昔は外で飼う人も多かった犬猫ですが、家の中で犬猫と暮らすことで増えてきた相談のひとつにうんちの匂いがあります。
その位は当たり前だという認識の人が大半であるかと思いますが、中にはこれを大きな問題として捉えている方もいます。
「うんちの量を減らしたい」「うんちの量が減った」
こうした場合は以下を参考にしてみてください。
目次
消化吸収率の高いペットフードを選ぶ
直接的に考えると、「消化吸収率が高い方が体に良く吸収されるのでうんちの量が減る」ということになります。
実際には直接的にそのように考えることはできないのですが、参考程度にはなります。
犬も猫も円柱状のものが1~2本出ていればよいでしょう。毎日掃除をすると思いますので基準ができるとよいでしょう。
似たような構成のフードに変更した場合は違いを感じることができ、便の量が減った時は消化吸収率が高くなった可能性があります。
しかし極端に少なくなるということはありませんので、その場合は便秘や食欲不振なども考えられます。
栄養価が高くて量が少ないペットフードを選ぶ
栄養価が高いペットフードは少量で必要量を充たすため、食べる量が減り、便の量が減ります。
例えばグレインフリーなどは肉含有量が多いため、給与量が少ない場合があります。
食物繊維量を確認する
本来は食物繊維により、コロコロうんちを防ぐことができるのですが、食物繊維が多すぎると便の容積が増し、便秘になります。
これによってうんちが体内に長く留まり、水分が体内に吸収されてしまい、乾いたコロコロ便になっていきます。
食物繊維も量が多いと消化管通過速度が速まることで下痢になる場合もあります。これは通過速度が上がることで腸が栄養分をしっかりと吸収する前に通過してしまうためです。
食物繊維は下痢にも便秘にもなる可能性がありますので、愛犬、愛猫にあった量を探すということがポイントになります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のバランスについて確認する
水溶性食物繊維が多いと水溶性食物繊維が腸で水分を吸収して便を軟らかくすることで、うんちを促すことができます。
ペットフードに含まれる食材では昆布などの海藻類に含まれるアルギン酸、チコリに含まれるイヌリン、りんごに含まれるペクチンなどです。
不溶性食物繊維は水に溶けにくいため、多過ぎるとコロコロ便になっていく可能性があります。
不溶性食物繊維は水に溶けないため、便の量を増やすことができます。これによって腸が刺激されてうんちを促すことができます。しかし多過ぎると便秘の原因になります。
つまり、水溶性と不溶性食物繊維のバランスが大事で、適度に水分を保持して、適度に便の量が増えたとき、丁度良いうんちが出せるようになります。
うんちの量が減った場合は不溶性食物繊維が多いことによる便秘に注意してみましょう。
水溶性食物繊維はペットフードの表記ではわからないので注意
ペットフードのパッケージ記載の粗繊維。この中に水溶性食物繊維は含まれていません。
不溶性もセルロース、ヘミセルロース、リグニンも半分以上分解されてしまいます。このため、粗繊維測定値は実際の食物繊維量の半分以下になる可能性が指摘されています。
このため、便秘気味だからと記載上の粗繊維が多いものを選択している場合、それが原因で便秘になっている可能性もありますので注意が必要です。
詳しくは以下をご一読ください。
「うんちの量を減らしたい」「うんちの量が減った」という場合には是非上記について確認してみてください。