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フリーズドライとは?
フリーズドライってフリーズドライフルーツのようなものですよね?
フリーズドライはもともと輸血用血液を輸送するために開発されたもので、現在は食品に多く使用されている保存方法です。
フリーズドライが輸血用血液に使われているんですか!
乾燥させるというと火にかけて蒸発させたり、日に干すものをイメージするかと思うのですが、フリーズドライは真空状態で気圧を下げることで水分を昇華させて乾燥させます。
私は登山が趣味なのですが、山の上で火を焚いてお湯を沸かすと100度よりも低い温度で沸騰します。これは山の上の方が気圧が低いから起る現象です。
このように気圧をどんどん下げていくと低い温度でも沸騰し、最終的には凍ってしまいます。これがフリーズドライ(凍結乾燥)の仕組みです。
でも血液が少しでも沸騰してしまうのはだめなんじゃないですか?
それを避けるために予め凍らせておいてからフリーズドライ(凍結乾燥)します。するとほぼそのままの状態で水分だけ抜けて乾燥することができます。
フリーズドライのメリット
栄養素をほとんど失わない
火にかけたり温度をあげないので、栄養価をほとんど失うことなく乾燥状態にできることです。
水分が抜け軽くなる
水分が抜けるため非常に軽くなり、携帯用にも向いています。
長期保存が可能
乾物状態になりますので長期保存が可能です。
フリーズドライのデメリット
酸化しやすい
スカスカの乾物状態になり、酸素に触れる面が多くなるので酸化しやすいというデメリットがあります。このため、包装状態も大切な要因のひとつになります。
コストがかかる
一般的な食品に比べればフリーズドライは専用の機器が必要なのでコストがかかります。
このためフリーズドライ製品をそのままではなく、原材料として使用するとなれば一般的な原材料を使用するよりもコスト上昇が見込まれます。
フリーズドライの食べ方
フリーズドライは基本はお湯(水)で戻して元の状態に戻して利用します。
他にも、最初にあげていただいたフリーズドライフルーツや薬のようなものはそのまま食べるものもあります。
水で戻すと人の食べ物のフリーズドライのようになるんですか?
イメージ的には近いと思います。もちろんものにもよりますが、ウェットフードのようになりますよ。
キャットフード・ドッグフードにおけるフリーズドライ
キャットフード・ドッグフードでもフリーズドライの技術は使用されています。
利用法としては例えばささみなどをフリーズドライして水で戻して与えるものや、カリカリにフリーズドライした生肉成分でコーティングしたものなどがあります。
フリーズドライは水分があると戻るのが特徴ですので、いわゆるカリカリの原材料としては私の知っているところでは使われていないと思います。
またフリーズドライは匂いや質感、色味などがそのままの状態で残るので、食いつきが良かったり、目で見て食品として美しく感じることができるのもポイントかと思います。
ほとんど元の食材の状態を戻してあげることができるんですもんね!
総合栄養食であれば調整もされていますので、調整された料理をフリーズドライしたという感じでしょうか。
まとめ
- 栄養素をほとんど失わず、軽量で保存が効く
- 酸化しやすいデメリットも。パッケージも重要
- 水で戻してウェットフードのような使い方もできます
フリーズドライした原材料はカリカリの原材料としては使われていないと思いますが、フリーズドライ製品として販売されています。水で戻したりしてフレッシュなキャットフードを楽しんでみてください。