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キャットフード・ドッグフードの比較、ランキングサイトの真偽について
キャットフードやドッグフードを探していると必ずランキングサイトや比較しているサイトが出てきます。しかも大体同じサイトなんですが信用しても大丈夫ですか?
まずペットフードの比較、ランキングサイトの真偽ですが、半分合っていて、半分間違っているといった印象です。
記事などで説明している内容と比べて、ランキングでおすすめしているペットフードが矛盾していることもしばしばありますよ。
このキャットフードの学校・ドッグフードの学校も、そうした状態を少しでも改善できないかと思って始めたサイトです。始めたときにはオリジナルキャットフード、ドッグフードの製造の話もあった時なのでちょうどいいと思って書き始めたんですよ。
なんでそんな真偽が入り交じるような状態が起きてしまうんでしょう?
報酬型販売手法のアフィリエイト
ランキングサイトを製作している方々は運営費を稼ぐ必要があります。ユーザーに有益な情報を提供しつつも利益を考える必要がありますね。ボランティアではないんですね。
その運営費はどうやって稼ぐのですか?
自分のサイトで紹介しているキャットフード・ドッグフードが売れれば報酬を頂く仕組みです。例えば調べるとすぐわかることですが、ランキングサイトで上位のキャットフード・ドッグフードはひとつ販売するごとに報酬が頂けます。多くのランキングサイトで上位にランクインしているキャットフード・ドッグフードを見かけることもあるのではないでしょうか。
こうした報酬型の販売方式をアフィリエイトというのですが、アメリカなどではオフィシャルサイトでアフィリエイトしてくれる方を募集しているメーカーもあり、メジャーな販売方法となっています。
そういうことだったんですね!報酬が高かったら多少悪くてもランキングに入れますよね?
おすすめの正誤はサイト次第
いくら報酬が出るからといっても、悪いものをトップランクにしてはサイトの信用性が落ちて、検索で上位に表示はされません。
実際にランクインしているペットフードが報酬が高いだけの悪いものというわけでもありません。平均的に上位に入っているペットフードはとても考えられた、コストもかかっている良いフードだと思います。
ただ、そのペットフードをランクインしていいんですか?というペットフードも入っていることは否めません。
例えばA判定、B判定やこの項目は何点という判定をしているサイトも見られますが、総合栄養食とそれ以外が混ざっている例も見られ、そもそも与え方が違うものを比べるのは難しいですね。また公開されていない情報を考慮せずに判定している点も非常に気になります。
ではランキングサイトによって順位が少し違うのはどうしてですか?
管理人の考えで順位を付けているサイトもあれば、単に報酬額順になっているサイトもあると思いますよ。
なんだか信じられなくなってきました…
店舗でコーナーを作っておすすめしてもらうのと同じ、一般的な販売方法のひとつ
非常に難しい問題なのですが、ペットフードに限らずブランディングというのは大変重要です。各社同じような品質のものを販売していても、ブランディングの成功によって高い値段で売れたり、大ヒットを出せたりするわけですね。
特にペットフードを食べるのは犬猫ですから感想をネットに書き込めるわけでもありません。判断するのは常に人間です。つまりブランディングにも大きく左右されますし、どの世界でも同じですが「必ずしもいいものだから売れる」ということではないのは事実ですね。
こうした観点からもアフィリエイトという販売方法は珍しくもなく、特別肯定派というわけでもありませんが、こうした手法自体は利用するメーカーがあってもいいと考えています。
例えば携帯電話や車も契約台数に応じてメーカーが小売店に報酬を支払ったりします。知ってるか知らないかだけで、販売の世界では一般的なことでもあります。お金を出せば店舗でコーナーを作っておすすめしてもらえるのと同じではないでしょうか。
比較・ランキングサイトで発表している人は一般のパソコンが得意な方も多い
例えばビートパルプ。どのサイトでもビートパルプは悪者のように言われていますが、必ずしも悪い面ばかりではありません。
ビートパルプの話は驚きました。悪いものとしか考えていませんでした。
これはランキングサイトや比較サイトで執筆している方の多くは専門家ではなく、一般のパソコンが得意な方が判断しているから起こってしまうことのひとつです。
そうしたことからも2020年頃からは専門家に監修してもらうなどの記事が多くなってきたように思います。
パソコンが得意な方…!!
