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犬猫の適正体重とは
給与量について関心のある方が増えてきたようです。そこで愛猫愛犬の適正体重の求め方についての話が多くなってきましたのでここにまとめてみたいと思います。
適正体重とは、犬猫の体の作りに対して適正な体重をさします。このため成長段階ではその時その時で適正体重が変わります。
例え同じ犬種、猫種であっても骨の太さ、大きさなど体格にも個体差がありますので犬種や猫種など種類で決まるものではなく、個々に計測する必要があります。
適正体重はどうやって調べるの?
まずはケネルクラブなどで各犬種に応じた見本体重がありますので、まず最初はそれを参考にしてみて、大まかな感覚を掴まれると良いかと思います。
その上で、愛犬愛猫のBCS(ボディコンディションスコア)を確認して導き出していきます。
※大変ざっくりとした求め方ですのであくまで目安程度にお使いください。
適正体重を求める計算式
適正体重=体重÷BCSの値×3
もし愛犬愛猫が3kgで2(やや痩せ)の時、適正体重は4.5kg前後であると考えることができます。
もし愛犬愛猫が4kgで4(やや肥満)の時、適正体重は3kg前後であると考えることができます。
もう少し細かい適正体重を求めたいときの計算式
より詳しく調べたい場合はBCSを10段階で考え、適正体重をBCS5.5として考慮してみてください。
- BCS1~2:痩せ
- BCS3~4:やや痩せ
- BCS5~6:理想的
- BCS7~8:やや肥満
- BCS9~10:肥満
その場合の計算式は以下になります。
適正体重=体重÷BCSの値×5.5
もし愛犬愛猫が2kgで3(やや痩せ)の時、適正体重は3.66kg前後であると考えることができます。
もし愛犬愛猫が6kgで8(やや肥満)の時、適正体重は4.125kg前後であると考えることができます。
ボディコンディションスコアが肥満(BCS5)を明らかに上回っている場合
上記の計算式で計測できないケースがあります。
それがBCSの最大値を明らかに上回っている場合。大変太っていてどう考えても最大値のBCS5では収まらない場合です。
愛犬愛猫がぴったりBCS5になる体重が5kgだったとします。その場合体重が5kgでも6kgでも7kgでも、10kgでもBSCは5になってしまいます。
体重が5kgでBCS5の場合の適正体重は3kgですが、体重が10kgの場合の適正体重は6kgということになってしまいます。
そこまで体重を落とす目安の体重を求める
このように明らかにBCSの最大値を超える体型の場合には適正体重を求めることができませんので、上記計算で求めた値(体重10kgの場合は6kg)は、そこまで体重を落とす目安と考えてください。
一度その値まで体重が落とせれば適正体重が見えてくるようになります。
逆に明らかにBCS1以下の場合
この場合はすぐにでも命に関わる状態である可能性が非常に高いですので、適正体重を求めるよりも現状を改善することに全力を注いでいる状態かと思います。
BCSが1以上で考慮できるようになってきたら適正体重を目指して体重増加を考慮してみましょう。
BCSは完全ではない
そもそも見た目と触診で考慮していくものですのでBCSは完全ではありません。あくまで目安とし、獣医師と目標を立てることがおすすめです。
しかしBCSを確認していれば明日突然太る、突然痩せるということはありませんので、毎日、または時々でも気にしていることで状態の変化に気付けるようになっていきます。
これを気にしないでいると気付いたときには「あれ?太った?」ということになりがちですので、触診はまめに行うようにしましょう。
ボディコンディションスコアについては以下も一緒に確認してみてください。
適正体重をキープし、健康で長生きを目指そう
適正体重をキープしようと気にかけ始めると、段々と犬猫の食について興味が湧いてくると思います。
ドライフードが如何に便利で使いやすい食品であることかに気付けるようになりますし、ウェットフードや冷凍フードなどを併用することの有意義さにも気付くことができます。
より多くのものを食べ、様々な栄養素を摂取することは愛犬愛猫が食の楽しみを覚えることにも繋がりますし、