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ビコーズアニマルズは同社商品をカルトフードサイエンス社へ売却、Bio Craft PET NUTRITIONへ社名変更
ビコーズアニマルズはHarmless Hunt™ Mouse Cookies for Catsを販売中止にし、自社で販売停止していたペットフード商品たちをカルトフードサイエンス社へ売却し、Bio Craft PET NUTRITIONへ社名変更を行いました。
これからは培養肉を開発するバイオテクノロジー企業として持続可能なペットフードの開発を行っていくようです。
https://www.greenqueen.com.hk/because-animals-sells-discontinued-products-to-former-co-founder-to-accelerate-cultivated-pet-food-technology/
2020年6月に紹介したネズミ肉の培養のその後
2020年6月にネズミ肉について紹介していました。それが遂に製品化へと結びついたようです。
この記事でも紹介しているように、現在は世界の肉の20%がペットフードに使われているという課題がありました。より新鮮な食材をペットフードに使用する傾向になった結果、人用の食材が次々とペットフードへと流れていきました。
昨年から持続可能な開発を念頭に、培養肉や昆虫ペットフードの研究が進められていました。虫のペットフードは少し前からありましたが、新メーカーも誕生してきています。
Harmless Hunt™ Mouse Cookies for Cats
遂に販売された製品がBecause, Animals.のハームレスハントの猫用マウスクッキーです。
参考URL:https://becauseanimals.com/
私はこれを見たとき、あ、ドライフードじゃないんだ!と思いました。
私も思いました(笑)
しかし大きな一歩であることは間違いないと思います。今回はネズミでしたがSDGsという世界的な取り組みの中では牛など一般的に食に用いられる肉の培養も進んできています。以下にこのキャットフードについて紹介していきたいと思います。
マウスクッキーから始めた理由
猫はマウス、ウサギ、トカゲ、昆虫、鳥などを捕食する動物でした。今でこそ牛肉や鶏肉、魚を主な供給源としていますが、これらは犬猫の主なアレルゲンでもあります。人が多く食すため、副産物も発生しやすく限りある資源を効果的に使用することができますが、現状では限りなく少なくなったと言えると思いますが、4Dミートと言われる死骸などが使用されていることもまだあります。
ネズミの肉と聞くと不潔さをイメージする人もいるかもしれません。しかし培養肉は病気にもならず、薬の投与も必要ありません。自然の肉と比べてもむしろクリーンであると言えると思います。
マウスクッキーのテストは12匹の猫
マウスクッキーを初めて食べた猫は共同創設者のジョシュアエレットのフランキーだったようです。原材料はマウス肉だけでなく、味噌や酵母が用いられています。
私のロニーも私の猫であるくっこが一番最初に食べたと思います。
培養肉のメリット
- 培養肉は気候変動を起こさない
- 培養肉は天然資源を使用しない
- 培養肉は人道的な方法で細胞が収集されるため、動物に害が及ばない
- 集約農業はスペースが必要となり、生息地を破壊してしまうが、培養肉は野生動物の生息地を破壊したりしない
- 培養肉は農場で苦痛と伴う飼育、屠殺を伴わない
- 培養肉には細菌や薬など化学物質が含まれない。4Dミート、副産物や病気など汚染物質が使用されない
- 培養肉にはオメガ3脂肪酸やプロバイオティクスなど必要な栄養素が含まれている。つまり栄養プロファイルを最大化して培養することができる
- 培養肉は人獣共通感染症の原因にならない
- 培養肉は抗生物質耐性を引き起こさない
- 培養肉は牛肉、魚、鶏肉、小麦、トウモロコシなどを含まずペットアレルギーが少ない
最後のひとつは他のペットフードでもその原材料を使わなければ良いだけなので大きなアドバンテージではないように思いますが、その他は培養肉だからこそのメリットと言えます。
自然からではなく、技術で作り出すものでなければ達成し得ないメリットと言えます。
これは今までの自然の原材料では達成し得なかったメリットばかりですね。もう同じ食べ物、生き物のようには感じられませんね…
栄養プロファイルを最大化して培養することができる
この点が非常に驚くべき部分であるかと思います。
元々のネズミは猫にとって有益な食べ物であったと考えられますが、培養肉では内臓などを含んでいない肉のみを培養するため、総合的な栄養素は十分に足りていないことが考えられます。
しかし培養する段階で肉に含まれる栄養を最大化して培養することができるようです。これによってミネラルやビタミンの添加を行わないペットフードを作ることができるとしています。
現時点では自然的な考え方からは遠く離れた人工物でしかないようにも感じられますが、いつかこれが持続可能な食材として、当たり前に使われる日がくるかもしれません。
人工的にフルパワーにした食材ということですよね。
私が気になるのは自然の栄養素と合成の栄養素では吸収率などが違うと学んできたことです。これは合成には当たらないのでしょうか。自然に存在するはずのない栄養素をマックスにした食材は自然の栄養素と変わらず活用ができるのでしょうか。
まだまだこれからより深く学んでいく必要があるかもしれませんね。
まとめ
- ネズミの培養肉のキャットフードがプレオーダー開始
- 培養肉は病気にならず、薬の投与もなく非常にクリーン
- 自然の肉では得られない培養肉ならではのメリットがある
- 特筆すべきは栄養プロファイルを最大化して培養することができる点
遂に培養肉を使用したキャットフードのプレオーダーが開始しました。世界中でSDGsを掲げている今、こうした流れが加速し、徐々に当たり前になっていくのかもしれません。