おそらく栄養学の本を読んだり、獣医さんの話を聞きに行ったりしている方は少ないでしょう。ネットの情報の整理を行って掲載している方が多いと思います。
これの何が悪いかというと、間違った情報や偏った情報でも、さも正解のように複製、拡散されてしまうことで、読み手のユーザーも信じてしまうことです。
ということは間違っている情報もあるんですか?
私が全てあっているとは思いませんので、なんとも言いがたいですが、検索で上位に出てくるサイトでも残念ながら間違っているのでは?と感じる記事を見かけることはありますね。
判断の仕方はありますか?
できる限り本から情報を仕入れるといいと思いますよ。書籍を発行するとなれば、ネットの情報をそのまま掲載するわけにもいかないでしょう。それと獣医師による話や専門家の話を聞いたり足を運ぶことが大切ですね。
私自身も獣医師ではありませんから、直接獣医師や専門家の話を聞いたり、栄養学の本を読んだり、動物関連の資格の勉強をしたり、販売してきた経験を生かしています。
アフィリエイトとキャットフード・ドッグフードの品質について
ここのところアフィリエイトで品質の悪いものがおすすめされているという声が私のところへ届くようになっていますので、私のわかる範囲で解説したいと思います。
まずは私の経験から考えると、アフィリエイトをやっているペットフードが、アフィリエイトをやっていない他のペットフードに比べて低品質というのはどうしても考えづらいのですね。
基本的な作り方はどこでも同じなのですから。
作り方は同じなんですか!?
もちろん厳密には違いますよ。例えば生肉を配合できる量は工場によって違ったり、配合できる原材料も違います。管理の仕方なども違いますしね。このように細部に違いはありますが、ペットフードを作る機械が各社で全く違うということはありません。
例えばひとつの「車」を作るのに各社だいたい同じような機械で作っているとしても、趣向を凝らして特殊な形にしてみたり、塗装をしたりとそうした違いを作るのに似ています。
オーブンで作っていたり、全て手作業で作っているメーカーもありますので、そうなればまた変わりますけどね。
基本的な作り方は同じで、その中で違いを作っているんですね。
日本に輸入されると評価が悪くなるものもある
どのペットフードと名指しはできませんが、私自身が製造工場やペットショップで聞き込みまでして確認してきた結果、本国では非常に評価が高いのに、日本に輸入すると評価が悪くなるものがあります。
これらは輸送、保管状況が著しく悪いということも考えられますが、これもわざわざそういうところを選ばない限りは劣悪な環境になることの方が難しいかなと思いますので、もし統計的に悪い声が多いのであれば、日本の生活環境にある猫に合っていないとかそうしたことも考えられます。
アフィリエイトとフードの品質に関連性はない
擁護するわけではありませんが、ペットフードに限らず、スーパーやデパートなどで販売されているものは、店員さんは試していないものも多いのではないでしょうか。
アフィリエイトや店頭展開、販売報酬、CMなどはあくまで販売手法のひとつとして捉えるといいかと思います。
愛猫の体調が悪くなったことで怒りの余りアフィリエイトとフードの品質が一緒になってしまう意見が大変多く聞こえてくるのですが、アフィリエイトはアフィリエイト、品質は品質として考え、キャットフードの学校・ドッグフードの学校では少しでも飼い主が判断していけるようになればと、情報の共有をしていきたいと考えています。
ただ過剰評価は多くに見られますのでその点は注意が必要です。
私からお話できる部分といえばこの辺りになりますでしょうか。
アフィリエイトをやっていないメーカーとしての問題
私自身はアフィリエイトというシステムを特に批判しているわけではなく、広告のひとつとしてフラットに考えていますが、実際問題としては、ランキングサイトなどを作っている方は報酬が必要なので、アフィリエイトの商品をランキングで上位に掲載しますね。
これはいいのですが、問題はアフィリエイトをやっていない商品を比較対象にあげてしまうという、これが非常に良くないという構図になってしまっています。
