性油脂、中国産原材料などは使わずに作りたいと思います。
オメガ3脂肪酸の供給源にはフィッシュオイルを使用したい
科学的根拠に乏しいのですが、犬猫は植物性のオメガ3脂肪酸をDHAやEPAへの変換がやや難しいのではと言われています。このため私のキャットフードには亜麻仁に加え、フィッシュオイルも合わせて使用しています。
ドッグフードでも同じようにフィッシュオイルも使用したいと思いますね。
マッサンが作るドッグフードはこれ!
総合的にマッサンが作るドッグフードはどうなりますか?
犬が自然界でも食べるであろう野菜やハーブ、スパイスを豊富に使い、メイン原材料はチキンや牛など肉で作りたいと思います。さらに、犬は一般的に猫よりも子犬と成犬の体格差が大きいですので、コンドロイチンなどの関節サポートも考えてたいです。乳酸菌の配合もいいと思います。
オメガ3脂肪酸の供給源には亜麻仁と共にフィッシュオイルを。
もちろん尿路結石などに配慮して、カルシウム:リン:マグネシウムのバランスも整えます。ナトリウムはもちろんむやみに高くせず抑えめですね。このあたりの基本はしっかりと守って行きたいと思います。
犬の場合は摂取量やタンパク質とのバランスを考えると、GI値の面から穀物は避け、ジャガイモはサツマイモにしたグレインフリーですね。
最後はコストと相談というところになるでしょうか。最近のコロナウイルスの影響で特に輸送費などの面で原材料価格がどんどん上がっているので、うまくバランスを取りたいと思います。
まとめ
- 高GI値を考えるとグレインフリーになる
- 穀物の栄養は野菜やハーブ、スパイスなどで加える
- ジャガイモよりサツマイモを使う
- まずは全年齢対象で作るが、日本のサイズ感を意識して
- 人口保存料や原材料のわからない動物性油脂、中国産原材料などは不使用
- オメガ3脂肪酸の供給源はフィッシュオイルを使用
キャットフードがかなりの好評を頂いているマッサンのオリジナルドッグフード、早く作って欲しいですね!期待したいと思います。