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真空パックとは
真空パック用の袋と、家庭用真空パック機があれば自宅でも簡単に真空パックができますので、食品を保存するためなどの目的で日常的に使われているかと思います。
弊社でもペットフードの小分け保存用に販売しています。
真空パック用袋 片面エンボス(40枚)|マッサンペットフーズ
真空パックによるドライペットフード保存のメリット
保存に便利な真空パック。ペットフードの保存でもいくつかのメリットがあります。
ペットフードの酸化防止
キャットフードやドッグフードを入れた袋の内部を真空パック機で真空にしますので、ペットフードが空気に触れることがなくなり、酸化を防ぐことができます。
ペットフードの香りの損失防止
また大袋のまま使用していると、開封回数が増えることからどうしても香りが飛びがちですが、小分けにしておくことで必要なもの以外は開封しないので香りの損失を防ぐことができます。
持ち運びに便利
小分けにしておくことで持ち運びも便利になります。例えば旅行に行く場合でも必要分だけ持っていけばよいのでとても便利です。
また小分けにする際に1袋に入れたグラム数を把握しておけば、動物病院などに預けなければいけなくなった場合に必要分だけを渡すことができます。
真空パックによるドライペットフード保存は長期保存に向いていない?
袋にも様々な種類があります。真空パック用の袋やポテトチップスの袋のような内側にアルミ蒸着がされたもの、金属のアルミを使用したアルミパック、ペットフードが入っているプラの袋ななどです。
こうした袋の素材はそれぞれ違っており、酸素透過率や水蒸気透過率にも違いがあります。
長期保存すると酸化してしまう
真空パックなので中に空気がないから酸化しないのではと考えるかと思います。しかし真空パックに使われる家庭用真空パック用袋やジップロックタイプの袋によく使われているナイロンやポリエチレンなどの素材は、酸素透過率が低い素材ではありません。
EVOHなどガスバリア性の高い(酸素透過率が低い)素材を使用した真空パック用袋もありますが、非常に高価になりますので、一般的にはガスバリア性のない真空パック袋を使用することになるかと思います。
このため、長期保存していれば酸化し、徐々に膨らんできます。
油分が袋の外に染み出す
真空パック袋やジップロックタイプの袋でペットフードを長期保存していると油がにじみ出てくる場合があります。
ドライペットフードは半分以上が肉類で脂肪分も20%程度のものも多いので、わかりやすく例えると水分を10%以下まで少なくしたカリッカリのハンバーグやつくねのようなものです。このため、保管していれば粒の外に油分のにじみが生じます。これは決して質が低下したわけではなく、商品の特性です。
真空パックやジップロックのようにフードと袋が密着した状態で長期保存すると油が袋の外までにじみ出てくる場合があります。
これは袋の素材のポリエチレンは水に対してはバリア性が高いのですが、油に対してはバリア性が高くなく、プラスチックの分子間を通過して染み出してきます。
元々油分の多い食品とプラスチックは相性がよくなく、長期接触は防ぐほうがよいと考えられています。
ドライペットフードは冷蔵保存はしないようにしてください
ドライペットフードは冷蔵保存してしまうと出し入れ時に温度変化が生じて結露が生じる場合があり、これがカビの原因になります。
このためメーカーでは基本的に常温保存を推奨しています。例えばドライフードをリーファーコンテナという温度管理コンテナを使用して海上輸送すると、コンテナからの出し入れ時の季節、気温などによる温度変化でうっすらと結露が生じてしまう場合があります。このため、リーファーコンテナで運ぶ場合は製品補償なしとする工場も多く、それだけ急な気温の変化は好まれません。
ドライペットフードの冷凍保存も原則不可
ドライペットフードの冷凍は再冷凍さえしなければ必ずダメというわけではありません。ただ、最近は冷凍庫の性能が上がってきているとはいえ、冷凍をすると解凍時に温度差によってどうしても水分を含んでしまいます。
また、冷凍前の状態には戻らず、少なからず違った形になります。
家庭用冷凍庫の霜取り機能の問題
自宅用の冷凍庫の問題のひとつが、家庭用冷凍庫は内部に霜が付くことを防ぐために、霜取り運転が行われます。これは例えばファン式の場合は定期的にヒーターで温度を上げて霜を溶かして霜が付かないようにします。
これを繰り返すと氷の昇華、再凍結を繰り返すため、食品が冷凍焼けを起こします。
業務用の冷凍庫は直冷式で霜取り機能は搭載していないものも多いため、自分で霜を取り除くメンテナンスが必要です。その代わり再凍結が起こらず、状態の変化を最小限に長期で保存が可能になります。
自宅で直冷式の冷凍庫をお持ちの方は少数だと思いますし、解凍時の結露による水分保持の問題もありますので、各家庭で条件も変わってしまうことから、基本的にドライフードの冷凍保管はしないことをおすすめしています。
まとめ
真空パック保存をしたとしてもやはり常識的な保存の範囲に留めるのが良いでしょう。
各ご家庭の保存環境にもよりますので明確に期間を伝えることはできませんが、2~3ヵ月までとするのがよいのではと思います。





