体内で合成可能なオメガ9脂肪酸
オメガ9脂肪酸は体内で合成できるため必須脂肪酸には分類されません。人や動物に限らず、微生物や植物まで体内で合成できるからです。
- オレイン酸
- エイコセン酸
- ミード酸
- エルカ酸
- ネルボン酸
オレイン酸
オレイン酸はオリーブオイルに多く含まれ、キャットフード・ドッグフードでもオリーブオイルを特徴としたものが販売されています。血中の悪玉コレステロールを下げる働きがあります。
エイコセン酸
エイコセン酸はサンマやサバ、マイワシに多く含まれています。
ミード酸
ミード酸は菜種油やオリーブオイル、キャノーラ湯などに含まれています。なんと必須脂肪酸が不足すると逆に増加する脂肪酸です。
エルカ酸
エルカ酸はキャノーラ油や菜種油に含まれていますが、エルカ酸は高容量摂取するとラットに心臓組織に損傷を受けることがわかっており、敬遠されています。
ネルボン酸
ネルボン酸はテトラコセン酸とも呼ばれます。サバ、ブリ、ニシンなどに含まれています。
オメガ9脂肪酸の効果
- 抗酸化作用
- 悪玉コレステロールの減少
- 動脈硬化、心筋梗塞予防(血液さらさら)
オメガ9脂肪酸は酸化しにくいため、調理にも使いやすいという特徴があります。
人の場合はオリーブオイルなどは加熱をしなくても摂取することができます。犬猫の場合は油分が多くカロリーが高いのでそのまま摂取はしませんが、オリーブオイルを特徴としたキャットフード・ドッグフードもあります。
体内で作ることができるためあまり注目されないオメガ9脂肪酸ですが、体に優しい脂肪酸であり、使いやすい油分として重宝されます。
オリーブオイルの効能
オリーブオイルはタンパク質の吸収率をアップさせます。1991年のスペイン グラナダ大学薬学部食品工学研究所の発表では、オリーブオイルを使用したドッグフードを食べた犬の糞便だけ40~46%もタンパク質が少なかった、つまりそれだけ多く吸収したという発表がありました。
犬猫にとってタンパク質の吸収を助ける原材料は非常に効果がありそうですね!
キャットフード・ドッグフード内に含まれているタンパク質の量を上げるだけでなく、消化吸収率を高めていくというのは非常にいいことだと思います。
私は活用に関するデータを持っていないので、実際どうかがまだわかりませんが、楽しみな原材料のひとつです。
まとめ
- オメガ9脂肪酸は体内で合成できるため必須脂肪酸ではない
- オリーブオイルに代表され、調理に使用しやすい
- オリーブオイルはタンパク質の吸収をアップさせる
合成可能で必須脂肪酸ではないためあまり話題に上がることの少ないオメガ9脂肪酸ですが、体に優しく、調理に使いやすいものとして認識されています。代表されるオリーブオイルの使い方は今後注目してみるのも面白いかも知れませんね!