正直な話、ペットフードのアフィリエイトなどそれほど大きな業界ではありませんし、どこのサイトが書いているかなどはすぐにバレてしまうんですよ。
しかもどのメーカーさんも販売していればアフィリエイトを含む、広告出稿の話は必ずと言っていいほど受けますから、突っ込んでいけば大抵の場合はアフィリエイトを掲載しているサイトまで突き当たることは不可能ではないと思います。もちろん業界の付き合い方なんかもありますけどね。
このためメーカーさんはどこもだいたい見て見ぬフリをしてくれているだけであることがほとんどです。
ある程度その情報が本当か机上の話かはわかってしまうので、サイト制作者の方も、それらのサイトを見て参考にされる飼い主の方も、根拠を持って真実を掲載、判断するということが大切になってくるかもしれませんね。
専門家が監修している記事
2020年頃から徐々に獣医師などの専門家が監修している記事が増えてきました。
以前は全くといっていいほどありませんでしたので、専門家が監修することで記事の信頼性が上がってくると思います。
獣医師の場合、病気などに関する部分には一日の長があり、ペットフードの専門家ではわからない部分を知っていたりします。例えば病気の症状だったり、病気・治療の研究結果などです。普段から触れているだけに獣医師それぞれの見解に触れることができます。
これは獣医師によって言っていることが違うということにもなるのですが、それでもまだまだ未開の部分が多い獣医師医療について、各獣医師の見解を知れるのは大変参考になりますね。
以前は獣医師の解説なんてネットにもほとんど掲載されていませんでしたもんね!
各分野の専門家の見解を参考にしよう
あとはペットフードの専門家の考えなども合わせて確認すること、他にもペット保険に関するデータは多くの動物の統計がありますので非常に参考になる情報も多いですね。
このように、専門家が監修している記事を確認しつつ、それぞれの分野の専門家をマークしてみるとより深い知識が得られるかもしれません。
ホームページを制作、運営している会社にも注目してみよう
ペットフードの記事を公開しているサイトは数多くあります。そこでそのホームページを作っている会社にも注目してみましょう。
例えばペットフードメーカー最大手であるロイヤルカナンの「犬と猫の栄養成分辞典」などはペットフードメーカーによる運営で信頼感があります。
やはりロイヤルカナンといえば動物病院で取り扱っているイメージがありますね!
このサイトもペットフードメーカーでもあるマッサンペットフーズを創業した私が運営しています。
他にも動物病院が運営している媒体もあったり、トリマーさんなどが運営しているサイトもあります。
ペットフードを販売するためのアフィリエイトサイトなどは広告会社が運営していたりします。
個人運営のサイトも多いですね。個人運営のサイトは専門性はそれぞれであるとしても、その方の直接的な感想がわかるので、それだけを正解とするわけにはいきませんが、ひとつの結果としては参考になるのではないでしょうか。
- ペットフードメーカー
- 動物病院
- トリマーなどの専門家
- 広告会社
- 個人
こうした視点から確認することで自ずと自分の判断基準も上がってくるものと思います。
まとめ
- ランキング上位は報酬が高いキャットフードが多い
- 報酬型販売方法をアフィリエイトという。だからといって悪いキャットフードというわけではない
- 自分で判断する知識が必要
- 比較、ランキングサイトは間違った情報も多いので注意
- 専門家が執筆、監修した記事を確認しよう
- ホームページ制作・運営会社にも注目しよう
- 執筆者は一般のパソコンが得意な方が多い
キャットフードやドッグフードの比較、ランキングサイトの実情を知ってガッカリした自分もいますが、自分で判断できる力がつけば、うまく活用できそうだと思いました。そしてマッサンオリジナルのロニーキャットフード、エリザベスキャットフード、ウィリアムドッグフードはとても好評をいただいています!