猫ニキビとキャットフードの脂質との関係について。実は運動不足が原因だった?

猫の顎に黒いぽつぽつができる猫ニキビ

猫ニキビは全くできない子もいる一方、常時ある猫もいます。

人も同じで肌トラブルが少ない人もいれば、ずっとニキビや肌荒れで悩んでいる人もおり、その人、その猫の体質も大きく関わってきます。

では飼い主(家族)が猫にしてあげられることはないのでしょうか。

スギさん
スギさん

猫ニキビを見つけた時はガーゼとぬるま湯で拭いてあげていますが、なかなか治らずに諦めて、忘れたころに綺麗になっていることが多いです…なぜ。

猫の顎は皮脂腺が発達している

猫の顎は皮脂腺が発達していて、皮脂が分泌されやすい場所です。

これはマーキング機能のため、スリスリして匂いを付けやすくするために皮脂腺が多くなっています。

皮脂は必要なものですが、過剰になると体の中でも皮脂腺の多い顎に猫ニキビが発生しやすくなります。

キャットフードの脂質量は商品によって多少違いはありますが、給与量を守って与えていれば、それほど注視しなければいけないポイントであるとは思っていませんが、運動不足の猫や、脂質の摂りすぎ、油分の質が関係してくる場合があります。

高脂質、抗炭水化物のキャットフードに注意

猫ニキビできた場合、一番最初に「キャットフードの脂質が多いのではないか」ということを思いつくのではないでしょうか。

キャットフードの脂質量は、パッケージに記載のある例えば100g辺りで確認すると脂質の多い商品、少ない商品が確認できます。

しかし総合栄養食の場合はAAAFCOなどの規定、またカロリー計算方法によって概ねのラインが決まっているため、給与量で計算すると商品ごとにさほど大きな違いはありません。

たんぱく質が少なく、脂質と炭水化物が多いキャットフードに注意

猫に必要なカロリー量はおおむね決まっていますが、猫の場合はタンパク質と脂質でエネルギーを作り出しますので、タンパク質が少ない場合は脂質でエネルギー量を確保する必要があります

このため、高タンパク質の製品と低タンパク質の製品を比較すると、低タンパク質の製品の方が脂質は多めに設定されることが多く、結果として脂質を多く摂取するということになりますので選択時に注意してみると良いと思います。

高炭水化物(糖質)のキャットフードに注意

炭水化物が多い食事はインスリンの過剰分泌を招く可能性があるため、高たんぱく質・低炭水化物の食事を選ぶことで、脂質代謝がスムーズになる場合があります。

特に猫は糖の代謝が苦手ですのでより敏感です。

ウェットフードなどを併用しつつ、水分摂取量を増やす

水分摂取量が増えることで老廃物の排出が進みやすくなります。

このためウェットフードを併用したり、水を少しでも多く飲んでもらえる工夫をすることは改善のひとつにつながる可能性があります。

キャットフードの酸化と食後に注意

猫の顎は皮脂腺が発達している上、食事をする時にキャットフードと接触しやすく、食事のたびに油が皮膚についてニキビができる場合もありますので、清潔を保つことも大切です。

また、酸化した脂質は皮膚にとって刺激物となり、延長を引き起こす原因になります。ドライフードはおおむね開封後1ヵ月程度を目安に使い切るのがよいでしょう。

オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸の不足

オメガ3脂肪酸は抗炎症作用があり、皮膚の健康を保つ役割があります。

これらが不足すると皮膚のバリア機能が低下し、細菌感染を起こすなどの理由でニキビが悪化する場合があります。

このため、必ずしもキャットフードの脂質が少なければよいということではない点に注意してください。

運動不足による負のスパイラル

脂質は大切なものですが、例えば運動不足の猫の場合、エネルギーとして脂質を燃焼させる効率が低下し、それによって皮膚トラブルや肥満を招くことがあります。

筋肉を動かすことで「エネルギーが必要」という発信を行い、細胞内に存在するミトコンドリアが脂質を燃焼させます。運動不足の猫の場合はこの発信が少なく、脂質が体内で滞り、血中脂質濃度があがったり、皮脂の過剰分泌に繋がります。

脂肪燃焼効率が下がる

運動不足によって筋肉量が落ちるとL-カルニチンの活用効率も落ちる傾向にあります。L-カルニチンが脂質をミトコンドリア内に運ぶ役割を担っているため、L-カルニチンの効率が落ちると脂肪燃焼効率も落ちてしまいます。

中性脂肪の合成を促進してしまう

運動不足は筋肉での糖の消費量を減らすため、インスリンの働きを悪くするインスリン抵抗性の低下が起こります。すると細胞への糖取り込みが低下するため、エネルギーが足りないと勘違いした体が中性脂肪の合成を促進してしまう場合があります。こうした一連の動作が脂質代謝を狂わせてしまう原因になります。

猫の場合は糖の代謝が苦手で、タンパク質と脂質の代謝によってエネルギーを作り出します。このため、インスリン抵抗性は顕著に表れると言われます。

運動不足×猫ニキビの「負のスパイラル」まとめ

運動不足の猫では以下のような流れでニキビが悪化することが懸念されます。

  1. 動かない:エネルギー消費が減る。
  2. 脂質が余る:代謝しきれなかった脂質が血液や組織にダブつく。
  3. 皮脂分泌が増える:行き場を失った脂質の一部が、皮脂腺から過剰に出る。
  4. 毛穴が詰まる:顎の毛穴に角栓ができ、猫ニキビが発生・悪化する。

まとめ。猫ニキビの原因はキャットフードの脂質とはいえない

猫にとって脂質は必要ですので、キャットフードには必ず脂質は含まれています。

猫ニキビには直接的に脂質が原因とは言えません。むしろオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸のバランスの良い配合は猫ニキビを抑える効果もあります。

また、人間の場合もどれだけ対処しても改善しない時があるように、猫自身の体質も大きく関係しています。

猫ニキビ対策はキャットフードの脂質のバランス、運動量、患部の清潔さ、フードの酸化具合など複合的な要因がありますので、脂質だけに目を向けず、トータルで注意していくようにしましょう。

マッサン

ペットフード販売士マッサン

株式会社ヒューマル代表取締役。株式会社ナインファイブ代表取締役。マッサンペットフーズを運営しています。まだインターネットにペットフードに関する情報がほとんどなかった時から、インターネットでペットフードに関する発信を始め、読者の声を実現する形でロニーキャットフードを開発。その後、犬猫が人の腕や顔を舐めてしまうことに着目して、舐めても問題のない原材料を使用したペット飼育者向け化粧品というジャンルを作りだし、初めて販売したことでロニーボディクリームが大人気商品に。飼い主自らが愛犬愛猫の食べものを選べるように、共に安心して暮らせるようにと情報を発信しています。

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スギさん

新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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